Oct 6, 2012

ジャンバジュースが日本に上陸する日

ジャンバジュース好きです!それにしても、いつになったら日本にやって来るのか。いつまでも叶わぬ夢にどぎまぎしてしまいますが、日本への上陸が難しい理由がきっとあるはずです。
まずはコストの問題。多くの方が指摘しているように日本は果物が高い国です。まるで果物は宝石のように扱われます。外国人が驚く高級果物店はもちろん、普通のスーパーでも丁寧に陳列されています。きちんとカバーを被せてもらったり、箱につめられたり。これでは、原価を気にせず思う存分にスムージを作ることは出来ません。コストサイドからの説明としては「果物の高さ」という点に尽きるのだと思います。概して生鮮食料品はコストが比較的高いのです。

そしてスムージーの値段も気になります。スムージー一杯に一体いくらまで払いますか?高価な果物をふんだんに使う以上は日本ではきっと高いプライシングになるはずですが、となれば高級果物店のフルーツパフェや(それこそ"フルーツパーラー"なんて呼ばれるくらいなもので)、ジューススタンドがライバルとして現れて来ます。例えば日本のジャンバジュースが1杯800円するとします。これではよほどのファンでもない限り、二度目の来店は無いかも知れません。ただ、都内の一等地に出店して、果物をふんだんに使おうと思えば、これくらいの値段はしてしまいそうです。何とかしてワンコイン以内におさめる必要がありそうです。

最後に、そもそも日本人にとってのスムージの位置づけが気になります。何だかんだ言ってスムージーは輸入品です。それだけに、スムージーは食事なのか、それともおやつ(リフレッシュメント)なのか迷います。

スムージーは栄養素も値段的にも、十分食事代わりにもなりますが(アメリカ本国でジャンバジュース一杯飲むお金で、「昼食外食チェーンデフレ大国」の日本では十分に食事が出来ます)、健康的なスムージーが「ダイエット食」として認識される限り、「食事らしい食事をしっかり摂らないといけない信仰(a.k.a. おばあちゃんの知らないカタカナの食べ物は体に悪い信仰※)」によって、本来その能力を十分に有しているのに「食事」としての地位・名誉を得ることは難しそうです。またおやつにしては意外と高カロリー。ジャンバジュースはアメリカから輸入される以上、「アメリカ食=高カロリー」というレッテルを貼られてしまいます。
※フェイクミートのビーガンバーガーやフムスにオートミールと言ったカタカナの食べ物は、一般的な日本食よりも遥かに健康的だと思いますが。

そんなこんなで、ジャンバジュースが日本に進出しなさそうな理由は何やら自明な気がしてきました。それでも大好きなジャンバジュース。日本に進出して何かを見失ってしまったかのようなアバクロのようになってしまうなら、いっそ日本に上陸しない方がいいのかも知れません。飽きられてしまった時が恐ろしいのです。極東からその活躍をお祈りするだけに、留めておきたいと思います。
ジャンバジュースを始めて知ったのは、学生時代にサマープログラムで訪れたスタンフォード大学。青空と太陽がきれいなベイエリア。こんなうまいジュースがあったのかという驚き、そしてジャンバジュースがあるベイエリアの夏は健康的でさわやかで、良い思い出です。


日本人はカリフォルニアが大好きですが、ジャンバジュースはカリフォルニアのイメージにぴったりです。とにかくさわやか。もちろんロサンゼルスにもたくさんありました。マンハッタンビーチでも見掛けました。チェーン店といえども、センスよくローカライズされていますね。


それではジャンバジュースを飲める日本から一番近い場所はどこなのか?韓国ソウルの仁川空港にありました。ソウルの街中に店があるそうで、空港では小さなブースで売られていました。期待を裏切らない本場と同じ味に感動!ブース内では"Call Me Maybe"に続き、Maroon5の"Payphone"がBGMで流れる中、韓国人の店員がジュースを作ってくれます。"Before you came into my life, I feel so bad"とか、"I would still be holding you like this"という歌詞がジャンバジュースを目の前にして妙に心に響きます笑。どこの国にいるのか一瞬分からなくなる不思議な瞬間。ロスのコリアンタウンでジャンバジュースを飲んでいる感じ?それでもここは東アジアだという現実に引き戻してくれたのは、日本語で書かれたメニューでした。何やらちんちくりんな日本語でしたが、韓国に行って英語より先に日本語のメニューが目に入ったのは不思議。恐らくハワイのワイキキにジャンバジュースがあるからではないでしょうか。数多くの日本人観光客向けの日本語メニューを、そのまま韓国に持ってきたのでしょうか?ハワイと韓国と日本が結ばれる仁川空港ならではの発見でした。

Sep 8, 2012

カリストガの素朴なダウンタウン

ナパバレー最北の街、カリストガは素朴な街並みの田舎町です。セントヘレナからサイクリングで到着しました。自転車で約1時間。きれいな田舎町は心が落ち着きます。
セントヘレナからサイクリングでやって来ました(前回記事)。Silverado Trailからカリストガのダウンタウンへは住宅街を抜けていきます。道が少し分かりにくいので迷ってしまいました。とはいえ、Silverado Trailから、Lincoln Stに入って、まっすぐ進めばよいだけの話でした。住宅街のどんなに分かりにくい道でも名前が付いているので助かりました。メインストリートはLincoln Stなので、そのまま進めばダウンタウンに到着します。
それにしても新緑がきれいでした。住宅街でありながら、視界いっぱいに緑が入ってくる景色は本当にアメリカならではです。こういう景色を見る度にちょっと感動します。うらやましいですね。そして放課後の地元の中学生達がのんびりと歩いていました。地元感満載です。ローカル気分を思う存分満喫できるのが、サイクリングのよさ。自分でいつでも気軽に行きたい所を選ぶことができるのが魅力です。
歩いてすぐに回れる小さなダウンタウン。セントヘレナに比べると素朴な雰囲気です。より地元感に溢れています。それもそう、元から鉱山と温泉で栄えて来た街なのだそう。カントリーウエスタンな雰囲気さえも漂ってきますね。とはいえここはナパバレー。ザガット掲載のレストランもちらほら見掛けました。さすがです。交差点付近のグリルの店がおいしそうでした。
気に入ったのはこの小さな本屋。Copperfields's Booksという店で、ナパ&ソノマ地域に展開する本屋だそうです。アメリカの小さな町に行く度に本屋に立ち寄ります。売っている本がベストセラー中心だとしても、小さなローカルの店だから織り成せるこの雰囲気。ホームページも興味深いですよ。ただ本を売るだけの小売店という存在を越えて、読書文化を支えよう!という感じの思いが伝わってきます。ビジネス上の利益を追い求める一方で、きっちりと哲学も持つ。バランス感覚が上手だなと思います。

