ニューヨークにあるアブソリュートベーグル (Absolute Bagels)。その名前の通りに究極かどうかは別にして、さすがに本場の味。朝に訪れました。アッパーウエストサイドの街並みに溶け込んだお店に、通勤客、近くの学生、家族連れが次々と訪れる光景は、観光客のためだけのお店では無いということの証でした。
最寄は地下鉄ライン1のCathedral Pkwy駅 (110th)。店自体はブロードウェイ&108thにあるので、周辺の散策も兼ねて103th駅や、コロンビア大学のある116th駅から歩くのもお勧め。ブロードウェイに面しているので、分かりやすい場所にあります。
日曜日の朝ということもあり、さすがこの行列。しかしすぐに店内に入れます。持ち帰りの人が多く、また店員がとてもテキパキしているからです。フランス語らしき言葉を話すツーリストのカップル、新聞を読むおばさん、熱心に雑誌New Yorkerにかじりつくお兄さん。翌日(平日)に訪れたら、行列はありませんでした。さぁ自分の番、店内は無機質とも呼べるほど簡素ですが、ファンシーな内装が味を担保しているとは限らないことは、どこの街を訪れても例外ではありません。
注文はカウンター越し。サンドイッチのサブウェイをイメージしてください。コツは頼みたいものを大声で伝えること。英語が通じない(理解してもらえない)時はガッカリしますが、一つに声量が小さいことも原因だと思います。太く、低く、大きな声で伝えましょう。クリームチーズや、サーモンを挟んで欲しい時、トースト(暖める)して欲しい時も併せて伝えましょう。豆腐ベースのトフティ (Tofutti)というクリームチーズもおすすめ。なかなか珍しいものを見つけました。そしてレジで会計。コーヒーなど飲み物もありました。
座席は意外と空いています。なぜベーグルが「モチモチしている」とよく評されるのか、ぜひ自分で確かめてください。やはり自分も「モチモチしている」という感想が、誰に言われた訳でもなく思い浮かびました。中身がパンのようなベーグルもありますが、この質感だけは他の場所では再現できないはずです。
有名店です。しかしそれは観光客のための店という訳ではなく、次々と訪れるローカルの人達の多さが本当においしい店であることを証明しています。店の周辺は、マンションが多く、シナゴーグスも立ち並びます。小さな子供を抱えて忙しそうな通勤客、学生(コロンビア大学が近くにあります)、ユダヤ教の伝統的な帽子を被ったお年寄り、スポーツウェアを着たランナー、ヨガマットを持ち歩く若い女性。様々な人が歩いているので、人間観察をしているだけでも楽しい界隈です。初めてニューヨークを訪れると、ミッドタウンからは遠い所だなと思うかも知れません。しかし地下鉄に乗ってここに来れば、日常の光景、ニューヨークの朝を見ることが出来ます。
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Jun 20, 2015
Jun 9, 2015
コロンビア大学へ行こう
コロンビア大学への行き方、といっても受験ガイドではなく、キャンパス訪問です。マンハッタンにあるので、最も訪れやすいアイビーリーグのキャンパスの一つです。賢そうな雰囲気に浸る旅行もいいと思います。ニューヨークの街を最大限に活用できるキャンパスがうらやましいです。
最寄は地下鉄1ラインの116st Columbia Universityです。急行の2,3ラインは停車しないので、96stで乗り換えて下さい。Cathedral Pkwy (109th)からブロードウェイを歩くのもおすすめ。108thのベーグル屋 (Absolute Bagels)で朝食を、そして地元の人に混じって歩いて行きます。学生や教職員らしき人達がブロードウェイを歩いています。みなさん歩くのが早いのでまさにすたすたというイメージ。ミッドタウンやウォール街の通勤風景とは少し違って、落ち着いているというか、お勉強が出来そうな人が多いような気が勝手にしました。
さて116st駅で地上へ出るとブロードウェイ、目の前に正門があります。正門を入って歩いていくと、右手に図書館、左手にはコロンビア大学と聞いて真っ先に思い浮かべる神殿風の建物/Low Memorial Libraryがあります。更にまっすぐに歩くと、アムステルダムAve側の門に到着。これでメインキャンパスはもう終わりですが、周辺にも大学関連の施設が点在しています。さくっとキャンパス巡りをしたい方は、正門から入ったメインストリートを中心に、それからLow Memorial Libraryの後側にあるエリアを歩き、最後にブックストアに行くと便利です。
コンパクトなキャンパスなので、道に迷う不安はありません。ビジターセンターは、Low Libraryにあります。ホームページから、キャンパス地図&音声ガイドをスマートフォンにダウンロードして持ち歩くのもおすすめ (http://www.columbia.edu/node/59.html)。ブックストアはブロードウェイに面したガラス張りの建物にあります。本はもちろん、大学のグッズを買うことができます。キャンパスカラーをモチーフにしたグッズもあり、紺色&水色の組み合わせは落ち着いていて、知的なイメージ。
Low Memorial Libraryの裏側に広がる建物の雰囲気が一番良いです。こじんまりとしていて、散策というイメージがぴったり。建物の前に庭と樹木があるのが、雰囲気づくりに欠かせません。学校といえばソメイヨシノを思い浮かべますが、こういう桜の植え方もいいですね。こう美しいキャンパスを見ると、誰だって勉強をしたくなるし、屋外で読書・宿題をしてみたくなります。キャンパスが美しくないと、こうした気持ちに駆り立てられないというのは、言い訳ですけども。
