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Mar 4, 2015

映画 About Alexのレビュー

映画 About Alex/アバウト・アレックスの紹介です。舞台はニューヨーク州北部/Upstate New Yorkの美しい自然。久しぶりに再開した大学時代の友達同士、週末を自然の中で過ごします。再開した理由というのが、仲間の一人である神経衰弱に悩むアレックスを励ますためなのですが、大学卒業後、久しぶりに会った友達と自分とをついつい比べてしまう。あの悩ましい気持ちが表現されています。インディーズ作品ならではの丁寧な心情描写。20代俳優達の繊細で、自分勝手で、心地よいボヘミアンな雰囲気が織り成す心地よさを感じます。
学校を卒業して社会人になった20代が抱える悩みは、世界共通のものなのでしょうか。ついつい相手と自分とを比べてしまう気持ちは、Facebookに代表されるソーシャル・メディアが全世界に普及したこともあり、より普遍的なものになったのではないでしょうか。一定の自己演出を繰り返す必要があるソーシャル・メディアを離れた瞬間、互いに人々は何を感じあうのでしょうか。

また友達グループを定義するものとは何でしょうか。グループ構成員の役割、はたまた外部の人間から見た友達グループの特徴とは。友人関係につきもののテーマの描かれ方は、見る人それぞれに自分なりの考えを投影出来る様に、ドラマチック過ぎず、ごく自然に言葉と気持ちがぶつかりあっています。ただ「この人達、他人の話を聞くよりも、自分を語るのが好きなのね。」というセリフが語る様に、あくまでも「自分自身の存在」が中心になっている点が、外国の作品らしさです。

劇中の音楽も素敵です。When they fight, they fightという、The Generatinalsというバンドの曲が映画のイメージにぴったり。Yourubeで視聴してみてください、出だしのオルガンの音が心に響きます。

そして最も興味深いのは、ニューヨーク州北部/Upstate New Yorkという場所の存在について。ハイソでクラシック、高級でありながら、ボヘミアンでヒップな雰囲気も合わせもつ世界。次期大統領候補?のヒラリー・クリントンの娘さんが挙式を上げたり(ラインベックという街にて)上流階級の話題に事欠かない世界でありながら、ウッドストックのようなボヘミアンな世界も存在しており、最近ではビーコンにあるDIAビーコンに代表される様なコンテンポラリーアートでも知られています。

ボヘミアンでヒップな世界が、資本主義的なパワーに昇華される構図がアメリカらしいです。戦略的なボヘミアンは、ただ指をくわえて世界を眺めている訳ではないのです。劇中でSarah (Aubrey Plaza)が友人の出資を受けてレストランを開くという話になった時、「アップステイトの野菜を仕入れよう」と語っていました。マンハッタンの高級世界と結びつくアップステイト。両者はメトロノース鉄道という物理的なコンタクトによってのみではなく、資本主義の原理によっても結びついています。だって、マンハッタンのファーマーズマーケットの方が野菜が高く売れるのですから。
それにしても注目すべきは、オーブリー・プラザ/Aubrey Plazaという女優。NBCのParks and Recreationで活躍した女優です。デッドパン、awkwardな雰囲気で有名な女優ですが、自己中心的なキャラクター達に囲まれたAbout Alexでは珍しく、まともな存在に見えてきます。Aubrey Plazaの魅力を含めて、About Alexが日本で見られることを望んでいます。

Feb 5, 2014

スーパーボウル2014のおもしろ実況中継

シアトル・シーホークスが優勝を決めた2014年のスーパーボウル。ツイッターではおもしろい実況ツイートが繰り広げられていました。それはフェミニストの視点から見たアメフト・スーパーボウルの実況中継。コメディ番組"Portlandia/ポートランディア"の企画として、本物のフェミニスト書店のスタッフがツイートするというもの。さすがにゲームそのものへの言及は少ないのですが、政治的な社会風刺?を展開する爆笑ツイートは、コメディとフェミニズムの本番だからこそ成しえるネタでした。