今の時代、ただ物を売るだけならインターネットで十分ですよね。それでも本屋に行くのは、やっぱり本が好きだから。そして読書や活字に親しむ自分が好き、というナルシズムを含め、活字好きが集まる場所がやはり必要なのです。アマゾンは確かに便利。アマゾンが地域の本屋を破壊するのは致し方ない事実です。それに電子書籍。特に洋書は高いし、分厚くて持ち運びも大変だから便利です。とはいえ、そんな時代でも本屋は生き残るはずです。インクのにおい(特に洋書ならではのやつ)、紙の質感を忘れることは出来ませんね。

それにしてもぶらりと立ち寄るのにぴったりな街でした。そして今回のナパバレーの旅では、セントヘレナを楽しみ、カリストガまでサイクリングも満喫しました。ナパバレーのエッセンスを楽しめたと思います。次回また機会があれば、宿泊をしたいし、いっそソノマにも足を伸ばしてみたいです。ナパ最高!

【ナパレポート】

・車なしでナパバレーに行く方法
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/07/blog-post_28.html
・セントヘレナのおいしいもの
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/07/blog-post_29.html
・ナパでサイクリング(サイクリングガイド)
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

ナパでサイクリング(セントヘレナ~カリストガ)

ナパのサイクリング最高でした!セントヘレナからカリストガまで、片道15キロ、約1時間のライドです。往復しても2~3時間あれば十分。疲れ過ぎない程度の距離が程よかったです。自分のペースで周れるのがよいですね。
さっそくセントヘレナからスタート。自転車屋のおじさんにルートプランニングを手伝ってもらいました。セントヘレナからカリストガまで、シルベラードトレイル(Silverado Trail)を通ることにしました。ルート29と、Silverado Trailの2つのコースがあります。おすすめはSilverado Trail。車が少なく快適で安全ですし、景色もよりゆったりとしてリラックス出来るはずです。(自転車屋&セントヘレナの街については「前回記事(セントヘレナのおいしいもの)」を見てください)
さっそくスタート。St Helenaダウンタウンから横道に入りSilverado Trailに合流。Pope St、Pratt Aveのどちらからでも大丈夫。前者はきれいな住宅街、後者はさっそくナパらしいブドウ畑を眺めることが出来ます。Pratt Aveでは何かのロケ中。何のロケかも分からないし、おじさん俳優がカントリー風の服装で道を歩くシーンでした。シーニックな景色も手伝って、良いシーンだなと思いました。太陽がまぶしいのに、どことなく悲しげな光景でした。
 そしてこのきれいな住宅街。何気ない住宅街の景色が心に残ります。それにしてもなぜこうもきれいなのでしょう?フロントヤードがあって家が道路に直接面していない。庭木や街路樹が広葉樹なので質感が柔らかくて、かつ太陽を浴びてきれい(常緑樹にはない魅力)。何よりも樹木の絶対量が多くて目に入る緑の割合が高い。理由はこんなもんでしょうか。もちろん収入にゆとりがある人が多い地域だからというのが最大の理由かもしれませんが、きれいな場所でした。
そしてSilverado Trail。2車線の田舎道で走りやすくて最高!もちろん右側通行で走りましょう。ぶどう畑、林の中、ワイナリー、スパ、景色に変化があって飽きません。道は全体的に緩やかです。途中でアップダウンを繰り返す区間がありましたが、たいしたものではないです。下り道では、とにかく風が気持ちいい!天気がよくて結構暑かったですが、湿度が低いし風も気持ちいいし、やっぱりナパ最高。日差しが強いのですが、光の質感が素晴らしい。空気中のちりが少ないのか、湿度が低いからなのか、ナパの光はきれいです。もっともナパに限らず、北アメリカは全体的にどこでも光の質感が美しいように思います。

カリストガが近づくに連れてホテルやワイナリーが増えて来ました。こういう田舎でもナパのブランディング力はすごいです。高いレベルで保たれていて、俗っぽくないんです。小汚い看板や、道端の粗大ゴミなどがなくて、あたかも自然界のディズニーランドのようです。ワイナリーも見た目はしゅっとしているけれど、カジュアルでリラックスしていてバランス感が絶妙。お客さんも酒が入って賑やかだけど、決してしょーもない酔っ払い(おっちゃん)は見かけませんでした。何をどうしたら、この高いレベルを保つことが出来るのか?なかなか難しいことですよね。

【ナパガイド】
・ナパで自転車を楽しむ"Napa valley Vine Trail"
・セントヘレナの自転車屋と、街の楽しみ方
・ナパバレーの行き方(車がなくても大丈夫)

Jul 29, 2012

セントヘレナ(ナパバレー)のおいしいもの

初めてのナパバレーは、セントヘレナを選んで大正解でした!きれいな街並みに、おいしいグルメ。ナパバレーのエッセンスを短い時間ながら満喫できました。セントヘレナで見つけた、おいしいもの(ディーン&デルカ、グルメバーガーのGott's)、ダウンタウンでおすすめのお土産屋を勝手に紹介します。
セントヘレナへはバスで行きました(前回記事)。車で行くのが一般的だと思いますが、フェリー&バスの公共交通機関でも行けないことはありません。そしてナパではレンタサイクルで移動したので、レンタカーでの運転に不安がある人でも、車なしで十分にナパを楽しめます。