とはいえこの美しいキャンパスも現実の世界であることに変わりはありません。そもそも美しいキャンパスは何の為にあるのか。大学進学、学位を得るためには多額の投資が必要であり、投資に見合っただけの環境が提供されるべきであるはずです。とりあえずキャンパスの美しさで勝負に出る、はたまた、キャンパスの美しさは二次的なものであり、教育水準の高さ、卒業時に得られるキャリアで勝負に出るべきだ。考え方はそれぞれですが、学生に対してどのような価値を提供出来るか、サービス精神が求められる訳です。
またキャンパスで起きた悲劇に対して、立ち上がった女性がいます。Emma Sulkowiczさんという人。性的暴行事件に対して、Carry That Weightというマットレスを担ぐパフォーマンスで意思を表示しました。 美しいキャンパスが実世界に対するアカデミズムの特殊性を高めるものだとしても、事件に対する対処策が実世界とかけ離れたものであってよい訳がありません。キャンパスにおけるsexual assaultの議論が始まりました。
やはりキャンパスと実世界との距離感は、常に対話を求めらるものである必要がありそうです。筆者が通った都内にあるキャンパスでは、キャンパスに通いながら、就職活動に励むことができたので、(健全な?)実業の世界にたどり着くことが出来ました。一方で、実業の世界に飛び出したからこそ、キャンパスへの憧れが時折思い浮かびます。 ジュリアン・ムーア主演の「アリスのままで (Still Alice)」を見ているうちに、コロンビア大学を含むアカデミックな世界に憧れを感じました。「もっと遊んでおくべきだった」、もしくは「もっと勉強しておくべきだった」どちらの後悔をお持ちですか?キャンパスは結局、舞台装置であり続けるべきなのです。進学前、在籍中も、卒業後も、大人のディズニーランドとして夢を与え続けてくれるテーマパークであって欲しいと思います。義務教育として通わされる訳ではなく、テーマパークでありながらお客様としてではなく、その価値を創造するプロセスに携われることを喜びに感じられる、場所であって欲しいと願います。
最寄は地下鉄1ラインの116st Columbia Universityです。急行の2,3ラインは停車しないので、96stで乗り換えて下さい。Cathedral Pkwy (109th)からブロードウェイを歩くのもおすすめ。108thのベーグル屋 (Absolute Bagels)で朝食を、そして地元の人に混じって歩いて行きます。学生や教職員らしき人達がブロードウェイを歩いています。みなさん歩くのが早いのでまさにすたすたというイメージ。ミッドタウンやウォール街の通勤風景とは少し違って、落ち着いているというか、お勉強が出来そうな人が多いような気が勝手にしました。
さて116st駅で地上へ出るとブロードウェイ、目の前に正門があります。正門を入って歩いていくと、右手に図書館、左手にはコロンビア大学と聞いて真っ先に思い浮かべる神殿風の建物/Low Memorial Libraryがあります。更にまっすぐに歩くと、アムステルダムAve側の門に到着。これでメインキャンパスはもう終わりですが、周辺にも大学関連の施設が点在しています。さくっとキャンパス巡りをしたい方は、正門から入ったメインストリートを中心に、それからLow Memorial Libraryの後側にあるエリアを歩き、最後にブックストアに行くと便利です。
コンパクトなキャンパスなので、道に迷う不安はありません。ビジターセンターは、Low Libraryにあります。ホームページから、キャンパス地図&音声ガイドをスマートフォンにダウンロードして持ち歩くのもおすすめ (http://www.columbia.edu/node/59.html)。ブックストアはブロードウェイに面したガラス張りの建物にあります。本はもちろん、大学のグッズを買うことができます。キャンパスカラーをモチーフにしたグッズもあり、紺色&水色の組み合わせは落ち着いていて、知的なイメージ。
Low Memorial Libraryの裏側に広がる建物の雰囲気が一番良いです。こじんまりとしていて、散策というイメージがぴったり。建物の前に庭と樹木があるのが、雰囲気づくりに欠かせません。学校といえばソメイヨシノを思い浮かべますが、こういう桜の植え方もいいですね。こう美しいキャンパスを見ると、誰だって勉強をしたくなるし、屋外で読書・宿題をしてみたくなります。キャンパスが美しくないと、こうした気持ちに駆り立てられないというのは、言い訳ですけども。
とはいえこの美しいキャンパスも現実の世界であることに変わりはありません。そもそも美しいキャンパスは何の為にあるのか。大学進学、学位を得るためには多額の投資が必要であり、投資に見合っただけの環境が提供されるべきであるはずです。とりあえずキャンパスの美しさで勝負に出る、はたまた、キャンパスの美しさは二次的なものであり、教育水準の高さ、卒業時に得られるキャリアで勝負に出るべきだ。考え方はそれぞれですが、学生に対してどのような価値を提供出来るか、サービス精神が求められる訳です。
またキャンパスで起きた悲劇に対して、立ち上がった女性がいます。Emma Sulkowiczさんという人。性的暴行事件に対して、Carry That Weightというマットレスを担ぐパフォーマンスで意思を表示しました。 美しいキャンパスが実世界に対するアカデミズムの特殊性を高めるものだとしても、事件に対する対処策が実世界とかけ離れたものであってよい訳がありません。キャンパスにおけるsexual assaultの議論が始まりました。
