Jun 16, 2012

とってもグルメなバークレー

サンフランシスコから程近い、カリフォルニアのバークレー。アメリカの食事はどうせまずい、だなんてバークレーではウソです。ゲットーで出会った最高のピザ?別名「グルメゲットー」とも呼ばれる、シャタック通りをぶらぶら散歩してみました。

まずはBARTのDowntown Berkeley駅からスタート。サンフランシスコから気軽にアクセス出来ます。駅を出たらShattuck Aveを歩くこと約10分。今回のメインエリアに到着します。周囲はのんびりした住宅街。ローカルで賑う界隈では、男性だけの家族連れ(父・父・長男・次男)に出会いました。とてもバークレーな光景ですね。




















昼飯には遅い14時くらいでもこの賑わい。さっそく、The Cheese Board Collectiveに 入りました。ピザ、ベイエリアのクラフトビール、オープンテラス、太陽と風、ローカルバンドのラテンジャズ。もう言うこと無しですね。ピザは、誰しもがお いしいと思い描くピザがそのまま形になったって感じ。普通においしかったです。ボリュームもあるのにお手頃(1スライス/2.5ドル)。基本的には日替りピザの1種類。グラスワインもあるし、クラフトビールも数多く揃っています。5月はとてもさわやかで、たまたま演奏されていたラテンジャズとも相まって、よい雰囲気でした。平日なのにこのリラックス感。全てのものがあるべき状態にあるというか、落ち着いています。経済的な豊かさという次元を超えて、アメリカというかバークレー/ベイエリアの底力を感じたような気がします。
究極のオープンテラス笑。待ちきれない人達はShattuck Aveの緑地でピザを食べていました。日本では恥ずかしくて出来ないアメリカンな光景ですね。日本ではせっかくの夏なのに気温と湿度が容赦ないから、なかなか難しい。ベイエリアの適度な気温と、何よりも湿度の低さがうらやましいです。これだけ恵まれた天候だと、仕事や勉強にどうやら集中できそうな気がします。世の中を驚かせる数々のアイデア、サービス、製品が生み出される背景には、この恵まれた気候も多く区影響しているのかも知れません。こちらの人達は太陽に浴びたり(シェリルクロウの歌ではないですが、soak up the sunという英語の表現は好きです)、外でピクニックをしたり、外にいることが好きなんでしょうね。ヨーロッパにも通じる、どちらかというとコケイジャンの文化なような気がします。
そしてShattuck Aveでは言わずと知れた、The Cheeseboard(チーズショップ)とChez Panissです。二つの店はつながりが深いのだそうです。この地にレストランを開いた理由のひとつでもあり、Chez Panissがベイエリア地震で損壊を受けた時、ファンドレイジングで協力したり、そんな関係にあるのだそう。Chez Panissは今度バークレーに来る機会があるときに訪れてみたいですね。店に訪れることは出来ませんでしたが、代わりにChez panissのAlice Watersの本を読んでみることにしました。なぜChez Panissがレストランとして成功したのかという理由も気になりますが、一番印象的だったのはアリス自身の話でした。UCバークレーの学生時代に訪れたパリがその後のモチベーションになっている。パリでの原体験がヨーロッパへのリスペクトという形で随所に散りばめられ、それがおいしいメニューにつながっている。大きくこの2点が全てにつながっているのだと思いました。

若い時の原体験は本当に大事なものです。そしてどのような形で生かされるかは分からないけれども、プライベート以上に仕事の方面でつながった時は素晴らしいと思います。そうすれば生活の為の仕事がもっとおもしろいものに昇華するはずです。仕事の目的は生活の為、というそもそもの原理を否定するつもりはないし、そこを見失うとやっかいなことになります。それでも、原体験はいつまでも大事にしたい。またパリで感じた、フランスへのリスペクトというのも大事なこと。「ヨーロッパが本物」というヨーロッパ崇拝はあまり気に入りませんが、それでも皆が「本物」を求めるのであれば、 そこを狙うべきです。Shattuck Aveがグルメゲットーとして名を馳せるのも、本物を求めるレストランの姿勢が、時代の流れも手伝って評価されたことにあるのだと思います。もちろんベイエリアならではの土壌(目の超えた人々、彼らを支える経済力)もあるでしょうし、60年代からバークレーに続く文化が資本主義を根底から覆し否定することなく、全うな形で21世紀風に進化と転化を遂げることが出来たという証であるのかもしれません。