自転車を借りたのは、St Helena Cycleryというダウンタウンにある店。メインストリート沿いにあるのですぐに見付かりました。予約は受け付けていないそうですが、平日の開店直後だったので問題なく借りれました。ハイシーズンでもやっぱり開店直後に行った方が安心ですね。店員のおじさんは親切でフレンドリーでした。帰りのバスの時間を告げると、ルートプランニングを手伝ってくれました。「Silverado Trail(シルベラード・トレイル)でカリストガまで往復したらちょうど良い距離だよ。美しい景色もエクセサイズもどちらも楽しめるし。」そう言って、地図のコピーも渡してくれました。他の街でも自転車を借りたことがありますが、概して自転車屋の雰囲気はフレンドリーで良かったです(マサシューセッツのコンコード、ナンタケット、スタンフォード大学のキャンパスなど)。地域もさることながら、売り物がそれなりの値段がするので、店員もお客さんも、余裕&ゆとりを持っている人が多いからかも知れませんね。ママチャリじゃなくて、本格的な自転車はいい値段しますよね。良くも悪くもアメリカはそういう所が目に見えて分かりやすいですね。
まずはカリストガとは反対に、オークビル方面へRoute29を走ります。結構交通量が多いので気をつけてください!さっそくぶどう畑が広がります。まさしくナパバレーって感じです。
さっそくディーン&デルカを発見。背広姿のおじさんが退屈そうにしているなと思ったら、リムジンの運転手でした。ストレッチリモも停まる位の観光地ですね。それでも観光地だろ、とバカに出来ないのがさすがディーン&デルカ。ワインとチーズのコレクション、見るからにおいしそうなデリカとパンコーナー。日本の店とは異なり、さすがの本場は売っている食べ物のサイズが大きいので見栄えがいいです。もちろん味でも期待を裏切りません。オートミールクッキーがおいしかった。店内にはGrab & Go!というコーナーがあり、ピクニック用のワインやサンドイッチ、スナックも売っていたので、持ち帰りやホテルでつまみたい物を買うのにもぴったりだと思いました。
そしていよいよ昼ご飯!同じくRoute29沿いにある、Gott's(ゴッツ?)というグルメバーガーの店に行きました。かなり気さくな感じの店ですけど、良い意味で飾らないアメリカならでは。ちなみにサンフランシスコ市内にも店があるそうですが、このピクニックエリアを楽しめるのはナパならでは。バーガー、ポテト、ビールをオーダー。バーガーは意外と普通でした。もちろん普通においしいんですけど。何気にポテトとビールの方が印象的でした。ポテトはガーリックフライ。緑のチップはニンニクですが、葉にんにく。初めて見ましたが、そこまでにんにく臭くなくて食べやすかったです。そしてビールは地ビールのシエラネバダ。地ビールがブームを越えて定番の一つとして定着しているお陰か、Gott'sでも地ビールを楽しめました。ベイエリア定番のアンカースチームより、どちらかというとヘビーな感じです。日本でも一部の地ビールを飲めますが、ドラフト(生)で飲めるのは本国だけだと思うので、うれしかったです。全てのものがあるべき状態に調和しているとでも言うのでしょうか。グルメバーガー、ポテト、ビール、太陽、緑…。しばらくの間リラックスすることが出来ました。

何気に良い時間になったので、カリストガに向けてRoute29を走り出しました。再びセントヘレナのダウンタウンに戻りましたが、ここで何気に便利なのがガソリンスタンド。スタンドには売店とトレイがあるので、日本みたいに気軽にコンビニが見付からない以上、頼りになります。セントヘレナには2店舗ありました。5月でも暑いので水が必需品ですし、トイレも貸してもらえるので心強い味方になりました。
 セントヘレナのメインストリートはこんな感じにとても落ち着いています。そして世界的に有名な観光地でありながら、全く俗っぽい感じがしません。ナパまんじゅう、ナパロールケーキ、ナパB級グルメ大会、ナパホルモン焼きそばなんてもちろんありません笑。地元の商工会議所と店舗オーナー、そして住民達の相当な努力の賜物だと思います。マーケティングが徹底しているとも言えるかもしれません。そしてセントヘレナがこうも美しいのは、①ナパは豊かな資本力によって確実に支えられている、②ナパを支える資本力にはその高いレベルに見合うだけの文化力(センスのよさ)が伴っている、という点に理由があると思います。肝心なのは①よりも②の方。良くも悪くも、資本力の格差と、文化力の格差(美的チョイス?)の関連性が強い社会だと、こうなるのかも知れません。ブルデューを持ち出すまでもありませんが、やっぱりこれが現実なんだなと思いました。こういう世界を目指そうとしても実現は難しいのかも知れませんが、一方で資本力と文化力のある程度のリンケージはあって然るべきものなのかも知れないとさえも思われてしまうのが、ナパの姿でした。

なんて堅苦しい話はさておき、Olivierという店はおすすめです。唯一お土産屋らしい、お土産屋かも知れません。イタリアンな雰囲気のグルメショップです。アンティチョークのペーストを試食しましたが、おいしかった。固めのパンによく合いそうな感じでした。瓶詰め食品なら日本にも持って帰りやすいですから、お土産もワインに合うものをチョイスすると喜んでもらえそうです。

短い時間でしたが、セントヘレナを満喫出来ました。決して堅苦しくはなくリラックスしているのですが、洗練されています。このバランス感覚がやっぱりすごいと思いました!なかなか真似出来ないですよね。

【トラベルチップ】
・セントヘレナの自転車屋(http://sthelenacyclery.com/
・グルメバーガーのGott's(http://gotts.com/
・お土産にぴったりなOlivier(http://www.oliviernapavalley.com/

Jul 28, 2012

車なしでナパバレーに行く方法

カリフォルニア・ナパバレー。今回は日帰りで、かつレンタカーが無くてもナパを満喫する方法を紹介します。海外でのドライブは不安な人、たっぷり休みを取れず旅程が限れている人も多いはずです。それでも何とか、バス・電車・フェリーの公共交通機関で行くことが出来ました。