やはりキャンパスと実世界との距離感は、常に対話を求めらるものである必要がありそうです。筆者が通った都内にあるキャンパスでは、キャンパスに通いながら、就職活動に励むことができたので、(健全な?)実業の世界にたどり着くことが出来ました。一方で、実業の世界に飛び出したからこそ、キャンパスへの憧れが時折思い浮かびます。 ジュリアン・ムーア主演の「アリスのままで (Still Alice)」を見ているうちに、コロンビア大学を含むアカデミックな世界に憧れを感じました。「もっと遊んでおくべきだった」、もしくは「もっと勉強しておくべきだった」どちらの後悔をお持ちですか?キャンパスは結局、舞台装置であり続けるべきなのです。進学前、在籍中も、卒業後も、大人のディズニーランドとして夢を与え続けてくれるテーマパークであって欲しいと思います。義務教育として通わされる訳ではなく、テーマパークでありながらお客様としてではなく、その価値を創造するプロセスに携われることを喜びに感じられる、場所であって欲しいと願います。
Feb 23, 2014
ブルックリン、ピザ以上のピザ屋さん
ブルックリンにあるピザ屋のロベルタ/Roberta's。味はもちろん、存在自体がかっこいいレストランにお腹も心(そして頭?)も大満足!マンハッタンから地下鉄LラインのMorgan Ave駅で降りて徒歩数分なので、かんたんなアクセス。おしゃれとか、トレンディーとかの次元を越えた一つの象徴的な店かも知れません。
ブルックリンのブッシュウィック/Bushwickにある、この廃屋こそがまさかのレストラン。地下鉄LラインのMorgan Ave駅で降りて地上に出たら、目の前のBogart Stを進み、Moore Stを曲がると到着です。GWに訪れたので春の光が美しい一日でした。店までの道のりには面白い街並みが広がっています。これだけでも楽しかった。(過去記事「ブルックリンで最先端を走るブッシュウィック」で街並みを紹介しています)
さあ扉を開いて中へ進みます。土曜日の昼時ということもあって、賑わっていました。雑然とした内装ですが、不思議とオーガナイズされていて統一感があります。文字通りヒップです。そしてその内装に負けじと劣らず、店員もお客さんもヒップな人達ばかりです。ヒップスターパラダイスですね。
早速ビールを頼みました。ヒップスターのお姉さん店員は笑顔なんてくれないと思い込んでいましたが、こちらから笑顔でハーイ!と話しかけると、愛想よく、クラフトビールのおすすめを教えてくれました。はっきりした英語でハーイ!とこちらから話しかけることが、アメリカのレストランでよいサービスを受けるためのコツではないでしょうか。こうすることで、(例えふんだんに支払う意思はなくても)、少なくともアメリカのチップ文化を知っているお客さんだと、店員側が認識できるからです。サービスと笑顔はどうやら無料ではないのです笑。
クラフトビールはその日は5種類。ブロンクス・ブルーワリー/Bronx BreweryのIPAを飲みました。いかにもクラフトビールだなと思える、しっかりした味のビールを飲みたい時にはIPAが間違いないように思います。ジャムのジャーのようなビン容器に入ってきてきます。もちろんワインの種類もあるので、おすすめ。それにしてもアメリカはクラフトビールの種類がたくさんあるので、どこに行っても楽しみです(結構高いのですが…)。
お待ち兼ねのピザが到着!一人でも一枚食べきれるサイズでした。マルゲリータ、最高の味!2人で一枚は物足りませんでしたので、色々頼んでみましょう。
お腹がいっぱいになった所で店内を見回すと、やはり注目を浴びるだけの店だなと思いました。東京や大阪にはかなり本場なおいしいピザ屋が最近あるので、味そのものは日本でも思い出すことができますが、店員とお客さんが醸し出すヒップスターな雰囲気は本場ならでは。そして一つのレストランでありながら、社会的なメッセージを発信しているこの店の存在はやはり特筆に価するものでした。
例えば店内で栽培されている野菜。ピザに供されるこれらの野菜は、アリス・ウォーターズ/Alice Watersの資金提供により実現したアイデアなのだとか。レストランが使う食材は極力ローカルのもの、究極的には自分達で栽培するというのは、まさに彼女の「食の革命」の実現ですね。そしてクリントン夫妻(娘のチェルシーさんも)は民主党のトップ資金提供者の為のパーティーをこの店でやったのだとか。ただボヘミアンな雰囲気だけではなく、政治家や社会活動家も関係している社会的な側面があります。
またHeritage Radioというラジオ局もこの店で設立されています。食文化を伝えるラジオ局。このラジオ局はキャシー・アーウェイ/Cathy ErwayというブロガーがEat you wordsというラジオ番組をやっています。"Not eating out in New York"というやはり食文化に関するブログを書いている彼女は、NHKのニューヨークウェーブという番組に登場していました。
お腹を満たすだけではなく、心と頭(知的好奇心)も満たすことが出来るレストランでした。クラシックな人気を誇るピザ屋もよいですが、こうした社会的なメッセージも発信している現在進行形のピザ屋について、私達観光客も支えていく、ひいては瞬間的にその輪に加わるというのは素敵な体験ではないでしょうか。
(備考)アリス・ウォーターズに関して
「とってもグルメなバークレー」
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/06/blog-post_16.html
