Jul 10, 2014

2014年春の池子フレンドシップデー

2014年春の逗子・池子フレンドシップデーです。基地開放とは異なり一見地味な様子のフレンドシップデーですが、家族連れの方には特におすすめです。良く晴れた気持ちの良い一日を満喫しました。京急で東京・横浜からも簡単にアクセス出来ますよ。
池子住宅地区は横須賀に展開する米海軍の為の住宅エリアで神奈川県逗子市にあります。京急の神武寺という駅にあります。京急の新逗子行きに乗ってください。金沢八景で逗子方面へ別れる路線です。間違って三崎口や横須賀方面に行かないように気をつけてください。神武寺は緑豊かな落ち着いた街です。三浦半島は海と同じくらい、何気に山や森も魅力的です。
駅を降りたら線路沿いを逗子方面に進むと、交差点&踏切にぶつかります。そこが会場への入り口であり、ゲートがあります。荷物検査を受けます。事前告知があるとは思いますが、国籍を証明できるID(パスポートがベター?)を持っていくことをおすすめします。運転免許証は、ID免許に変わって以来、国籍を証明することが出来ないIDになってしまいましたから。どういう規定かは分かりませんが、基地・住宅エリアによって必要書類の用件が異なります。ちなみに写真は関係者用のゲート。駅そのものに専用の改札が設けられています。なかなか珍しいですね。
池子ではのんびりピクニックをするに限ります。隊員達の出店で食べ物を買う。そしてステージライブを聞く。ビールにジュース、ジャンボターキーレッグにホットドッグ、焼きそばまで。ありとあらゆる人のニーズを満たす出店が並んでいます。やはり隊員の出店がおもしろいです。特に小さなお子さん連れの方にとって、社交的な笑顔溢れる(やはり彼らはソーシャライズされています)隊員との交流は思い出になるはずです。小さな時のちょっとした思い出は、大人になってから想像以上に記憶に残っていたりしますよね。
消防車の展示コーナーに行くと、記念写真も取れるし、プラスチックの帽子ももらえます。また会場はトラックフィールドなのですが、その縁は写真の通り芝生の斜面になっています。芝滑りを楽しんでいるお子さんもいました。そして斜面の上にはベンチがあるので、そこから会場を眺めることも出来ます。緑の多さにきっと驚くことでしょう。米軍施設の返還はとても複雑な問題であるのは承知ですが、少なくとも住宅地として開発しながらも、これだけの緑と自然を保っているというのは、皮肉にも米軍だからだと言えなくもないと思います。住環境にどれだけの緑や自然を持ち込むか。この価値観は実利的な開発の便益でもあり、また根本的に彼らが住宅に求める価値観の違いなのかも知れません。単純に彼らの故郷の国土が広いから、ゆとりがあるからというだけの理由ではないような気がします。

横浜・根岸の住宅地区とも異なる自然の豊かさでした。そして圧倒的にローカルな雰囲気。国際交流の場というよりかは、隊員や関係者たちが本国で行っているであろう、カウンティー・フェアみたいにのんびりとした地元のお祭りを楽しめます。日本人で海外に行く人は、出国前の人生のどこかで東京や大阪といった大都市を経験する人の割合が高いように思います。しかし彼らは、例えば中西部など決して国際的なダイバーシティーがあるとは言い難い土地から、いきなり日本や韓国、ヨーロッパなど異国の地に赴任する人達が多いはずです。その点、彼らも全く思っていない訳ではないでしょうが、自分は母国代表という不思議な使命感?を感じることなく、リラックスした気持ちでいることが出来るから、このローカルなお祭りを行うことが出来るのだと思います。開放日でありながら、肩肘張った国際交流ではなく、あくまでも日常の延長線上であるリラックス感が池子のよさでした。

(過去記事)
2014年春の横浜・根岸フレンドシップデー
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2014/07/2014.html

2013年夏の横浜・根岸フレンドシップデー
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/08/blog-post_1937.html