コメディ番組"Portlandia"はIFC (Independent Film Channel) というアメリカのケーブル局が放送している人気番組。NBCのSaturday Night Live (SNL)で人気を博したフレッド・アーミセン/Fred Armisenと、キャリー・ブラウンステイン/Carrie Brownsteinが競演しています。オレゴン州ポートランドを舞台に、個性的な街の住民(愛すべきヒップスター達)を描いたスケッチコメディです。かつて日本で人気を博した「ワンナイ」のような雰囲気といえば分かりやすいでしょうか。当時のワンナイはSNLをお手本にしていたそうであり、その点で風刺の度合いが他の番組よりも鋭かったので大好きでした。

そして番組に登場するキャラクターが、"Toni and Candance"というフェミニスト書店の店員です。これは実在するフェミニスト書店を模しています。ポートランドにある"In Other Words"というお店です。店への訪問記は過去の記事(「本当にあったフェミニストのための本屋」)を参照してください。このコントにちなんで、フェミニストによるスーパーボウル実況ツイートが行われたのでした。

How many bowls of vegan chili is too much? Seven(teen)? help. 
試合観戦に欠かせないのが食べ物。間違ってもバッファローウイング(Locally grownかも、free rangedかも分からないので)ではありません。

COIN TOSS. 
そして試合開始です!
fur coat is doing #SuperBowl coin toss. What does that animal org this of this?  
しかし欠かさずこのコメント。PETAですか?

what is a first down? As it the first time you went down? On who?
That person just ran a long way with the ball and now everyone is cheering. What's going on?
もちろん、ゲームについてはあえて触れません。
Peyton Manning: feminist?
来ました!

I AM FREAKING OUT RIGHT NOW. CLOWNS! WOMEN IN BIKINIS. where are their pants?
いよいよ本領発揮。試合展開について言及は無いのですが、中継中のコマーシャルや時折写るお客さんについて、どしどし突っ込みが始まりだしました。男性が登場する自動車のCMについて、突っ込みが相次ぎます。

that person isn't wearing a shirt. at least there are pants.
レッチリについて。ハーフタイムショーですね。
For the 1st time in recent history all of the #SuperBowl performers are wearing pants. gasp. #progress 
プログレス、時代の進化。

People in tight pants. Hugs. Glitter. Cameras. Crying. Pacific Northwest. A True Blessing. HAPPY PRIDE Y'ALL! Equality for everyone.
そしてシアトルの勝利で幕を閉じました。前半で試合が見えてしまった為、ハーフタイムショー以降のツイートは割愛します。

ここまでやるか?という徹底的なギャグで笑わせてくれるのが番組の面白さです。知性とお笑いの結合です。こうすることで、知的な議論が等身大の姿を保ちつつ、その要素を社会に知らしめることが出来ると思うのです。中途半端なポピュラリティに陥ることなく、こうしたお笑いが存在していることは、見習うべきことの一つなはずです。

Sep 25, 2013

2020年東京オリンピックに向けて準備すべきこと

オリンピック決定、おめでとうございます!かつての1964年オリンピックが経済的な成長をもたらしたように、2020年オリンピックはより社会的で文化的な成長を日本に実現できるように色々なことに挑戦してみましょう。他国に遅れること約20年かけて経済成長と復興を実現したように、また今回も一周遅れてしまいましたが、今からでも遅くはないと思います。

「東京オリンピックに向けて準備するべきことリスト」

・メキシコ料理のレストランを増やす。
  東京に住む多くの外国人の悩みの一つでしょう。おいしいメキシコ料理のレストランが
  少ないということ。本格的なメキシコ料理はもちろん、タコスやブリトーを気軽に
  食べられる店が明らかに少ないと思います。間違ってもタコベルは要らないですけど、
  フードドラックでタコス売るとか、タケリアが増えて欲しい。
  オリンピックを機会にチポートレ、日本に来てくれませんか?