彼女の店があるカリフォルニア・バークレーは「食の革命」の発信地。シャタックアベニューという通りはグルメゲットーとして知られており、彼女のChez Pannisに限らず、The Cheeseboardというピザ&チーズショップもおすすめです。 サンフランシスコから電車で簡単にアクセス出来るので、サンフランシスコを訪れる際はついでにどうぞ。
「ワシントンDC・スミソニアン博物館での新発見」
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/06/dc.html
彼女の活躍はカリフォルニアだけに留まらず、アメリカ政治の頂点であるワシントンDCでも繰り広げられています。ホワイトハウスにedible garden(小さな農園)を作ったり、そしてスミソニアン博物館にも彼女の活動が記録されています。その名も"food for the people"。バークレーフードピラミッド/Berkeley Food Pyramidというアーティサナルな食べ物に関する図式が印象的。更にはナショナル製の炊飯器も展示されており、日本人には印象的です。
ブルックリンのブッシュウィック/Bushwickにある、この廃屋こそがまさかのレストラン。地下鉄LラインのMorgan Ave駅で降りて地上に出たら、目の前のBogart Stを進み、Moore Stを曲がると到着です。GWに訪れたので春の光が美しい一日でした。店までの道のりには面白い街並みが広がっています。これだけでも楽しかった。(過去記事「ブルックリンで最先端を走るブッシュウィック」で街並みを紹介しています)
さあ扉を開いて中へ進みます。土曜日の昼時ということもあって、賑わっていました。雑然とした内装ですが、不思議とオーガナイズされていて統一感があります。文字通りヒップです。そしてその内装に負けじと劣らず、店員もお客さんもヒップな人達ばかりです。ヒップスターパラダイスですね。
早速ビールを頼みました。ヒップスターのお姉さん店員は笑顔なんてくれないと思い込んでいましたが、こちらから笑顔でハーイ!と話しかけると、愛想よく、クラフトビールのおすすめを教えてくれました。はっきりした英語でハーイ!とこちらから話しかけることが、アメリカのレストランでよいサービスを受けるためのコツではないでしょうか。こうすることで、(例えふんだんに支払う意思はなくても)、少なくともアメリカのチップ文化を知っているお客さんだと、店員側が認識できるからです。サービスと笑顔はどうやら無料ではないのです笑。
クラフトビールはその日は5種類。ブロンクス・ブルーワリー/Bronx BreweryのIPAを飲みました。いかにもクラフトビールだなと思える、しっかりした味のビールを飲みたい時にはIPAが間違いないように思います。ジャムのジャーのようなビン容器に入ってきてきます。もちろんワインの種類もあるので、おすすめ。それにしてもアメリカはクラフトビールの種類がたくさんあるので、どこに行っても楽しみです(結構高いのですが…)。
お待ち兼ねのピザが到着!一人でも一枚食べきれるサイズでした。マルゲリータ、最高の味!2人で一枚は物足りませんでしたので、色々頼んでみましょう。
お腹がいっぱいになった所で店内を見回すと、やはり注目を浴びるだけの店だなと思いました。東京や大阪にはかなり本場なおいしいピザ屋が最近あるので、味そのものは日本でも思い出すことができますが、店員とお客さんが醸し出すヒップスターな雰囲気は本場ならでは。そして一つのレストランでありながら、社会的なメッセージを発信しているこの店の存在はやはり特筆に価するものでした。
例えば店内で栽培されている野菜。ピザに供されるこれらの野菜は、アリス・ウォーターズ/Alice Watersの資金提供により実現したアイデアなのだとか。レストランが使う食材は極力ローカルのもの、究極的には自分達で栽培するというのは、まさに彼女の「食の革命」の実現ですね。そしてクリントン夫妻(娘のチェルシーさんも)は民主党のトップ資金提供者の為のパーティーをこの店でやったのだとか。ただボヘミアンな雰囲気だけではなく、政治家や社会活動家も関係している社会的な側面があります。
またHeritage Radioというラジオ局もこの店で設立されています。食文化を伝えるラジオ局。このラジオ局はキャシー・アーウェイ/Cathy ErwayというブロガーがEat you wordsというラジオ番組をやっています。"Not eating out in New York"というやはり食文化に関するブログを書いている彼女は、NHKのニューヨークウェーブという番組に登場していました。
お腹を満たすだけではなく、心と頭(知的好奇心)も満たすことが出来るレストランでした。クラシックな人気を誇るピザ屋もよいですが、こうした社会的なメッセージも発信している現在進行形のピザ屋について、私達観光客も支えていく、ひいては瞬間的にその輪に加わるというのは素敵な体験ではないでしょうか。
(備考)アリス・ウォーターズに関して
「とってもグルメなバークレー」
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/06/blog-post_16.html
彼女の店があるカリフォルニア・バークレーは「食の革命」の発信地。シャタックアベニューという通りはグルメゲットーとして知られており、彼女のChez Pannisに限らず、The Cheeseboardというピザ&チーズショップもおすすめです。 サンフランシスコから電車で簡単にアクセス出来るので、サンフランシスコを訪れる際はついでにどうぞ。
「ワシントンDC・スミソニアン博物館での新発見」