ただただおいしいだけでなく、色々と頭の中で考えるのも楽しいバークレーのグルメゲットー。もちろん本当においしいものを食べている時は、そんなことは頭の中に浮かんでこないし、それに食事中はもっと楽しい会話をしたいですね笑。ただ、こうなんというか、少し背伸びして妙に知的さを気取るというか、勝手に思うそんなバークレーの雰囲気は好きです。

【トラベルチップ】

・BARTは少しややこしいです。赤色に乗れば直接バークレーに行け、黄色に乗った時はオークランドで乗り換える必要があります。クリッパーという、ICカードがあると便利です。ベイエリアの色々な乗り物で使えます。
BART(http://www.bart.gov/
クリッパー(https://www.clippercard.com/ClipperWeb/index.do

・ベイエリアは乗り物が便利です。サンフランシスコ市内はもちろん、BARTやフェリーやカルトレイン、バスに乗ればレンタカーが無くてもそんなに不便ではありません。511というサイトを使えば乗換え案内も調べることが出来ます。
511 Transit(http://tripplanner.transit.511.org/

Jun 5, 2012

アムトラック・コーストスターライトの旅

アメリカの雄大な景色を楽しめるアムトラック。数ある路線でおすすめは?と言えば、ロサンゼルスとシアトルを結ぶ、コーストスターライト号です。日本人に一番手頃なアムトラック体験。短い時間で、アムトラックのエッセンスともいえる景色を楽しめます。短期間の旅行でも気軽に乗れるし、何よりもカリフォルニアのエッセンスが凝縮されたきれいな景色が最高。ロスとサンフランシスコを両方訪れるなら、コーストスターライトにぜひ乗ってみては?


今回(2012年ゴールデンウィーク)は、ロサンゼルス~オークランド(オークランドから、サンフランシスコには無料シャトルバスがあります)を乗りました。ロスを10:30に出て、オークランドには21:30頃につくという約11時間の旅。1日でカリフォルニア縦断を楽しめるのでおすすめです。11時間も飽きないの?と思いますが、何はともあれ写真を見てください。

まずは、ロサンゼルスのユニオンステーションを出発。いつ行ってもきれいな駅です。駅の端末にクレジットカードを通すだけでチェックイン完了。小さなスーツケースなら車内に持ち込めます。預けてしまうより、車内のスーツケース置き場に置いておく方が便利だと思います。車内は何気に満席でした。しばらくロス郊外を走り地味な風景が続くのですが、サンタバーバラに近づくにつれて、一気にカリフォルニア気分が盛り上がって来ます。




左を向けば海、そして右を向けばきれいなコテージ。そしてサンタバーバラの駅に着くとこの美しさ。サンタバーバラは本当にきれいな場所です。また駅に着く度に、タバコ組みは車外に出てぷかぷかやっていました。そして彼らは、次第にみな仲が良くなって、コミュニケーションを深めている感じでした。日本のタバコ部屋みたいですね。タバコを吸わない自分には、タバコミュニケーションはうらやましい限りです。




サンタバーバラを過ぎると、しばらくこの景色が続きます。向かって左の海もきれい、向かって右の緑地(牧場だったりします)もきれい。本当に飽きない景色です。海がきれいなのは当たり前、何気に山側の景色も雄大でよい感じでした。カリフォルニアだけに、海がきれいなのは当たり前なのかも知れませんが、何気に丘や緑がきれいなのもカリフォルニアなのでした。