・LGBTプライドパレード公式開催。
   LGBTプライドパレードをやっていない世界的な都市は恐らく無いはずです。
   日本も公式行事として、銀座など目抜き通りでやる時代だと思います。行政や政治が
   LGBTを包括的に押さえ込むだとか、対立の構図で語るのはもはやナンセンス。
   ブルームバーグ市長やグーグル風に、政治家や企業もパレードに参加してみませんか?
 
・アイヌ、沖縄、在日コリアンのヘリテージマンス(Heritage Month)を設ける。
  堅苦しく考えず、ヘリテージマンスに、彼らのレストランに行って食事をする。
  テレビで彼らに関するドラマや映画、ドキュメンタリーをやっていたら見てみる。
  まずはここらだと思います。

・お笑いの質の向上(フェミニズムや、ポリティカルコメディー)。
  コメディーを含め、お笑いの質に驚く毎日です。過激だとか、ナンセンスだとか、
  その手の批判が成り立っていた時代がまだ良かったくらいで、あまりにも骨抜きというか、
  当たり障りがなさ過ぎて驚きます。フェミニズムをネタにした女芸人を見たい。
  政治や社会問題をチクリと笑いネタに変えてしまうポリティカルコメディーも見たい。

・ビーガンレストランを増やす。
  日本食は思いのほか健康的ではありません(過去記事「和食は健康?」
  炭水化物が多いが故に、食べ方によっては糖尿病と肥満のリスクを抱えています。
  ビーガンはお金持ちで気取った人達の食事なのかもしれませんが、
  彼らのビーガンを選ぶというライフスタイルを見せ付けるという自己満足を越えて、
  自分のナイススタイルを見せ付けるべく、たまにはビーガンになっても良いかも。

昔は違って、海外文化を語ってくださる「先生」なんて人達の力を借りることなく、自分で海外のよい文化をどんどん知ることが出来るよい時代です。オリンピックに向けて時代と社会が進んでいくのだと考えるとワクワクしてきませんか?

Oct 6, 2012

ジャンバジュースが日本に上陸する日

ジャンバジュース好きです!それにしても、いつになったら日本にやって来るのか。いつまでも叶わぬ夢にどぎまぎしてしまいますが、日本への上陸が難しい理由がきっとあるはずです。
まずはコストの問題。多くの方が指摘しているように日本は果物が高い国です。まるで果物は宝石のように扱われます。外国人が驚く高級果物店はもちろん、普通のスーパーでも丁寧に陳列されています。きちんとカバーを被せてもらったり、箱につめられたり。これでは、原価を気にせず思う存分にスムージを作ることは出来ません。コストサイドからの説明としては「果物の高さ」という点に尽きるのだと思います。概して生鮮食料品はコストが比較的高いのです。

そしてスムージーの値段も気になります。スムージー一杯に一体いくらまで払いますか?高価な果物をふんだんに使う以上は日本ではきっと高いプライシングになるはずですが、となれば高級果物店のフルーツパフェや(それこそ"フルーツパーラー"なんて呼ばれるくらいなもので)、ジューススタンドがライバルとして現れて来ます。例えば日本のジャンバジュースが1杯800円するとします。これではよほどのファンでもない限り、二度目の来店は無いかも知れません。ただ、都内の一等地に出店して、果物をふんだんに使おうと思えば、これくらいの値段はしてしまいそうです。何とかしてワンコイン以内におさめる必要がありそうです。

最後に、そもそも日本人にとってのスムージの位置づけが気になります。何だかんだ言ってスムージーは輸入品です。それだけに、スムージーは食事なのか、それともおやつ(リフレッシュメント)なのか迷います。

スムージーは栄養素も値段的にも、十分食事代わりにもなりますが(アメリカ本国でジャンバジュース一杯飲むお金で、「昼食外食チェーンデフレ大国」の日本では十分に食事が出来ます)、健康的なスムージーが「ダイエット食」として認識される限り、「食事らしい食事をしっかり摂らないといけない信仰(a.k.a. おばあちゃんの知らないカタカナの食べ物は体に悪い信仰※)」によって、本来その能力を十分に有しているのに「食事」としての地位・名誉を得ることは難しそうです。またおやつにしては意外と高カロリー。ジャンバジュースはアメリカから輸入される以上、「アメリカ食=高カロリー」というレッテルを貼られてしまいます。
※フェイクミートのビーガンバーガーやフムスにオートミールと言ったカタカナの食べ物は、一般的な日本食よりも遥かに健康的だと思いますが。