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/06/dc.html
彼女の活躍はカリフォルニアだけに留まらず、アメリカ政治の頂点であるワシントンDCでも繰り広げられています。ホワイトハウスにedible garden(小さな農園)を作ったり、そしてスミソニアン博物館にも彼女の活動が記録されています。その名も"food for the people"。バークレーフードピラミッド/Berkeley Food Pyramidというアーティサナルな食べ物に関する図式が印象的。更にはナショナル製の炊飯器も展示されており、日本人には印象的です。
Feb 8, 2014
ブルックリンで最先端を走るブッシュウィック
ブルックリンで最先端を感じたいならブッシュウィック/Bushwickへ。名高いピザ屋のRoberta's へ向かう途中で見かけたヒップスターと街並みを紹介します。おいしいピザと、かっこいい人間達。自分で楽しさを見つけるDIYな街歩きでした。
Bushwickはブルックリンのエリアの一つであり、地下鉄のM&Lラインが通っています。今回はマンハッタンからLラインでMorgan Av駅を目指しました。ピザ屋Roberta'sの最寄駅だからです。マンハッタンからのアクセスを考えるとLラインがおすすめ。ヒップスタートレインとも呼べる程に個性的な街を連ねています。ブルックリンのヒップスター文化、近年の開発と高級化を象徴するラインです。ブルックリンの入門・ウィリアムズバーグ/Williamsburgの最寄駅Bedford Av駅から5駅なので、ぜひ足を伸ばしてみてください。ディズニーランドみたいなウィリアムズバーグ(disnefied Williamsburg)よりも、リアルな世界を楽しめます。
今回はMorgan Av駅から、Bogart Stを数分歩き、Moore Stを曲がってピザ屋に到着するまでの道のりです。わずか数分の散歩ですが、かなり刺激的です。夜遅くなってからはおすすめしません。タクシーもあまり見掛けなかったので、不安ならば昼にしておきましょう。
Bushwickはまだまだタフでインダストリアルな地域ですが、2000年代からヤングプロヘッショナルな人達の流入が続いています。他地区と同様に、再開発とエリアの高級化(家賃上昇)が進んでいるとのことですが、無骨な雰囲気とヒップスター達は今でもエリアの象徴です。ちなみに1977年の地区一帯の停電に伴う暴動はエリアに荒廃をもたらし、他地区に比べて復興が大分遅れてしまった経緯があるようですが、移民流入(特に中南米系)はマルチエスニカルな多様性を街にもたらし、この混沌とした雰囲気が今でも若者を引き寄せているのだと思います。
Bushwickはブルックリンのエリアの一つであり、地下鉄のM&Lラインが通っています。今回はマンハッタンからLラインでMorgan Av駅を目指しました。ピザ屋Roberta'sの最寄駅だからです。マンハッタンからのアクセスを考えるとLラインがおすすめ。ヒップスタートレインとも呼べる程に個性的な街を連ねています。ブルックリンのヒップスター文化、近年の開発と高級化を象徴するラインです。ブルックリンの入門・ウィリアムズバーグ/Williamsburgの最寄駅Bedford Av駅から5駅なので、ぜひ足を伸ばしてみてください。ディズニーランドみたいなウィリアムズバーグ(disnefied Williamsburg)よりも、リアルな世界を楽しめます。
今回はMorgan Av駅から、Bogart Stを数分歩き、Moore Stを曲がってピザ屋に到着するまでの道のりです。わずか数分の散歩ですが、かなり刺激的です。夜遅くなってからはおすすめしません。タクシーもあまり見掛けなかったので、不安ならば昼にしておきましょう。
Bushwickはまだまだタフでインダストリアルな地域ですが、2000年代からヤングプロヘッショナルな人達の流入が続いています。他地区と同様に、再開発とエリアの高級化(家賃上昇)が進んでいるとのことですが、無骨な雰囲気とヒップスター達は今でもエリアの象徴です。ちなみに1977年の地区一帯の停電に伴う暴動はエリアに荒廃をもたらし、他地区に比べて復興が大分遅れてしまった経緯があるようですが、移民流入(特に中南米系)はマルチエスニカルな多様性を街にもたらし、この混沌とした雰囲気が今でも若者を引き寄せているのだと思います。
コメディ番組のポートランディア/Portlandiaが好きな人。何にせよインディーが好きな人。Urban Outfittersの服やアクセサリーのようなヒップなものが好きな人。そしてアートやファッションの仕事をしている人達にとって、目にするもの全てがお手本になる街並みだと思います。
オーガニックショップに、コミュニティーガーデン。最近の大都市開発を語る上で象徴的とも呼べるアイテムも存在していました。「都市はなぜ魂を失ったか(原題:The Naked City)」という、シャロン・ズーキン/Sharon Zukinさんの本を読んだので、実際にフィールドトリップを行うことが出来ました。
冒頭にも掲げた写真ですが、ウォールアート。このあざやかさ!ぜひお気に入りのアート作品を探してみてください。自分だけの観光名所です。
まだまだタフな街並みが続くのかと思いきや、Moore Stを曲がると店に到着。この赤い看板が目印です。全くブッシュウィックの予備知識が無い人を連れて行ったら驚きです。すっかり気に入るか、無骨すぎて拒否反応を示されてしまうか笑。店のレポートは次回の記事で紹介します。
