Jul 28, 2012

車なしでナパバレーに行く方法

カリフォルニア・ナパバレー。今回は日帰りで、かつレンタカーが無くてもナパを満喫する方法を紹介します。海外でのドライブは不安な人、たっぷり休みを取れず旅程が限れている人も多いはずです。それでも何とか、バス・電車・フェリーの公共交通機関で行くことが出来ました。

サンフランシスコから、ナパバレーへは2通りの行き方があります。1つ目はフェリー&バスを使う方法。サンフランシスコのフェリービルディングから、Baylink(ベイリンク)というフェリーで、Vallejo(ヴァレホ)のフェリーターミナルへ行きます。そこでVINEという路線バスの"Route10"に乗り換え、そのままセントヘレナやカリストガに向かいます。2つ目は電車&バスを使う方法。サンフランシスコからBART(バート)という電車で、El Cerrito del Norte駅に向かいます。そこでVINEのバス"VINE Express29"に乗り換え、そのままセントヘレナやカリストガに行けます。

どちらのルートも乗り換えは1回のみ。 フェリーターミナルや、BARTの駅での乗り換えも、バス停には小さいながらもきちんと看板があるので分かりやすかったです。道路の混雑状況にもよりますが、どちらのルートの大体3時間程度は掛かりました。ちなみに値段は(2012年5月当時)、フェリーは13ドル、BARTは4ドル(ダウンタウンから)。バスは3ドル(Route10)、5.5ドル(Express29)でした。全部でたったの25ドル。ちなみに現地ではレンタサイクルで移動したので(約40ドル)、トータルで65ドル。高いでしょうか、安いでしょうか?お釣りをもらえないこともあるので、1ドル札をたくさん入れておくと便利です。BARTはClipperという電子マネーも使えるので便利です。

ちなみに、お勧めは「行き=フェリー&バス」「帰り=電車&バス」です。ナパに一番早く到着し、一番遅くに出発するので、ナパでの滞在時間を長く出来るからです。ホームページを見てそれぞれの乗り物の時間をメモしておくと安心ですね。また511.orgという乗り換え案内のサイトを使えば、乗り換え時間が簡単に分かります(特にBARTに乗る時は、バスの時間に間に合うように調べておくと安心)。スマートフォンのアプリ版もあるので、ホテルのWIFIや国際ローミングを使って、現地でも簡単に調べることが出来ます。

さっそく、サンフランシスコから朝早くフェリーで出発します。早起きは大変だし、5月とはいえ朝晩は結構寒いのですが、フェリーからはこの景色がお待ちかね!しかもお客は自分だけ、貸切状態のクルージングでした。ラッキー。フェリーは移動手段と言ってしまえばそれまでですが、ちょっとしたクルーズ気分を満喫出来ますね。朝早いのでターミナルのチケット売り場は開いていません、フェリーのチケットは船内で支払います。係員が案内してくれました。ちなみにフェリービルディングの近くにはスタバがあるので朝食にぴったりでした。グラノーラのパフェみたいなのがうまかった!フェリービルディングには有名なBlue Bottle Coffeeがあるので朝食がてら楽しみにしていましたが、朝早すぎてどの店も閉まっていました。それでも周辺ではランナーの姿を見掛けました。朝からワークアウト、アメリカの朝はとても早いですね!

Vallejoに到着。バスに乗り換えますが場所が少し分かりづらい。写真のターミナルを出て、すぐに横断歩道を渡って、少し左方向に進むとバス停がありました。ターミナルに着いたら、係りの人にバス停の位置を確認した方が安心です。当たり前ですが、アメリカが右側通行なのでバスの行き先を間違えないでくださいね。写真の右方向がナパ方面、つまりターミナル側とは反対側の歩道からバスに乗らないといけません。バス停の看板が妙に小さくて見落としがちなので、気をつけてください。

後はひたすらバスに乗るだけ。さすがに2時間は飽きました、とにかく遠かったです笑。Vallejoのかなりローカルな住宅街を抜け、コミュニティカレッジを通り、ナパダウンタウンを抜けるまではアメリカの日常生活をのぞけます。Vallejoの街中はあまりにローカル過ぎて、一瞬乗るバスを間違ったかな?と思いますが、心配しないでください。バスの車内もかなりローカルで、隣の席では小さい子供連れのお母さんが熱心に勉強していました。コミュニティーカレッジで降りていたので、学生なのでしょう。アメリカの素顔ですね。でもその後は、誰しもが思い描くナパの光景がお待ちかね。ぶどう畑、山並み、時折見えるリゾートホテル。全世界的に有名なリゾート地でありながら、心が落ち着くきれいな田舎の景色です。

ちなみに帰りは、セントヘレナ郵便局(写真の右側奥の建物)の前から、Express29に乗ります。バスを待ちながらおじいさんと世間話をしました。病院に行くというおじいさん、誰しもが安心して乗れるバスサービスがあることを誇りに思うと言っていました。まあ確かに、ロサンゼルスとは状況が良い意味で違いますよね。観光客にとっても、バスがあるとありがたいです。そしてまた帰りのバスも長いので、飽きました笑。でも、途中でフリーウェイに乗るので、後半はかなりのスピードで飛ばしていて、快適でした。

ベイエリアは公共交通機関が発達している方だと思うので、便利ですね。もちろんレンタカーを借りてナパに行くのが王道的な方法かも知れません。だけど、ちょっと運転に自身がない人や、より気軽にナパに行ってみたい人にはおすすめの行き方だと思います。時刻表は変わる可能性が十分にあるので、ホームページでよく確認してください。そして平日の方が本数がどれも多いので、出来れば平日に行くのがよいです。

【トラベルチップ】
・Baylink(フェリー)http://www.baylinkferry.com/ferry/index.php 
・BART(電車)http://www.bart.gov/index.aspx 
・VINE(バス)http://www.nctpa.net/routes-schedules/vine.html 
・511.org(乗り換え案内)http://511.org/ 
・「Car Free NAPA」環境、健康、財布にもよい!ってポリシーに納得。
 http://napavalleycarfree.info/

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