サンフランシスコから、ナパバレーへは2通りの行き方があります。1つ目はフェリー&バスを使う方法。サンフランシスコのフェリービルディングから、Baylink(ベイリンク)というフェリーで、Vallejo(ヴァレホ)のフェリーターミナルへ行きます。そこでVINEという路線バスの"Route10"に乗り換え、そのままセントヘレナやカリストガに向かいます。2つ目は電車&バスを使う方法。サンフランシスコからBART(バート)という電車で、El Cerrito del Norte駅に向かいます。そこでVINEのバス"VINE Express29"に乗り換え、そのままセントヘレナやカリストガに行けます。

どちらのルートも乗り換えは1回のみ。 フェリーターミナルや、BARTの駅での乗り換えも、バス停には小さいながらもきちんと看板があるので分かりやすかったです。道路の混雑状況にもよりますが、どちらのルートの大体3時間程度は掛かりました。ちなみに値段は(2012年5月当時)、フェリーは13ドル、BARTは4ドル(ダウンタウンから)。バスは3ドル(Route10)、5.5ドル(Express29)でした。全部でたったの25ドル。ちなみに現地ではレンタサイクルで移動したので(約40ドル)、トータルで65ドル。高いでしょうか、安いでしょうか?お釣りをもらえないこともあるので、1ドル札をたくさん入れておくと便利です。BARTはClipperという電子マネーも使えるので便利です。

ちなみに、お勧めは「行き=フェリー&バス」「帰り=電車&バス」です。ナパに一番早く到着し、一番遅くに出発するので、ナパでの滞在時間を長く出来るからです。ホームページを見てそれぞれの乗り物の時間をメモしておくと安心ですね。また511.orgという乗り換え案内のサイトを使えば、乗り換え時間が簡単に分かります(特にBARTに乗る時は、バスの時間に間に合うように調べておくと安心)。スマートフォンのアプリ版もあるので、ホテルのWIFIや国際ローミングを使って、現地でも簡単に調べることが出来ます。

さっそく、サンフランシスコから朝早くフェリーで出発します。早起きは大変だし、5月とはいえ朝晩は結構寒いのですが、フェリーからはこの景色がお待ちかね!しかもお客は自分だけ、貸切状態のクルージングでした。ラッキー。フェリーは移動手段と言ってしまえばそれまでですが、ちょっとしたクルーズ気分を満喫出来ますね。朝早いのでターミナルのチケット売り場は開いていません、フェリーのチケットは船内で支払います。係員が案内してくれました。ちなみにフェリービルディングの近くにはスタバがあるので朝食にぴったりでした。グラノーラのパフェみたいなのがうまかった!フェリービルディングには有名なBlue Bottle Coffeeがあるので朝食がてら楽しみにしていましたが、朝早すぎてどの店も閉まっていました。それでも周辺ではランナーの姿を見掛けました。朝からワークアウト、アメリカの朝はとても早いですね!

Vallejoに到着。バスに乗り換えますが場所が少し分かりづらい。写真のターミナルを出て、すぐに横断歩道を渡って、少し左方向に進むとバス停がありました。ターミナルに着いたら、係りの人にバス停の位置を確認した方が安心です。当たり前ですが、アメリカが右側通行なのでバスの行き先を間違えないでくださいね。写真の右方向がナパ方面、つまりターミナル側とは反対側の歩道からバスに乗らないといけません。バス停の看板が妙に小さくて見落としがちなので、気をつけてください。

後はひたすらバスに乗るだけ。さすがに2時間は飽きました、とにかく遠かったです笑。Vallejoのかなりローカルな住宅街を抜け、コミュニティカレッジを通り、ナパダウンタウンを抜けるまではアメリカの日常生活をのぞけます。Vallejoの街中はあまりにローカル過ぎて、一瞬乗るバスを間違ったかな?と思いますが、心配しないでください。バスの車内もかなりローカルで、隣の席では小さい子供連れのお母さんが熱心に勉強していました。コミュニティーカレッジで降りていたので、学生なのでしょう。アメリカの素顔ですね。でもその後は、誰しもが思い描くナパの光景がお待ちかね。ぶどう畑、山並み、時折見えるリゾートホテル。全世界的に有名なリゾート地でありながら、心が落ち着くきれいな田舎の景色です。

ちなみに帰りは、セントヘレナ郵便局(写真の右側奥の建物)の前から、Express29に乗ります。バスを待ちながらおじいさんと世間話をしました。病院に行くというおじいさん、誰しもが安心して乗れるバスサービスがあることを誇りに思うと言っていました。まあ確かに、ロサンゼルスとは状況が良い意味で違いますよね。観光客にとっても、バスがあるとありがたいです。そしてまた帰りのバスも長いので、飽きました笑。でも、途中でフリーウェイに乗るので、後半はかなりのスピードで飛ばしていて、快適でした。

ベイエリアは公共交通機関が発達している方だと思うので、便利ですね。もちろんレンタカーを借りてナパに行くのが王道的な方法かも知れません。だけど、ちょっと運転に自身がない人や、より気軽にナパに行ってみたい人にはおすすめの行き方だと思います。時刻表は変わる可能性が十分にあるので、ホームページでよく確認してください。そして平日の方が本数がどれも多いので、出来れば平日に行くのがよいです。

【トラベルチップ】
・Baylink(フェリー)http://www.baylinkferry.com/ferry/index.php 
・BART(電車)http://www.bart.gov/index.aspx 
・VINE(バス)http://www.nctpa.net/routes-schedules/vine.html 
・511.org(乗り換え案内)http://511.org/ 
・「Car Free NAPA」環境、健康、財布にもよい!ってポリシーに納得。
 http://napavalleycarfree.info/

Jul 17, 2012

サンフランシスコのミッション地区(3/3)

サンフランシスコ・ミッション地区の"La Taqueria(ラ・タクエリア)"でブリトーを満喫!世界中の料理に出会える日本でも、例外はメキシコ料理。なかなか、これって店が少ないので、アメリカに来る度にメキシコ料理をせっせと食べます。日本ではなかなか出会えない本場の味に感動しました。