ちょっと絵になる景色だと思いませんか?インダストリアルでタフな地域ですが、どことなく絵になる景色を時折目にしました。これがニューヨークらしさだ思います。例えば同じようなタフな地域として、ロサンゼルスのセントラル地区(South Central・Union StationやChinatownの一帯)が思い浮かびました。あちらは太陽がまぶしいのに、妙な寂寥感と孤独を感じるのです。しかしブルックリンの街並みは、例え初めて来てすぐに帰ってしまう旅行者であったとしても、不思議な一体感を感じるような気がするのです。
また不思議なことに、個性的であることが絶対命題とされるはずのストリートカルチャーは、どういう訳か、そのヒップでオフビートなさじ加減が全世界で似て来てしまうように感じます。ファッション、エンターテイメント、アートあらゆる場面において。それはひとえに、ニューヨークとブルックリンの発信力が強すぎるからかも知れません。今、ブルックリンにはヒップスターを目指すアートなヨーロッパ系の若者が現代版移民として流入しているとのこと。また時折おしゃれな日本人の方を見かけました。大西洋を挟んで元から結びつきが強いヨーロッパはもちろん、今の日本は不思議とブルックリンに大きな関心を抱いています。なぜそれほどに、ブルックリンは影響力を持っているのか?ぜひ自分の目で確かめてみてください。米軍やゴールドマンサックスが世界最強のハードパワーであるならば、ブルックリンこそが平和と愛の使者なのかも知れません。
Jan 25, 2014
春のブルックリン・ボタニカルガーデン
春にニューヨークを訪れるなら、欠かせないのがブルックリン・ボタニカルガーデン/Brooklyn Botanic Garden。ブルックリンで花見なんてどうでしょう?日本のGWの時期が一年で一番美しい季節。100年を越える歴史の中で、何気に日本との関わりを持っている興味深い場所。目にするもの全てが美しく見える奇跡的な場所。地上の楽園のような雰囲気でした。
Brooklyn Botanic Gardenは、2・3ラインのEastern Pkwy Brooklynが最寄です。マンハッタンからのアクセスも抜群。ブルックリン博物館/Brooklyn Museumに隣接しています。そしてプロスペクトパークにも隣接していて、都会でありながらのんびりした雰囲気でした。園内の見所は多いので、トップ5の紹介です。半日はゆっくり楽しめます。
5位はChildren's Garden。なんと1914年から続く子供のための教育施設を兼ねたガーデンです。通り過ぎてしまいそうな景色ですが、1914年から子供のためにガーデンがあるとは、その理念に感心しました。ビーガンや、あまりに熱心な環境保護活動家になってもらう必要はありませんが、こうしたガーデンで恵まれた教育体験を得た子供達は立派な大人になってくれそうです。
4位はシーンベストのチューリップ。これはもうため息が出ます。お客さんは皆、すっかり見とれていました。美しいものに言葉は要りません。
3位は日本庭園。ブルックリンで鳥居を見るとは不思議な感じです。こうすると、日本にある日本庭園があたかも外国の景色に見えてきます。クレイジーケンバンドの横山剣さんが語るように、横浜にある三渓園が不思議とアメリカのような景色に見えてくるのです。横浜で一番外国風情を感じられる場所は?といえば、異人館や中華街ではなく、実は三渓園です。
2位はギフトショップです。ブルックリン博物館側の入り口付近にあります。全体的に高級感に溢れ、非常にセンスが高いです。こてこてなお土産がなく、これだけで立派な一つのショップです。ハンドクラフト・ローカルアーティスト・アーティサナルにこだわっています。これこそ全世界中の観光地が見習うべき一つのセンスです。
1位はなんといっても、Cherry Esplanade。カンザンという桜の種類、ピンク色の二重桜が印象的。通常こうした桜並木は、ソメイヨシノの淡いピンク色のものを想像しますから。ここでは桜祭りが毎年開催されます。GWでも桜に十分間に合います(この写真は2013年5月2日に撮影しました)桜祭りの賑わいもよいですが、平日の午後、こうしたのんびりした花見も良いです。何もしないことがアクティビティというか、ぜひここで昼寝を楽しんでください。
番外編はライラックの木です。Lilac Collectionというコーナー(桜並木の近く)にあります。なかなか巨木です。そしてこの時期ならではの贅沢な楽しみとして、香りを楽しめます。美しい植物園の中で、「香り」を楽しめる貴重なコーナーです。
ちなみに冒頭で述べた、日本とのつながりとは、まず最初に1915年に日本庭園が完成した時に始まります。当時は日本庭園が一つのブームであったようで、千葉県出身の塩田武雄さんという造園師が手がけました。なんと渡米したのは26歳。東海岸には彼が手がけた作品が残っているそうです。しかし彼はサウスカロライナ州の収容所で戦時中に亡くなったという話もあるそうで、残念な限りです。
そして1980年には東京より、灯篭が贈呈されました。2000年には日本庭園リストアドされ、今でも桜祭りは毎年開催されて、日本人歌手もライブパフォーマンスを行ったりと、毎年の恒例行事になっています。1980年代は日本が急速にアメリカに接近を試みた時代だと思います。アメリカ側が好む、好まざるに関わらず、日本がアメリカを好きになった時代だったのでしょう。それから30年が経ちます。かつてのようにアメリカべったりという様相ではないような気がしますが、彼らに与えてもらっている恩恵に対して恩返しが出来ているでしょうか。ブルックリン植物園から見えてくる日米関係。二人の関係を維持する努力は欠かせません。