ちょうど昼時だったので、カフェカーで食事を買いました。スリーパー(寝台車)の人はチケットに食事代が含まれているので食堂で食べることが出来ます。一日乗るだけならコーチ(座席)で十分なので、カフェラウンジに行けば十分です。その日の昼は、牧場を見ながらの「ビーガンバーガー」。味そのものは何とも微妙なのですが(笑)、アムトラックにビーガンメニューがあるとは少し驚きでした。アムトラックにはマスキュランなイメージがあったからです。日本では「野菜を食べましょう」とか、「最近、野菜不足でさ」とよく言います。でもその割には、ビーガンやベジタリアンメニューを見かけません。野菜しか食べない、という文化が広まれば、野菜不足など問題ですら無くなると思うのですが。


こんなブドウ畑もきれいですね。スタインベックの「怒りの葡萄」が思い浮かびました。「太陽の下、ぶどう畑で働くんだ。毎日きれいな、お日様浴びて、ぶどうを収穫しながら、たまにはこっそりぶどうを食べるんだ。天国みたいだな。」あたかも、小説に出てきそうなフレーズが思い浮かびました。"We are not in Kansas anymore"というのも、こういう景色と気持ちのことを言うのかも知れませんね。昼寝タイムならではのまどろみの中、のんびりしました。レンタカー旅行もいいですけど、運転を忘れ、全員がまどれめるのがアムトラックの特権です。


そしてアムトラックは、こんな丘越えもします。緑一面の美しい丘をひたすら、とことこ登って行きます。こういう景色が続くときは、パーラーカー(展望車)に行くのがおすすめです。大きなガラス貼りの車両から景色を楽しめます。

景色を眺めていたら、隣に座っていた同じ年くらいの人が「もう食べきれないから」といって、クッキーをくれました。サンフランシスコの"Fashion Institute"に通っていると言っていました。テイラースフィトみたいな雰囲気の、ひょろっとした人でした。そして席に戻れば、シアトルまで乗りとおすんだ!というおじさんが、カフェカーで買ってきたプレッツェルを分けてくれました。アムトラックは乗り合わせた人との会話が楽しいですね。隣の座席の人と会話をするくらいの、このフレンドリーさ。社交的な人達の雰囲気はなかなかアムトラック、アメリカならではと思いました。

そして一面に広がる畑と、油田を眺めながらサンセットタイム。カリフォルニアは石油が採掘されているので、小さな汲み上げ施設が至る所で動いている景色を見ることが出来ます。海、太陽、畑、緑一面の丘、石油採掘などなど。カリフォルニアのエッセンスを思う存分に楽しみました。そしてコーストスターライトはオークランドに到着。隣のおじさんに"Take care"と言ってお別れ!周りの人達の何人かもそうしていましたが、下車する時に隣の席の人に「さよなら」と行って降りていくなんて、何だか暖かい文化だなと思いました。約半日の旅行でしたけど、景色、そして人の温かさ。アメリカのおおらかさを満喫しました。旅行の思い出に一番残るのは、こういう何気ない体験だったりしますよね。アムトラックはやっぱり好きです。

【トラベルチップ】

・ロサンゼルスはユニオンステーションから出発。荷物をチェックインする時は窓口を、預けない場合は端末に予約に使ったクレジットカードをかざすだけでOK。後は時間になると出発ホームが案内され、ホームへと向かいます。コーチクラスでもトランク置き場はあるし、スリーパーでも小さなトランクなら室内に持ち込めます。チェックインしない方が、むしろ便利かも。

・ユニオンステーションには何と、ファミリーマートがあるので、飲み物やスナックを買うにも便利です。おにぎりもありました。車内では器用に(三角のビニールに包まれた、あのひもを引いて開けるタイプの)おにぎりを食べる人を発見。もし時間があれば、駅前のオルベラ街でメキシコ気分を楽しむのが最高。メキシカンな雑貨もあるし、食事も出来ます。もちろん、フィリップオリジナルでフレンチディップを食べるのもおすすめですね。

・車内は飛行機のビジネスクラス並みにゆったり。暑がりなのでちょうど快適でしたけど、車内はしっかり冷房が効いています。さすが薄着の人が多いけど、カーディガンやブランケットがあると何気にいいかも知れません。