そんなこんなで、ジャンバジュースが日本に進出しなさそうな理由は何やら自明な気がしてきました。それでも大好きなジャンバジュース。日本に進出して何かを見失ってしまったかのようなアバクロのようになってしまうなら、いっそ日本に上陸しない方がいいのかも知れません。飽きられてしまった時が恐ろしいのです。極東からその活躍をお祈りするだけに、留めておきたいと思います。
ジャンバジュースを始めて知ったのは、学生時代にサマープログラムで訪れたスタンフォード大学。青空と太陽がきれいなベイエリア。こんなうまいジュースがあったのかという驚き、そしてジャンバジュースがあるベイエリアの夏は健康的でさわやかで、良い思い出です。


日本人はカリフォルニアが大好きですが、ジャンバジュースはカリフォルニアのイメージにぴったりです。とにかくさわやか。もちろんロサンゼルスにもたくさんありました。マンハッタンビーチでも見掛けました。チェーン店といえども、センスよくローカライズされていますね。


それではジャンバジュースを飲める日本から一番近い場所はどこなのか?韓国ソウルの仁川空港にありました。ソウルの街中に店があるそうで、空港では小さなブースで売られていました。期待を裏切らない本場と同じ味に感動!ブース内では"Call Me Maybe"に続き、Maroon5の"Payphone"がBGMで流れる中、韓国人の店員がジュースを作ってくれます。"Before you came into my life, I feel so bad"とか、"I would still be holding you like this"という歌詞がジャンバジュースを目の前にして妙に心に響きます笑。どこの国にいるのか一瞬分からなくなる不思議な瞬間。ロスのコリアンタウンでジャンバジュースを飲んでいる感じ?それでもここは東アジアだという現実に引き戻してくれたのは、日本語で書かれたメニューでした。何やらちんちくりんな日本語でしたが、韓国に行って英語より先に日本語のメニューが目に入ったのは不思議。恐らくハワイのワイキキにジャンバジュースがあるからではないでしょうか。数多くの日本人観光客向けの日本語メニューを、そのまま韓国に持ってきたのでしょうか?ハワイと韓国と日本が結ばれる仁川空港ならではの発見でした。

Feb 1, 2012

NHKのスペイン語講座

NHKのスペイン語講座がおもしろいです。去年の春から続けて見ています。スペイン語は音声を含め雰囲気が楽しい。そして大西洋地域を中心としたグローバルな言語なので、単語や簡単なフレーズをかじるだけでも、そこから見えてくる世界が広くて好奇心を駆られます。

スペイン語講座のおもしろさを決める上で一番重要なこととは?その鍵は「ヨーロッパとラテンアメリカのバランス」にあると思ってます。シーズン事にバランスのとり方に濃淡があります。

最もヨーロッパ寄りなのは、現在放送中の2011年度下期の講座。というかスペインの話しか登場しません。確かに、番組で取り上げられているスペインの文化や社会は興味深いです。ただあまりに「おヨーロッパ」な雰囲気が漂い過ぎていて、ちょっと物足りないです。(もっとも、スペインは不思議な国。経済危機に陥っているはずなのに、切羽詰った感じが何故かあまりしない。東欧に対しても感じるこの感覚、アジア人が抱く「ヨーロッパマジック」所以でしょうか。それほど偉大なヨーロッパのソブリン。スペインの威厳を前にしたら、どんな経済危機の最中でも、アジア系ファンドはおろか、フレディマックだって、サクラダファミリアを差し押さえ出来ないでしょう。)