2014年春の横浜・根岸フレンドシップデー

アメリカ海軍の横浜・根岸地区で行われた春のフレンドシップデー。横浜市内にも米軍関連の施設はあります。観光地としての横浜が開港以来の異国情緒を持って語られるのであれば、こちらはまさしく現在進行形な異国との接点です。根岸森林公園と共にピクニック気分を満喫できますよ。横浜の地元感と、日本の中の異国が交じり合う感じ。異国との接点が日常であり、当たり前に存在しているという、根岸や本牧ならではの雰囲気は横浜の中でも個性的な側面の一つです。
横浜・根岸には、横須賀等に勤務する米海軍隊員の為の住宅があります(正式名称はThe Negishi Housing complex)。今ではひっそりと佇む住宅地区ですが、根岸はもちろん本牧等を含め横浜には数多くの米軍関連施設がありました。横浜において米軍の存在が大きかったというのは、いわゆる異国情緒として語られる観光地・横浜のイメージとは異なります。20代の私と、ベトナム戦争自体に横浜で青年期を過ごした方とでは、印象が異なるのでしょう。

根岸へのアクセスは過去記事(http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/08/blog-post_1937.html)を参考にしてください。JR根岸線の根岸駅から歩けます。横浜市外から訪れる方におすすめは、横浜駅からバスでのアクセス。時間は多少かかりますが、車窓からの観光気分で横浜市内を巡ることができます。横浜駅東口のバスターミナル(YCAT)から、103系統に乗ってください。終点の根岸台というバス停で降ります。横浜の中でもレベルの高い住宅街が周囲に広がっていますから、素敵です。クレイジーケンバンドが歌う"昭和なレジデンス"という言葉がぴったりな光景です。高級と言ってもギラギラしているというよりか、しっとりしているのです。

フレンドシップデーと言っても戦艦も飛行機もありません。出店が並び、地元の政治家さんや米軍の挨拶やバンドライブが行われ、子供用のプレイコーナーがある。相当にのんびりとしたローカル感満載なお祭りなので、ぜひピクニック気分で行きましょう。この雰囲気は、米軍関係者が故郷の地元でやっている、ローカルなお祭りそのものです。世界最強の国家にして、決して気張る様子のないリラックス感を日本でも展開するゆとりを感じます。
7th fleet(第7艦隊)所属のバンドがライブをやっていました。この女性ボーカルは横須賀のフレンドシップデーでも見かけたことがあります。とてもかっこよい声の持ち主です。このステージの近くには出店が広がります。日本人の出店も良いですが、折角なので米軍関係者の店に行ってみました。マッチョな隊員達がグリルサンドど、ホットドッグを焼いていました。「ワン、ハァッダッグ、プリーズ」と勇ましい掛け声。ちょっとしたオペレーションのような雰囲気。ちなみに、かなりの行列が出来ていましたが、店自体が人気であるというよりかは、隊員達のさばきが悪いからだと思います笑。威勢はかなりのものですが、あくまでも彼らはリラックスしているのでした。こういう所が好きです。決して急ぎません。他にはおなじみのアンソニーピザも出店していますので、お土産によいでしょう。"Yokosuka MWR"という福利厚生団体?がやっています。Moral, Welfare and Recreationの頭文字。
Negishi All Hands Clubという建物はおすすめです。中にはバーがあります。恐らくハイリーランクドな兵隊(将校?)の為のバーなのだと思います。中には"昭和な大人のかっこいい雰囲気"が漂っていました。何とも表現しがたいのですが、クレイジーケンバンドの横山剣さんの言葉を借りるとすれば、"ヤニ茶けた昭和な雰囲気"とでも言うのでしょうか。昭和の時代(今以上に外国との商売や交流の接点が少なく、従事者が限られていた時代)に外国との接点を持っていた、かっこいい大人達の雰囲気です。浜美枝さんがショーン・コネリーと共に出演した007(007は二度死ぬ)の時代のかっこよさなのです。現代であれば港区や丸の内を闊歩する投資銀行など外資系金融マンですが、当時はその身分にあるかっこいい外人とは、米軍の将校であったのかも知れません。

横須賀は米軍の実戦部隊であることに間違いありませんが、それでも全世界に展開する米軍の中でも比較的高学歴でランクの高い兵隊が集まるのが米海軍横須賀基地なのかも知れません。中でも根岸住宅地区はレベルが高い。根岸・本牧という地が醸し出す、世間的に皆が知るわけではない独特の異国情緒を土壌としながら、独特の雰囲気を楽しむことが出来ます。これだから横浜は面白いと思います。異国情緒が歴史的産物、ひいては観光資源として、一つ覚えのようにリピートされる観光地とは異なり、横浜の根岸にはひっそりと佇みながらも、現在進行形の異国情緒、異国との接点が展開されているのでした。

過去記事「横浜・根岸のフレンドシップデー」
(2013年夏のフレンドシップデー・盆踊りです)
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/08/blog-post_1937.html

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