ダウンタウンから、BARTに載ってMission 24th Stationで降りると、そこはもうメキシコ。一気に街の雰囲気が変わって、まるで中南米を旅している気分になります。

ちょっとエリアを移動しただけで、異なる雰囲気を楽しめるのがサンフランシスコの魅力です。ミッション通りに立ち並ぶ数多くの商店は、シンコデマヨのグッズで賑わう時期でした。シンコデマヨって、実はメキシコよりアメリカの方が盛大に祝っているのでしょうか?もしかして。周辺の雰囲気はニューヨークのSpanish Harlemとどこと無く似ています。ストリートがあって、低層階ビルの路面店が賑わっているイメージです。ただし違いは、パームツリーの有無にありました。夕暮れと相まって、パームツリーが何ともメローな雰囲気を醸し出しているのです。(周辺はどちらかと言えば、むさくるしい雰囲気でしたが。笑)

やっぱり、前回訪れたドロレスパーク周辺とは異なり、今回のエリアはタフな雰囲気のエリア。夜遅くに訪れるのは少し気が引けるので、明るいうちに留めておいた方が良いのかもしれません。危なそうな場所の雰囲気って何となく分かりますよね…。

 今回訪れたのは、ミッション通りに面した"La Taqueria(ラ・タクエリア)"という店。見るからにメキシコ気分でわくわくしますね!さっそく入ってみると、結構種類が多くて迷いますが、チキンブリトーとビールをオーダー。ほどなく出てきたブリトーには感動しました。想像していた通りのおいしさでした。

そして店内を見渡すと、意外とコケイジャンのお客さんも多く、何もラティーノのためだけの店ではないことに気がつきました。有名店だからでしょうか、様々な客層で賑わうということは、誰しもに愛される店である証拠ですね。さらにいつの間にか、マリアッチの演奏も始まりました。気分はすっかりメキシコ。一瞬で外国にワープ出来るかのような気分。海外旅行の醍醐味ですね。アメリカを超えて更に第三国の質感まで味わえるのは、アメリカならではです。

それにしても何気にブリトーは奥深い食べ物だと気づきました。ブリトーの魅力をまとめてみようと思います。

・ブリトーの魅力

ずばり、もっさり感が好きです。見た目も食管も。ベースとなる、フラワートルティーヤ、豆(リフライドビーンではなく、ホールビーン)、チキンのもっさり感。ゆで卵やカボチャの煮物を食べた時の、あの胸に詰まる感じ!(良い意味で)。そして味に彩りを加えるサルサとシラントロがくせになりますね。見た目の大きさに負けずおなか一杯のなりますけど、低炭水化物なので罪悪感がありません。チキンだって、むね肉なので健康的だし、何よりも肉をがっつり食べたなーという満足感でいっぱいになります。

・ブリトーのうんちく

ブリトーはスペイン語で「ロバ」という意味があるそうです。由来はいくつか説があるそうですが、「見た目がロバに似ている」とか、「昔のメキシコで、ロバに引かれた屋台で販売されていて、皆が「ロバの店」と呼ぶのでそのまま愛称として定着した」とかなんとか。いずれにせよ、どちらかというとメキシコ北部で盛んな食べ物だそうです。それが、ティファナ/サンディエゴや、シウダッドフアレスを通じて流入したのでしょう。

アメリカでは戦前から食べられていたそうです。そして特に1970年代以降?、ローカルでアーティサナルなフードへの注目が集まる中、カリフォルニアなどでブリトーが見直され、人気になったという見方もあるのだそうです。うーん、奥深い。

サンフランシスコ、サンディエゴ、ウエット、モーニングなど、色々な種類があっておもしろいですね。そして街ごとにローカルなタクエリア(メキシコ料理屋)があり、それぞれが味を競って人気を博しているそうなので、色々な場所に行って、ローカル自慢のブリトーを食べるのも楽しそうですね。

・日本におけるブリトー的なもの

手軽に食べられる、庶民&ガテン系向けであることが起源という意味では、牛丼に近いものがあるのかも知れません。(ヘルシーな日本食なはずなのに妙にガテンっぽい、というイメージがついて牛丼チェーンがアメリカでは苦戦しているのでは?マンハッタンから吉野家が撤退したそうですし) そして元来、外国の食べ物であったものが自国で新たな発展を遂げ、数多くのバリエーションを持つようになったという意味では、ラーメンが思い浮かびます。ちなみに昔のコンビニやチルド食品で、ハンディーピザみたいなものが「ブリトー」と呼ばれて売られていました。普通においしかったのですが、考えてみれば不思議なネーミング。

ただ健康面から言えば、ブリトーに軍配が上がるかも知れません。牛丼はおいしいけど、チキンブレストに比べれば脂肪は多いし、何よりもたっぷりのご飯と、タレに使う砂糖の影響で糖質が多めです。そしてラーメンもやめられないけれど、脂肪と塩分の固まりであるのは事実ですね。総じて日本食は、糖質(炭水化物)・塩分が高めだと思います。一方でブリトーはフィリングに気を付けて選べば健康的かも知れません。ましてやベジタリアン用のブリトーもあります。トルティーヤで炭水化物の量は相対的に低いし、そもそも野菜がたくさん入っているし、チキンブレストなら低脂質・高タンパクですね。メキシカンライスやビーフ、サワークリームを入れると話は別ですが、ブリトーを手本にラップサンドが登場するくらいなだけあって、良いイメージがあります。そして何度も繰り返しますが、おいしい!

日本でも本格的なブリトーを食べられる日が来ますように!トルティーヤ一つとっても、フラワーではなくて、コーントルティーヤが気軽に食べられるといいですね。願わくは、タコスとエンチラーダも!