一方で最もバランス抜群なのは、2011年上期の講座。スペイン&グアテマラ出身の講師。コロンビア人の学生がスペイン(サラマンカ)に留学してホームステイするという内容のスキッド。ラテンアメリカにフォーカスした文化紹介コーナー。番組出演陣(スキッドも含め)の和気藹々とした雰囲気もさることながら、何よりもヨーロッパとラテンアメリカのバランスの取り方が絶妙でした。ごくごく自然に二つの文化が扱われていて、妙なバイアスがなかったのです。

そして最もラテンアメリカ寄りなのは、数年前の講座。テーマは「アメリカのラティーノ」。ラテンアメリカどころか、もはや舞台はアメリカのみ。ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルスのラティーノの(かなり)ローカルな生活と文化を取り上げたスキッド(何だか CSIみたいなチョイスですね)。なかなかマニアック、良い感じに偏っています。「おヨーロッパ」が好きで憧れてスペイン語を勉強する動機とは、全く相容れない感じが漂っていて好きでした。

ちなみに、実験的番組としてアメリカ路線を更に強化してみたらおもしろいかも。テーマはもちろん「アメリカのラティーノ」。リアリティー番組風にするのが楽しい。お笑い路線は「Real Chicano of Los Angeles(邦題:タコス野郎のウェッサイライフ)」とか、シンプル路線なら「スペイン語:マイアミ」とか。もちろん「ウエストサイド物語」でもいいけど、「ウェッサイ物語」と言い換えるだけで、現代風かつ妙なリアルさが倍増しますね。

いわゆる「おヨーロッパ」崇拝路線でもなく、かといってカウンターサイドからのラテンアメリカリスペクトでもなく、ニュートラルにスペイン語圏の文化を尊重することが今時だと思います。

ロサンゼルス、地下鉄ゴールドラインのマリアッチプラザ駅周辺に行くとこの風景

手頃に"メキシコ風味"を味わえる、ダウンタウンのオルベラ街(ユニオンステーションの近く)


光の質感、抜けるような空、色彩(真っ赤な花)

あちらに行かないと食べられないリアルタコス(中身はポジョ、そしてシラントロが欠かせない!)

Dec 8, 2011

和食は健康?

「食生活の欧米化により、日本人の食生活は…」よく耳にするこの表現。食べ物の話をするのに欠かせない枕詞のような気さえもします。だけど、欧米化した食生活よりも和食は本当に健康的なのでしょうか?

天ぷら、すきやき、ラーメン、ぎょうざ、ちゃんぽん。炭水化物が多めな日本料理。


一言で「欧米化」とは言うけど、定義が広くて難しい。例えば「朝:スムージー、昼:フェイクミートのハンバーガー&クスクスのサラダ、夜:フムスとピタパン」というのは見事に欧米化された食事ですが、普通の和食よりも遥かに健康的に思えます。まず、オムライスやカレーライスは欧米の食べ物ではないでしょう。それらはもはや和食です。一方で、フムスやファラフェルなど、コッシャーの食べ物は和食以上に健康的そうですが、これらは立派な欧米の食事です。「欧米化」の定義を考えないといけません。何も高脂質/高たんぱく質の食事だけが欧米化だけではないはずです。その意味では、コッシャーやベジタリアン、ビーガンの食生活を参考にして「欧米化」される分には大歓迎でしょう。


では、和食の問題は?と言えば。


一つに炭水化物の多さだと思います。確かに脂質は少ないだろうけど、たんぱく質が少なくて炭水化物が多い。まさしくアトキンスの天敵。社会人になって初めた一人暮しで多少痩せたのは、気づいたら炭水化物をあまり食べなくなっていたことが大きな要因だと思っています。白米があまり好きでないのが幸いしました。そもそもキッチンのない寮生活で、わざわざご飯を炊くなんて面倒臭いのです。そう考えるとアトキンスには一理あります(やりすぎは禁物だけど)。丼ものや、ラーメン&うどん定食は体に良くないはずです。まだバーガーキングのワッパーの方が、トマトとレタスが入っている分、良いかも知れません。


米飯摂取と糖尿病の関係について、おもしろい記事をネットで見つけたので引用しておきます。
「米飯摂取と糖尿病との関連について」←国立がん研究センター
「White rice raises risk of type 2 diabetes」←Scientific American