・カフェカー(売店)は微妙にやっていない時間があるので気をつけてください。

・オークランドからサンフランシスコへは無料シャトルバスがあります。コーストスターライトのチケットを買う時は、向かい先をオークランドにするのではなく、必ずサンフランシスコを選ぶことを忘れないでください。市内では、Financial District、フェリービル、フィッシャーマンワーフ、ショッピングセンター(マーケット通りの中心街)に止まるので便利です。

Jun 2, 2012

ロサンゼルスのマリブビーチ

ロスでビーチに行くなら、マリブビーチが最高!高級な雰囲気と、リラックス&ローカルな雰囲気のバランス加減が良い感じです。ロスに遊びに来てよかったなと心から思えた瞬間でした。2012年のゴールデンウィークに訪れたマリブビーチの思い出です。


基本的には車で行くべき場所だけど、サンタモニカやダウンタウンからバスで行くことも出来ました。サンタモニカからバスに乗り、Pacific Coast Highwayを走り続けます。さっそくビーチが見えてきます。世界中の路線バスドライバーの憧れのコースかも知れません。ゲティビラ、マリブピア、マリブモールなど一通りの場所にアクセスできるので便利なバスです。



まずはマリブカントリーモールに行きました。きれいな土曜日の午後のモール。高級な店がたくさんあるけど、とてもリラックスした雰囲気。文字通りゆとりのある人達ばかりです。ラルフローレンの店がありました。ラルフローレンは少し似合わない?太陽がまぶしくて、リビエラみたいなマリブには、ナンタケット(ニューイングランド)のおとなしい雰囲気は似合わないのかも知れません。マリブもナンタケットも同じく高級リゾートですが、良い意味で対照的です。レストラン(本格的な店から、テイクアウトできる店まで)やカフェもあるので、のんびり食事も出来ます。


そしてモールを出て、マリブラグーンの中を歩きます。自然保護区になっていて、落ち着いた雰囲気。マリブは山側の景色もきれい。豪邸が立ち並んでいます。マリブはハイキングにもよい場所なんだそうです。




いよいよマリブビーチに到着。言葉はいりませんね。太陽、海、空気の質感。アメリカに行く度に思いますが、晴れの日のアメリカは大好き。光の質感が本当にきれい。アメリカならではの質感ですね。




 ビーチをしばらく歩くと、マリブピアに到着。途中水の中を歩かないといけない場所があるので、サンダルを持っていくと便利です。マリブピアでは釣りを楽しむ人がいました。そしてピアの先では雑貨屋を発見。よいセンスでした。中でもマリブタイルのタイルアートはおすすめ。マリブではかつてタイルを作っている作家がいたのだと教えてもらいました。確かに観光客向けの店かも知れませんが、想像を裏切るセンスのよさ。なかなかこういうセンスを実現するのは難しいことです。

ピアの入り口近くにはカフェもありました。こんなカフェでぼーっとしてみました。コーラが数倍おいしく感じました。こういう店でのんびりするのが、意外と思い出に残ります。そしてふとした瞬間に、旅先の思い出として浮かんできたりするのです。


最後にサンタモニカへ戻って来ました。サンタモニカはにぎやかな場所。だけど夕暮れはとてもメローな雰囲気が漂っていました。メローな夕日を見ていると、ウエストコーストに来て心からよかったなと思います。ただ太陽と海と山があれば、同じ質感を再現できるかと言えば難しいです。アメリカというか、いわゆるSOCALの質感がなしえるエフェクトだと思います。

【トラベルチップ】

・サンタモニカからは、"METRO 534(MALIBU EXPRESS)"というロス交通局のオレンジ色のバスでアクセス出来ます。サンタモニカプレイスの目の前、"2nd&Broadway"の交差点から乗れば(小さな看板が立っているので見落とさないで!)、ゲティビラ、マリブピア、カントリーモールなど一通りの場所に行けます。

・ダウンタウンからは、"BIG BLUE BUS10(RAPID 10)"でアクセス出来ます。ダウンタウンの数箇所、もしくはユニオンステーションの目の前のバス停からも乗れます。途中でフリーウェイを通るので早いし快適。フリーウェイはいかにもロスって雰囲気。ちなみにMETROバスでもサンタモニカに行けますが、BIG BLUE BUSの方が雰囲気が良いので安心かも。

・だいたい半日あれば楽しめると思います。夕日の中をサンタモニカに帰ってくると、時間的にちょうどいいかもしれません。ただバスは基本的に15分以上遅れて走っていました。道路が渋滞しがちです。時間通りに来るはずがないと思って、焦らず周りのビーチの景色でも楽しみながら待つのがいいと思います。あと手を上げないとバスは止まってくれません!