Brooklyn Botanic Gardenは、2・3ラインのEastern Pkwy Brooklynが最寄です。マンハッタンからのアクセスも抜群。ブルックリン博物館/Brooklyn Museumに隣接しています。そしてプロスペクトパークにも隣接していて、都会でありながらのんびりした雰囲気でした。園内の見所は多いので、トップ5の紹介です。半日はゆっくり楽しめます。
5位はChildren's Garden。なんと1914年から続く子供のための教育施設を兼ねたガーデンです。通り過ぎてしまいそうな景色ですが、1914年から子供のためにガーデンがあるとは、その理念に感心しました。ビーガンや、あまりに熱心な環境保護活動家になってもらう必要はありませんが、こうしたガーデンで恵まれた教育体験を得た子供達は立派な大人になってくれそうです。
4位はシーンベストのチューリップ。これはもうため息が出ます。お客さんは皆、すっかり見とれていました。美しいものに言葉は要りません。
3位は日本庭園。ブルックリンで鳥居を見るとは不思議な感じです。こうすると、日本にある日本庭園があたかも外国の景色に見えてきます。クレイジーケンバンドの横山剣さんが語るように、横浜にある三渓園が不思議とアメリカのような景色に見えてくるのです。横浜で一番外国風情を感じられる場所は?といえば、異人館や中華街ではなく、実は三渓園です。
2位はギフトショップです。ブルックリン博物館側の入り口付近にあります。全体的に高級感に溢れ、非常にセンスが高いです。こてこてなお土産がなく、これだけで立派な一つのショップです。ハンドクラフト・ローカルアーティスト・アーティサナルにこだわっています。これこそ全世界中の観光地が見習うべき一つのセンスです。
1位はなんといっても、Cherry Esplanade。カンザンという桜の種類、ピンク色の二重桜が印象的。通常こうした桜並木は、ソメイヨシノの淡いピンク色のものを想像しますから。ここでは桜祭りが毎年開催されます。GWでも桜に十分間に合います(この写真は2013年5月2日に撮影しました)桜祭りの賑わいもよいですが、平日の午後、こうしたのんびりした花見も良いです。何もしないことがアクティビティというか、ぜひここで昼寝を楽しんでください。
番外編はライラックの木です。Lilac Collectionというコーナー(桜並木の近く)にあります。なかなか巨木です。そしてこの時期ならではの贅沢な楽しみとして、香りを楽しめます。美しい植物園の中で、「香り」を楽しめる貴重なコーナーです。
ちなみに冒頭で述べた、日本とのつながりとは、まず最初に1915年に日本庭園が完成した時に始まります。当時は日本庭園が一つのブームであったようで、千葉県出身の塩田武雄さんという造園師が手がけました。なんと渡米したのは26歳。東海岸には彼が手がけた作品が残っているそうです。しかし彼はサウスカロライナ州の収容所で戦時中に亡くなったという話もあるそうで、残念な限りです。
そして1980年には東京より、灯篭が贈呈されました。2000年には日本庭園リストアドされ、今でも桜祭りは毎年開催されて、日本人歌手もライブパフォーマンスを行ったりと、毎年の恒例行事になっています。1980年代は日本が急速にアメリカに接近を試みた時代だと思います。アメリカ側が好む、好まざるに関わらず、日本がアメリカを好きになった時代だったのでしょう。それから30年が経ちます。かつてのようにアメリカべったりという様相ではないような気がしますが、彼らに与えてもらっている恩恵に対して恩返しが出来ているでしょうか。ブルックリン植物園から見えてくる日米関係。二人の関係を維持する努力は欠かせません。
ブルックリンでブラウンストーンの街並みを眺めるなら
ブルックリンのフォートグリーン/Fort Greeneというエリア。静かで落ち着いた住宅街。素顔のブルックリンに出会えます。フォートグリーン・パークを目指し界隈を歩きました。ブラウンストーンのアパートが立ち並ぶ住宅街を見たいならぜひ。今時のブルックリンらしい高級なブラウンストーンのアパートと、伝統的なマルチエスニシティーを備えた古い街並みを楽しめます。
マンハッタンからのアクセスは便利で、CラインのLafayette Aveや、2~5ラインのAtlantic Aveが最寄です。今回はAtlantic Ave駅で降りました。バークレーズセンターという巨大ドームがあり、賑やかな場所です。駅からHanson Plを歩き(PlとはPlaceの略で、行き止まりのある道に付けられる名前)、Portland Aveに入ります。それでもPortland Aveという道に入ると雰囲気は一転。ブラウンストーンのアパートが美しい住宅街に変わるのです。数ブロック単位で街の雰囲気が変わるところがアメリカらしいです。
それにしてもPortland Aveとは、あたかもオレゴン州ポートランドのヒップスター駐在員達が住んでいる地域のようなネーミングです。両都市はヒップスター&ボヘミアン都市として交流がありそうな様に見えながら、ブルックリンに相手にされてないように思えますが。
あっという間にFort Greene Parkに到着。完全ローカル仕様です。平日の午前中ということもあり、地元の人達がのんびりしていました。特別何かがある公園ではありません。だからこそ、ベンチで休憩をしたり、読書をしたり、日光浴をしたり。最低でも15分はゆっくりしてください。そうすると、街の魅力に次第に取り付かれていきます。それにしても春のニューヨークは、普通の公園にいても新緑と太陽が美しかったです。アメリカらしい青空と、太陽の強い光と質感が印象に残りました。写真のように、子連れのお母さんをよく見かけました。子連れにも人気な安心して住めるエリアである証拠です。そして学校の宿題?か何かでインタビューをしている人達。