【トラベルチップ】

・ミッション通りは割合タフな雰囲気ながら、結構おいしそうな店がありました。ザガットに登場する店もあるくらいです。
・ミッション地区で一番ヒップなのは、バレンシア通りだそうです。散歩する限りはそんな雰囲気がしませんでしたが(笑)、とにかくそうらしいんです。

Jul 14, 2012

サンフランシスコのミッション地区(2/3)

サンフランシスコのミッション地区は何気にグルメな街。さっそく、ベーカリーの"Tartine"(タータイン)、そしてグルメスーパーの"Bi Rite Market"(バイライト・マーケット)を訪れました。確かにおいしい!そして、いかにもサンフランシスコらしい。アメリカの食事がまずいだなんて、少なくともサンフランシスコではウソだと思いました。


 前回はドロレスパークを楽しみました。公園の北東側から18th Stに戻り、Valencia Stまで散歩することにしました。周辺はのんびりとした住宅街。平日の午前中ということもあり、とてもリラックスしたローカルな雰囲気が漂っていました。

ちなみに18th Stはこのような景色です。路肩に車がたくさん停めてあるのがアメリカっぽい景色です。抜けるような青空、適度に茂った街路樹。そしてとにかく光の質感が美しい。こんな普通の街並を歩いているだけでも、リラックスできますね。

さっそく、Bi Rite Marketが見えて来ました。海外旅行に行ってスーパーやドラッグストアを眺めるのは楽しいですね。見たことないものだらけ!もちろん大型店も楽しいけれど、こうしたローカルに根ざした店舗、そして何よりも徹底したこだわり・モットーを持っている店を眺めるのは刺激になります。

あらゆる意味で、まさにサンフランシスコらしい店だなと思いました。日本では時としてうさんくさく、かつ押し付けがましく聞こえてしまうテーマ(スローフード、地産池消、アーティサナルなプロダクト、ロハス、ビーガン等々)もさすがに本場に来ると、その理念&実行しているコミニティの存在に尊敬の言葉しか出て来ません。"Creating community through food"、"Buy fresh, Buy local"、"Be a part of change"など、ちょっとしたフレーズに感動。ちなみに日本語で書いたらちょっとうさんくさいかも知れませんね笑。そこは英語マジック。

店内もよい雰囲気。陳列の仕方が上手ですね。野菜は今まさに取ってきたばかりのように、新鮮かつおいしそうに見えます。手書きのボードと、根っこを氷に漬けている所、そして葉物野菜が少し濡れていて、実に新鮮に見えます。日本みたいにビニールを被せてない所かよいですね。もちろんデリカコーナーもおいしそう。こういう陳列は、ヨーロッパのマーケットを彷彿とさせるというか、アメリカでも良い物やアーティサナルな方面を極めるとヨーロッパのような雰囲気につながるのでしょうか?アメリカとヨーロッパは、少なくとも白人文化という点においては、やはり共通点が多いように思います。考えてみればそりゃそうですけど。あとビーガンの食べ物もありました。ビーガンはいいですね。「野菜を毎日食べましょう!」とよく聞きますが、考えてみれば、一食だけでもビーガンに置き換えれば言い訳で、もっと食べ物の選択肢が増えてくれるとうれしいですね。

そして店員/買い物客がよい意味で一体となっているように思いました。初めての客にもフレンドリーに接してくれるし、もちろん地元のお客さんとは買い物ついでに色々な会話を楽しんでいる瞬間もありました。コミュニティーに溶け込むというか、コミュニティーを作る意気込みさえも感じるバイライト。恐るべし。世界中どこに居ても、地域に根ざした店には足繁く通いたくなる共通の魅力があるのですね。やはり空間の魅力は人間同士の交流から生まれるものです。

 そして、いよいよTartine(タータイン)に到着。黒が基調の外観、目立った看板がないので一瞬分かりにくいです。テーブル席は混んでいましたが、何とかスタンディングカウンターに場所を見つけられてラッキー。改めて店内を見渡すと、パンはおいしそうだし、お客も良い雰囲気の客層ばかりでした。やはりリラックスしています。客層ってやっぱり大事ですね、そして店側が思う様にコントロール出来ない辺りが難しい。良い客層が集まると、良い客層がそれにつられて来るようになる。これだけ多種多様な人がいる街であっても(サンフランシスコに限らずアメリカに行く度に思いますが)、店やエリアごとに客層や雰囲気が決まっていて、互いに異なっている点が改めて不思議だと思います。

写真のチョコクロワッサンはさすがにうまい!そしてボリュームもあるので満足でした。コーヒーも普通にうまいですね。パン自体もおいしいし、店内の雰囲気も良かったです。ある意味、タータインも観光地のような有名スポットだと思いますが、それでもこのローカル感、そして俗っぽさがない雰囲気が、有名スポットなのに極めて自然体であっていいですね。

 そしてミッションと言えば、こうしたアート。同じく18th沿いにありました(http://www.womensbuilding.org/twb/)。タータインみたいなどちらかというとスノッブ気味な場所もある一方で、どちらかと言えばタフな景色も広がるミッション地区。はっきり言ってタフなエリアであることに昔から変わりはないと思います。滞在中もミッション地区の発砲事件がニュースを賑わせていました。それでもボヘミアン達、そしてドットコムバブル以降の人口流入が新たな側面を加えていき街の様子が変わっていく。アメリカならではの現象だと思います。New YorkのMeat Packing Districtや、BrooklynのWilliamsburg、そしてSan FranciscoのMission Districtしかり。国の中にありとあらゆる差異化の軸があると、極めて社会的にダイナミックな動きが起こるものですね。良い悪いという点から議論をするつもりはありませんが、社会の中にこうしたダイナミックな動きがあるというのは、純粋におもしろいと思うのです。こうした街があるから、アメリカ旅行に行く度に新たな魅力をその都度発見するのです。街歩きの魅力ですね。

・Bi Rite Market(http://www.biritemarket.com/
・Tartine(http://www.tartinebakery.com/
・Women's Building(http://www.womensbuilding.org/twb/
・インディペンデンスブックストアー天国のサンフランシスコ
http://www.nytimes.com/2010/12/05/travel/05SanFran.html
・ミッション地区の楽しみ方
http://travel.nytimes.com/2008/09/14/travel/14hours.html
・バレンシアストリート
http://travel.nytimes.com/2008/07/13/travel/13surfacing.html

サンフランシスコのミッション地区(1/3)