Feb 1, 2012

NHKのスペイン語講座

NHKのスペイン語講座がおもしろいです。去年の春から続けて見ています。スペイン語は音声を含め雰囲気が楽しい。そして大西洋地域を中心としたグローバルな言語なので、単語や簡単なフレーズをかじるだけでも、そこから見えてくる世界が広くて好奇心を駆られます。

スペイン語講座のおもしろさを決める上で一番重要なこととは?その鍵は「ヨーロッパとラテンアメリカのバランス」にあると思ってます。シーズン事にバランスのとり方に濃淡があります。

最もヨーロッパ寄りなのは、現在放送中の2011年度下期の講座。というかスペインの話しか登場しません。確かに、番組で取り上げられているスペインの文化や社会は興味深いです。ただあまりに「おヨーロッパ」な雰囲気が漂い過ぎていて、ちょっと物足りないです。(もっとも、スペインは不思議な国。経済危機に陥っているはずなのに、切羽詰った感じが何故かあまりしない。東欧に対しても感じるこの感覚、アジア人が抱く「ヨーロッパマジック」所以でしょうか。それほど偉大なヨーロッパのソブリン。スペインの威厳を前にしたら、どんな経済危機の最中でも、アジア系ファンドはおろか、フレディマックだって、サクラダファミリアを差し押さえ出来ないでしょう。)

一方で最もバランス抜群なのは、2011年上期の講座。スペイン&グアテマラ出身の講師。コロンビア人の学生がスペイン(サラマンカ)に留学してホームステイするという内容のスキッド。ラテンアメリカにフォーカスした文化紹介コーナー。番組出演陣(スキッドも含め)の和気藹々とした雰囲気もさることながら、何よりもヨーロッパとラテンアメリカのバランスの取り方が絶妙でした。ごくごく自然に二つの文化が扱われていて、妙なバイアスがなかったのです。

そして最もラテンアメリカ寄りなのは、数年前の講座。テーマは「アメリカのラティーノ」。ラテンアメリカどころか、もはや舞台はアメリカのみ。ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルスのラティーノの(かなり)ローカルな生活と文化を取り上げたスキッド(何だか CSIみたいなチョイスですね)。なかなかマニアック、良い感じに偏っています。「おヨーロッパ」が好きで憧れてスペイン語を勉強する動機とは、全く相容れない感じが漂っていて好きでした。

ちなみに、実験的番組としてアメリカ路線を更に強化してみたらおもしろいかも。テーマはもちろん「アメリカのラティーノ」。リアリティー番組風にするのが楽しい。お笑い路線は「Real Chicano of Los Angeles(邦題:タコス野郎のウェッサイライフ)」とか、シンプル路線なら「スペイン語:マイアミ」とか。もちろん「ウエストサイド物語」でもいいけど、「ウェッサイ物語」と言い換えるだけで、現代風かつ妙なリアルさが倍増しますね。

いわゆる「おヨーロッパ」崇拝路線でもなく、かといってカウンターサイドからのラテンアメリカリスペクトでもなく、ニュートラルにスペイン語圏の文化を尊重することが今時だと思います。

ロサンゼルス、地下鉄ゴールドラインのマリアッチプラザ駅周辺に行くとこの風景

手頃に"メキシコ風味"を味わえる、ダウンタウンのオルベラ街(ユニオンステーションの近く)


光の質感、抜けるような空、色彩(真っ赤な花)

あちらに行かないと食べられないリアルタコス(中身はポジョ、そしてシラントロが欠かせない!)

Dec 8, 2011

和食は健康?