何気ない光景が思い出に残ります。
ちなみにFort Greene Parkは何気ない公園に見えながら、たくさんの歴史が詰まっています。そもそも、Fortと名前が付くように軍事基地の名残です。独立戦争時のロングアイランドの戦いの際に設けられた基地でした。考えてみれば大西洋に突出たロングアイランドやブルックリンは地理的に重要な拠点です。そして公園にはPrison ship martyrs monumentという記念碑があります。これまた独立戦争時に船に閉じ込められてなくなった人達の追悼記念碑なのだそうです。さらに19世紀後半にはオルムステッドによって公園デザインが作られた。 知れば知るほど、歴史は面白いです。
ブルームバーグ市長になって、ニューヨークにはより公園が増えたのだそうです。公園を作って、街に緑が溢れ、まともな人々が集まり、経済的に活力が生じる。都市開発と資本主義のサイクルはまるで教科書のようなお手本的な流れです。日本よりも多様性と階層の差が広いから、現状から「良い方向」へ向かう際の改善の度合いが大きいのではないでしょうか。少なくとも観光客にとっては、「良いもの」として憧れのようにも見えるのでした。こうした手法を直接海外に輸出することは難しいでしょう。
最後に見かけた印象的な看板。全てを語ってくれました。「都市はなぜ魂を失ったか(原題:The Naked City)」という、シャロン・ズーキン/Sharon Zukinさんの本を読んだのが、今回の旅行のきっかけでした。都市開発に興味がある人はぜひ、実際にブルックリンの街並みや人間模様を自分の目で確かめるに限ると思います。色々な利害関係者の思惑が混じるのが現実ですが、それにしても彼らの前向きな思考、「良いもの」を求めようとする求心力、同時に「悪いもの」をきちんと排除しようとする闘争心。パワフルな気持ちを忘れてはいけません!
マンハッタンからのアクセスは便利で、CラインのLafayette Aveや、2~5ラインのAtlantic Aveが最寄です。今回はAtlantic Ave駅で降りました。バークレーズセンターという巨大ドームがあり、賑やかな場所です。駅からHanson Plを歩き(PlとはPlaceの略で、行き止まりのある道に付けられる名前)、Portland Aveに入ります。それでもPortland Aveという道に入ると雰囲気は一転。ブラウンストーンのアパートが美しい住宅街に変わるのです。数ブロック単位で街の雰囲気が変わるところがアメリカらしいです。
それにしてもPortland Aveとは、あたかもオレゴン州ポートランドのヒップスター駐在員達が住んでいる地域のようなネーミングです。両都市はヒップスター&ボヘミアン都市として交流がありそうな様に見えながら、ブルックリンに相手にされてないように思えますが。
あっという間にFort Greene Parkに到着。完全ローカル仕様です。平日の午前中ということもあり、地元の人達がのんびりしていました。特別何かがある公園ではありません。だからこそ、ベンチで休憩をしたり、読書をしたり、日光浴をしたり。最低でも15分はゆっくりしてください。そうすると、街の魅力に次第に取り付かれていきます。それにしても春のニューヨークは、普通の公園にいても新緑と太陽が美しかったです。アメリカらしい青空と、太陽の強い光と質感が印象に残りました。写真のように、子連れのお母さんをよく見かけました。子連れにも人気な安心して住めるエリアである証拠です。そして学校の宿題?か何かでインタビューをしている人達。
何気ない光景が思い出に残ります。
ちなみにFort Greene Parkは何気ない公園に見えながら、たくさんの歴史が詰まっています。そもそも、Fortと名前が付くように軍事基地の名残です。独立戦争時のロングアイランドの戦いの際に設けられた基地でした。考えてみれば大西洋に突出たロングアイランドやブルックリンは地理的に重要な拠点です。そして公園にはPrison ship martyrs monumentという記念碑があります。これまた独立戦争時に船に閉じ込められてなくなった人達の追悼記念碑なのだそうです。さらに19世紀後半にはオルムステッドによって公園デザインが作られた。 知れば知るほど、歴史は面白いです。
ブルームバーグ市長になって、ニューヨークにはより公園が増えたのだそうです。公園を作って、街に緑が溢れ、まともな人々が集まり、経済的に活力が生じる。都市開発と資本主義のサイクルはまるで教科書のようなお手本的な流れです。日本よりも多様性と階層の差が広いから、現状から「良い方向」へ向かう際の改善の度合いが大きいのではないでしょうか。少なくとも観光客にとっては、「良いもの」として憧れのようにも見えるのでした。こうした手法を直接海外に輸出することは難しいでしょう。
最後に見かけた印象的な看板。全てを語ってくれました。「都市はなぜ魂を失ったか(原題:The Naked City)」という、シャロン・ズーキン/Sharon Zukinさんの本を読んだのが、今回の旅行のきっかけでした。都市開発に興味がある人はぜひ、実際にブルックリンの街並みや人間模様を自分の目で確かめるに限ると思います。色々な利害関係者の思惑が混じるのが現実ですが、それにしても彼らの前向きな思考、「良いもの」を求めようとする求心力、同時に「悪いもの」をきちんと排除しようとする闘争心。パワフルな気持ちを忘れてはいけません!
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