サンフランシスコ。定番コースだけでは物足りない人におすすめなのが、ミッション地区(Mission District)。おいしいパン屋にグルメスーパー。リラックス感たっぷりのドロレスパーク。ラティーノと、今時のヒップスター達が織り成す雰囲気はサンフランシスコならではですね。まずはミッションドロレスパークを中心としたエリアを訪れました。

地下鉄(MUNI)Fラインの"Church & 18th Station"からスタート。ダウンタウンからすぐにアクセス出来ます。今回のメインはドロレスパーク、そして18th Streetをバレンシア通りまで歩きます。18th Streetには"Tartine(タータイン)"というパン屋、"Bi-Rite Market"というスーパーがあり、 ローカルな雰囲気たっぷりで散歩が楽しい道です。

写真は「ヨガをするヒップスター」と「サッカー帰りのラティーノの子供達」。どちらもミッション地区を代表する人達です。公園の南西側が一番小高くなっていて(20th Streetの方面)、そこからこの景色を楽しめます。映画「スイートノベンバー」のラストシーンで登場する公園です。うんちくやコメントは、公園サイトYELPに任せますが、このローカル感好きです!遊ぶ子供達、日光浴をしながら読書する人、フルートを練習中の人、犬と遊ぶ人達…。いいですね。時間があれば、近くのパン屋やスーパーで買ったものをピクニックしてもいいかも。

ラティーノの子供達は熱心にサッカーを練習していましたが、カリフォルニアやフロリダを中心ラティーノ人口がますます増えれば、アメリカがサッカー大国としても世界に名を馳せる日が近いのかも知れません。

 公園の近くは閑静な住宅街。そして今にも転げ落ちそうなプリウス。坂のある町は好きです、高低差があるから景色に飽きません。東京・横浜・神戸と自分にゆかりのある町には必ず坂があり、どの街もその点が好きです。そして下の写真。ふと見つけたこの飾りつけはサンフランシスコらしいなと思います。住民は中華系?それともメキシコ系?。中華風のちょうちんと一緒に、メキシコのがい骨の飾りが並んでいる点がおもしろい。シンコデマヨが近いからということもあってか、このディスプレイなのでしょうか?

ミッションドロレスパークは小さな公園なのですが、ローカル感が魅力的です。それでいて、「ちょっと背伸びした感じ」も感じます。「ちょっと背伸びした感じ」と「ローカル感」の絶妙なバランス加減。まさしくベイエリア、そしてサンフランシスコの魅力だと思いました。

・ミッションに着たからには、やっぱりブリトー!
http://www.nytimes.com/slideshow/2008/09/14/travel/0914-36HOURS_index.html) 
・ミッションの典型的な楽しみ方
http://travel.nytimes.com/2008/09/14/travel/14hours.html

Jul 7, 2012

自慢したくなるバーベキュー

難しいことを考えなくても、ただそれだけで楽しいバーベキュー。でもアイデア勝負で、自慢したくなるバーベキューに様変わりです。今回はお手製の釜でピザを楽しみました。六甲山カンツリーハウスで楽しんだバーベキューの紹介です。 


まだまだ梅雨なので天気は残念でしたが、六甲山カンツリーハウスは屋根の下でバーベキューを楽しめるので最高!水場も道具も一通り揃っているので便利。おまけにバス&ケーブルカーでアクセス出来るので、お酒を飲んでも帰りの心配がありません。

火を起こしてから、乾杯になんとか間に合ったのが、このチキンサラダ。チキンサラダというか、"Grilled Chicken Breast Salad with Edamame" とでも言いたくなるくらい、気取ったものを勝手にイメージしました笑。バーベキューはおろか、焼肉屋でも、あまり食べたことがないくらい、所詮は脇役扱いの野菜。もはや炭に成り果てた、かぼちゃをよく見かけます。

でもこうやって、ちょっとしたおつまみにもばっちりなグリルサラダにしてしまえば、場のつなぎになっていいかも知れません。海外のレシピサイトを見ていると、ベジタリアンやビーガン向けのバーベキューメニューが数多くあるので、参考になります。野菜なんて地味?と思うけど、さすがは海外のレシピサイト。彩りがきれいで見た目からしておいしそう。「タニタ食堂」が野菜重視で健康的なのは分かるけど、ちょっと地味なので彩りだけは逆立ちしてもかなわない。夏だし、せっかく屋外バーベキューなので、やっぱり見た目重視ですね。ちなみにNY Timesのレシピは見た目がいい。(101 Fast Recipes for Grilling



そしていよいよお待ちかねのピザ!ダンボールの内側をアルミホイルでライニングし、脇からパイプを入れて焼き網を支えます。その下には写真の通り炭が入っています。釜を作ってくれた先輩、ありがとうございました。さらに強力粉からこねて頂いたお手製生地。元町トアロードで買ったこだわりのチーズ。夏らしくズッキーニとパプリカをトッピング。もう全てが最高!自分達で作り上げていくのは、味もさることながらプロセスそのものが貴重な体験でした。プロセスを楽しむということを含め、こういう場や価値観を共有出来る方達といれて良かったです。アーティサナルな皆さんに感謝!(ARTISANAL/アーティサナル。スペルで描くと"ART"って文字が入っててかっこいい雰囲気だけど、カタカナで書くと字面がなんか微妙笑)

バーベキューは大好きです。そして、何もアクティブな人達のものだけではなくて、もっと何気ない日常的なイベントとして普及すると気負いせずに楽しめていいですね。ちなみに一つ疑問なのは、「グリル」と「バーベキュー」の違い。日本で楽しまれている「いわゆるバーベキュー」は、本場ではどちらかというと「グリル」と呼ばれるのだそう。世界的にバーベキューで有名なメンフィスやセントルイス、アメリカ南部で盛んな、何時間も掛けて肉をじっくり焼くのが「バーベキュー」なのだそう。調理法が違うのですね。どのような過程で「バーベキュー」という行為や概念が日本に輸入されたのか気になります。多分、昔の日本の食品メーカーとかがスパイシーな肉風味の商品を売り出す時に、「バーベキュー」という言葉を探して来て、そう名付けて売り出したから、日本ではバーベキューという呼び名が定着したのでしょうか?全くの推測ですが。でも「バーベキュー」ってやっぱり語感が良いから、「グリル」より楽しい感じ。