二つ目は野菜やたんぱく質(肉・魚)中心の食事をとる難しさ。いわゆる「おかず食い」があまり良い習慣でないとされているから、どうしても主食=炭水化物の摂取が食事のベースになる。主食/おかず、という垣根を捨てて、せめて夕飯くらいは主食=炭水化物を抑えてもいいと思います。それに野菜やたんぱく質(肉・魚)は何気に値段が高い!実は日本は食料品の値段が他の先進国より高く、日本のエンゲル係数は比較的高めだという問題もあります。日経新聞に記事が載っていました。日本の農業や畜産業は非効率的なのか、生鮮食料品は決してべらぼうに安くはありません。


成長期には全ての食事をバランスよく食べる必要があるけれど、大人になってからは自分の体に合わせて食を選ぶべきですね。少なくとも主食/おかずの役割分担を必ずしも厳密なものとは考えないで、主食=炭水化物の量を減らすことが大事だと思うんです。

Oct 16, 2011

フィリップスコレクション(アメリカンモダンアート)

10月の3連休、帰省ついでに「フィリップスコレクション」を見に行きました。六本木の国立新美術館で開かれています。久しぶりの六本木。ミッドタウンの前にはメルセデスコネクションというショールームが出来てました。あいかわらず港区だなー。

フィリップスコレクションは、ワシントンDCにある私立美術館。鉄鋼業で財を成したフィップス家が築いたコレクション。「ヨーロッパに限らず、現代アメリカンアートでも自分のお気に入りがある限り飾り続ける」というのがフィリップス氏のモットー。自国の同時代の現代アートを支えたいという思いを持つ一方で、偏った愛国主義や一時的な流行とは距離を置いていたそうで、そのバランス感覚がいいですね。ヨーロッパ至上主義とでもいうか、「"おヨーロッパ"こそが文化の主流」という考え方は好きではないので、フィリップスの適度なバランス感覚に惹かれました。それがこの展覧会に興味を抱いた大きな理由の一つでした。

初めて見る絵が数多くあり視野が広がりました。それにしても、東京の展覧会は自分と同じ20代のお客が多い!自分と同じ年代で絵に興味がある人が数多くいることに救われる思いがします。展覧会に来ている若い人の多さは、イコール東京(首都圏?)の文化水準の高さを示しているとまで言うのは、さすがに言い過ぎでしょうか笑。

展覧は時代別に分かれつつも、それぞれにテーマが設けられています。一番気にいったのは「都市」に関するコーナー。ニューヨークの都会模様を描いた絵が何点かありました。大都会に対する感情と質感を見事に描いた絵ばかりで、かなり見入ってしまいました。
 
 
(http://american2011.jp/highlight.htmlより引用)


エドワード・ホッパー「日曜日」「都会に近づく」
ジョン・スタローン「冬の6時」
エドワード・ブルース「パワー」

この4点が最高でした。これらの絵を眺めながら思ったこと。JAY-Zとアリシャキーズの曲である"THE EMPIRE STATE OF MIND"がとても似合うなということ。ヒップホップがお似合いの絵画展なんて、なかなか存在しないかも知れませんね。

例えば"I USED TO COP IN HARLEM"の頃はホッパーの「日曜日」に登場する男性のようなイメージでしょうか。成功する前は誰だってこんな姿でほっつき歩いているもの。もっとも当時はマクドナルドも、レクサス(オフホワイト)も無かった時代ですが。そして成功する前の彼はきっと、「都会に近づく」の様なイメージの場所で活動していたはずでしょう。この絵はきっと、メトロノースがグランドセントラルに近づくにつれて、地下に潜っていく所だと思うんです。ちょっと物騒そうなあの界隈。ちなみに「冬の6時」もニューヨークでしょうか?お隣の人はシカゴだと言っていましたが(確かにシカゴのエルっぽい)、自分はニューヨークの地下鉄だと思います。とはいえニューヨークは夢をかねるための町。その内に"I'M THE NEW SINATRA"になった彼は、トライベッカ(デニーロのそば)に住みだすようになるのです。そこに登場するのが「パワー」の絵。その名もパワー。この作者自身が起業家として成功した人物だそうで、自己陶酔している面が多少あるかも知れません笑。なんたってパワーなんてタイトルをつけるくらいなもので。この絵とても気に入りました。文字通り"CONCRETE JUNGLE WHERE DREAMS ARE MADE OF"です。これ程に素晴らしい街ならば、「日曜日」でしょげている彼が座っている通りも"THESE STREETS WILL MAKE YOU FEEL BRAND NEW"だから、今すぐにがんばって欲しいもの。