「食生活の欧米化により、日本人の食生活は…」よく耳にするこの表現。食べ物の話をするのに欠かせない枕詞のような気さえもします。だけど、欧米化した食生活よりも和食は本当に健康的なのでしょうか?

天ぷら、すきやき、ラーメン、ぎょうざ、ちゃんぽん。炭水化物が多めな日本料理。


一言で「欧米化」とは言うけど、定義が広くて難しい。例えば「朝:スムージー、昼:フェイクミートのハンバーガー&クスクスのサラダ、夜:フムスとピタパン」というのは見事に欧米化された食事ですが、普通の和食よりも遥かに健康的に思えます。まず、オムライスやカレーライスは欧米の食べ物ではないでしょう。それらはもはや和食です。一方で、フムスやファラフェルなど、コッシャーの食べ物は和食以上に健康的そうですが、これらは立派な欧米の食事です。「欧米化」の定義を考えないといけません。何も高脂質/高たんぱく質の食事だけが欧米化だけではないはずです。その意味では、コッシャーやベジタリアン、ビーガンの食生活を参考にして「欧米化」される分には大歓迎でしょう。


では、和食の問題は?と言えば。


一つに炭水化物の多さだと思います。確かに脂質は少ないだろうけど、たんぱく質が少なくて炭水化物が多い。まさしくアトキンスの天敵。社会人になって初めた一人暮しで多少痩せたのは、気づいたら炭水化物をあまり食べなくなっていたことが大きな要因だと思っています。白米があまり好きでないのが幸いしました。そもそもキッチンのない寮生活で、わざわざご飯を炊くなんて面倒臭いのです。そう考えるとアトキンスには一理あります(やりすぎは禁物だけど)。丼ものや、ラーメン&うどん定食は体に良くないはずです。まだバーガーキングのワッパーの方が、トマトとレタスが入っている分、良いかも知れません。


米飯摂取と糖尿病の関係について、おもしろい記事をネットで見つけたので引用しておきます。
「米飯摂取と糖尿病との関連について」←国立がん研究センター
「White rice raises risk of type 2 diabetes」←Scientific American


二つ目は野菜やたんぱく質(肉・魚)中心の食事をとる難しさ。いわゆる「おかず食い」があまり良い習慣でないとされているから、どうしても主食=炭水化物の摂取が食事のベースになる。主食/おかず、という垣根を捨てて、せめて夕飯くらいは主食=炭水化物を抑えてもいいと思います。それに野菜やたんぱく質(肉・魚)は何気に値段が高い!実は日本は食料品の値段が他の先進国より高く、日本のエンゲル係数は比較的高めだという問題もあります。日経新聞に記事が載っていました。日本の農業や畜産業は非効率的なのか、生鮮食料品は決してべらぼうに安くはありません。


成長期には全ての食事をバランスよく食べる必要があるけれど、大人になってからは自分の体に合わせて食を選ぶべきですね。少なくとも主食/おかずの役割分担を必ずしも厳密なものとは考えないで、主食=炭水化物の量を減らすことが大事だと思うんです。

Oct 16, 2011

フィリップスコレクション(アメリカンモダンアート)

10月の3連休、帰省ついでに「フィリップスコレクション」を見に行きました。六本木の国立新美術館で開かれています。久しぶりの六本木。ミッドタウンの前にはメルセデスコネクションというショールームが出来てました。あいかわらず港区だなー。

フィリップスコレクションは、ワシントンDCにある私立美術館。鉄鋼業で財を成したフィップス家が築いたコレクション。「ヨーロッパに限らず、現代アメリカンアートでも自分のお気に入りがある限り飾り続ける」というのがフィリップス氏のモットー。自国の同時代の現代アートを支えたいという思いを持つ一方で、偏った愛国主義や一時的な流行とは距離を置いていたそうで、そのバランス感覚がいいですね。ヨーロッパ至上主義とでもいうか、「"おヨーロッパ"こそが文化の主流」という考え方は好きではないので、フィリップスの適度なバランス感覚に惹かれました。それがこの展覧会に興味を抱いた大きな理由の一つでした。