Jun 23, 2012

UCバークレーを散歩

UCバークレーのキャンパスをのんびり散策。キャンパス巡りは海外旅行の楽しみの一つです。落ち着いた趣きのキャンパス。そして意外な穴場は付属のボタニカルガーデン(植物園)。学生達を見ていると、自分の学生時代の後悔が思い浮かぶ一方で、じわじわと刺激を感じることが出来てパワーを再充電したような気がしました。


BARTのDowntown Berkeley駅で降りると、そこはもうUCバークレー。サンフランシスコから気軽に行けます。シャタック通りでランチした後(前回記事)、キャンパスを訪れました。

セントラルパークの設計者としても有名なFrederick Law Olmstedが関与したキャンパス(Campus History)は落ち着いた趣き。それでいてアイビーリーグの様なスノッブな雰囲気はあまり感じられず、バークレーらしい?リベラルでカジュアルな雰囲気を感じました。自分と同じアジア系の学生をとにかく良く見掛ける点も、親近感を感じます。とにかく良い意味でカジュアルです。"Jansport"のバックパックを良く見掛けます。

そして斜面ではお決まりの様に、フリスビーをしたり、昼寝したり、読書したり、グループ討議したり。とにかく外に居たくなるベイエリアならではの気候がうらやましい!高温多湿の国では難しいですね。斜面に作られた芝生広場を見ていると、どういう訳か大岡山の東工大のキャンパスがデジャブしました。この雰囲気、大好きです。
そして(あまり知られていない?)穴場だと思ったのは、UCバークレー付属のボタニカルガーデン。 キャンパスの敷地内にありながら少し距離があるので、キャンパスバスに乗ると便利です。時間がある人にはおすすめです。リラックス出来ます。園内はとても広いです。そして世界中の植物が集められていて、地域毎にエリアが分かれているので、ちょっとした世界一周旅行気分も味わえるかも知れません。それほどにバークレーは恵まれた気候なのですね。
まず見掛けるのは「アフリカ地区(写真左)」と「世界の砂漠(写真右)」。どちらも背が低く、とても地味な雰囲気。だけど生命力の強さを感じます。
次に「日本ガーデンエリア」。日本人として誇りを感じる瞬間です。そして何とも言えない懐かしさ。しかし日本で見掛ける日本庭園と決定的に異なる点は、カリフォルニアならではの"光の質感"。どちらかというと落ち着き・わびさびの佇まいが魅力の日本庭園が、とにかくゴージャスに見えるのです。カリフォルニア・エフェクトです。それ故に、ニューヨークにある、ブルックリンボタニカルガーデンの日本庭園とは、アメリカにある日本庭園同士でありながら、若干趣が異なる様な気がするのです。ちなみに話は変わりますが、クレイジーケンバンドの横山剣さんは、横浜にある「三溪園」のことを、「カリフォルニアにある日本庭園のような雰囲気を感じる」とかつて指摘していました。天才的な感性です。
ごく自然に調和した風景が魅力的。樹木は山に生えているかのように自然な配置、もちろんガーデンもいい感じ。計算し尽されているのに、計算されてないように見える素朴な景色。やっぱりアメリカが本気になるとすごい。芝生広場脇の庭園(写真左)、そしてハーブガーデン(写真右)もありました。ちなみにバークレーですけど、庭園にあるのは、あくまでもまじめな方のハーブです笑。
左の木は、パシフィックノースイースト。。右の木は、イーストコースト/ミッドアトランティックって感じがしませんか?ある土地のイメージには、樹木によって織り成される自然の風景も含まれると感じた瞬間です。左のような木は、少なくともニューヨークのセントラルパークや、東京の日比谷公園に生えているとは思えないのです。
子供達も遊びに来ています。幼い時から、こういう環境で遊べる子供達がうらやましい。そして子供達を見ていると、こちらの文化圏に生きる子供達に「社交性」がどのように培われているのか、瞬間を垣間見ることが出来ました。 社交性が求められ時折プレッシャーにさえ感じられることはあるのでしょうが、なかなか良い光景でした。彼らが遊んでいる時に、別の親グループに連れられた子供達が芝生広場にやって来ました。彼らはごく自然に鬼ごっこを始めました。その時に当然鬼を決めるのですが、まずはお互いにきちんと自己紹介。その仕草が、まるで大人同士がパーティーか何かで自己紹介をしあうかのような様子なのです。幼稚園児にして、社交性が身につき始めている様子でした。ちょっと感心です。

最後にキャンパスに戻り、キャンパスショップを訪れました。商売魂で色々販売していますが、アンダーアーマーのトレーニングシャツを買いました。さりげなく、UCのクマのマークがプリントされています。アンダーアーマーは、キャンパスコレクションのラインナップも豊富ですね。ついでに、あまりにみんなが持っているので、Jansportのバックパックを買いました。意外と安いです。そしてとにかく実用的。とにかく背負いやすいです。真っ黒でしゃれっ気も何も無いけど、実用的で、ある意味ブランド品?とされている辺りが気に入りました笑。

植物園の自然でリラックス。そして学生の雰囲気はリラックスしているように見えて、本気モード。大学を卒業して数年経った今だからか、学生時代にやっておけばよかった後悔が今更ながら思い浮かびました。一方で、学生を見ていると、今の自分には、かつての学生時代に感じていたエネルギーや刺激が徹底的に不足しているとも感じました。やる気の再充電です。これだから、大学のキャンパス巡りはリチャージという意味で、とても有意義なことだと毎回感じるのです。

【トラベルチップ】

・UCバークレーは広いので、キャンパスマップをプリントして持って行くと便利。
UC BERKELEY MAP(http://berkeley.edu/map/) 

・時間があれば、Telegraph Aveも散歩するとおもしろいかも知れません。大学美術館を併せて、バークレーは見所豊富ですね。

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