モダンアートなので、全体的に雑誌の"ニューヨーカー"の表紙を見ているような印象を受けました。昔ホイットニー美術館に行って以来、モダンアートが好きになりました。日常生活で自分が感じる質感や電波を表してくれ、感動を与えてくれるのがモダンアート。こてこてのクラシックもいいですが、今に生きる人々にこそモダンアートが訴えるものは大きいと思いました。

Feb 15, 2011

今年のグラミー賞

グラミー賞が発表されました。



今年は何と言っても、Lady Antebellum。いわゆるコテコテのカントリーでなくて、とても聴きやすいし、歌詞もいいですよね。しんみり来ます。


そしてグラミー賞はマイナーなカテゴリーもおもしろい。もはや消えてしまったポルカ。ネイティブアメリカン、ハワイアン、ケイジャンといったカテゴリーもあります。アメリカが内に抱える歴史への配慮というか、多様なジャンルがあってこういう所がグラミー賞の奥深さかも。ちなみにハワイアンに関しては、こちらの記事が興味深い。


そして日本人受賞者。ビーズの松本さん、上原ひろみさんといい、さすがですね。誇らしい。とはいえ上原ひろみさんのように、日本/日本人という国境を越えて活躍する方には、純粋に"世界人"としてのご活躍をお祝いした方がよいのでは?「日本人"が"」という視点ばかりではなく。ただたんたんとグラミー賞を報道してくれればよかったのにと思いました。

Feb 5, 2011

スバル

車が欲しいなとたまに思います。ないよりは、あった方が便利です。例え街中に住んでいても。

インフィニティG(INFINITI HPより)。日本名はスカイライン。日産のインフィニティライン(スカイライン&フーガ)は、イチローや松久信幸さんを宣伝に起用していて、センスが秀逸。特に昨年モデルチェンジしたフーガ。あの質感を堂々と日本に売り出した営業方針には脱帽。垢抜けた帰国子女って感じですね。




とはいえ目の前に立ち塞がるのは予算という現実の壁。なかなか厳しい。そこで手の届きそうな範囲で欲しいなと思うのはスバル。昔は全く興味が無かったけど、最近のスバルは好き。日本のセールスが厳しいから、一挙北米市場に賭けてみた。その結果、今までに無かった程、垢抜けて日本に帰ってきた来ましたよ、という子。そんな風にとらまえています。


スバルすごい。(ウォールストリートジャーナルより)値段は手頃(現代のソナタとさほど変わらず)なのにフル4WD。車の性能、質感も問題なし。超メジャーブランドではないかもしれませんが、よいポジションですよね。相当な賭けだったんだとうなと、苦労が思われます。

3ナンバーになって車体が大きくなってしまった。レガシイのデザインが何だか気に入らない。こんな意見もあると思います。それでもそういう意見がありつつも、北米チックなスバル、留学から帰国して見違えるように垢抜けたスバルに惚れ直した人も少なからずいるのでは。


YOUTUBEで見つけたこのCM。版権の関係等で難しいでしょうが、つべこべ言わずこのCMをこのまま(シンプルに日本語字幕だけで)日本で流す。それだけでいいと思います。


ちなみに写真はブルックリンで見かけたインプレッサ。こういう青色の車が欲しい!


スバルのLOVEキャンペーン。シンプルだけど、それ故のメッセージ性に脱帽。

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