初めて見る絵が数多くあり視野が広がりました。それにしても、東京の展覧会は自分と同じ20代のお客が多い!自分と同じ年代で絵に興味がある人が数多くいることに救われる思いがします。展覧会に来ている若い人の多さは、イコール東京(首都圏?)の文化水準の高さを示しているとまで言うのは、さすがに言い過ぎでしょうか笑。

展覧は時代別に分かれつつも、それぞれにテーマが設けられています。一番気にいったのは「都市」に関するコーナー。ニューヨークの都会模様を描いた絵が何点かありました。大都会に対する感情と質感を見事に描いた絵ばかりで、かなり見入ってしまいました。
 
 
(http://american2011.jp/highlight.htmlより引用)


エドワード・ホッパー「日曜日」「都会に近づく」
ジョン・スタローン「冬の6時」
エドワード・ブルース「パワー」

この4点が最高でした。これらの絵を眺めながら思ったこと。JAY-Zとアリシャキーズの曲である"THE EMPIRE STATE OF MIND"がとても似合うなということ。ヒップホップがお似合いの絵画展なんて、なかなか存在しないかも知れませんね。

例えば"I USED TO COP IN HARLEM"の頃はホッパーの「日曜日」に登場する男性のようなイメージでしょうか。成功する前は誰だってこんな姿でほっつき歩いているもの。もっとも当時はマクドナルドも、レクサス(オフホワイト)も無かった時代ですが。そして成功する前の彼はきっと、「都会に近づく」の様なイメージの場所で活動していたはずでしょう。この絵はきっと、メトロノースがグランドセントラルに近づくにつれて、地下に潜っていく所だと思うんです。ちょっと物騒そうなあの界隈。ちなみに「冬の6時」もニューヨークでしょうか?お隣の人はシカゴだと言っていましたが(確かにシカゴのエルっぽい)、自分はニューヨークの地下鉄だと思います。とはいえニューヨークは夢をかねるための町。その内に"I'M THE NEW SINATRA"になった彼は、トライベッカ(デニーロのそば)に住みだすようになるのです。そこに登場するのが「パワー」の絵。その名もパワー。この作者自身が起業家として成功した人物だそうで、自己陶酔している面が多少あるかも知れません笑。なんたってパワーなんてタイトルをつけるくらいなもので。この絵とても気に入りました。文字通り"CONCRETE JUNGLE WHERE DREAMS ARE MADE OF"です。これ程に素晴らしい街ならば、「日曜日」でしょげている彼が座っている通りも"THESE STREETS WILL MAKE YOU FEEL BRAND NEW"だから、今すぐにがんばって欲しいもの。

モダンアートなので、全体的に雑誌の"ニューヨーカー"の表紙を見ているような印象を受けました。昔ホイットニー美術館に行って以来、モダンアートが好きになりました。日常生活で自分が感じる質感や電波を表してくれ、感動を与えてくれるのがモダンアート。こてこてのクラシックもいいですが、今に生きる人々にこそモダンアートが訴えるものは大きいと思いました。

Feb 15, 2011

今年のグラミー賞

グラミー賞が発表されました。



今年は何と言っても、Lady Antebellum。いわゆるコテコテのカントリーでなくて、とても聴きやすいし、歌詞もいいですよね。しんみり来ます。


そしてグラミー賞はマイナーなカテゴリーもおもしろい。もはや消えてしまったポルカ。ネイティブアメリカン、ハワイアン、ケイジャンといったカテゴリーもあります。アメリカが内に抱える歴史への配慮というか、多様なジャンルがあってこういう所がグラミー賞の奥深さかも。ちなみにハワイアンに関しては、こちらの記事が興味深い。


そして日本人受賞者。ビーズの松本さん、上原ひろみさんといい、さすがですね。誇らしい。とはいえ上原ひろみさんのように、日本/日本人という国境を越えて活躍する方には、純粋に"世界人"としてのご活躍をお祝いした方がよいのでは?「日本人"が"」という視点ばかりではなく。ただたんたんとグラミー賞を報道してくれればよかったのにと思いました。

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