セントラルパークの設計者としても有名なFrederick Law Olmstedが関与したキャンパス(Campus History)は落ち着いた趣き。それでいてアイビーリーグの様なスノッブな雰囲気はあまり感じられず、バークレーらしい?リベラルでカジュアルな雰囲気を感じました。自分と同じアジア系の学生をとにかく良く見掛ける点も、親近感を感じます。とにかく良い意味でカジュアルです。"Jansport"のバックパックを良く見掛けます。
そして斜面ではお決まりの様に、フリスビーをしたり、昼寝したり、読書したり、グループ討議したり。とにかく外に居たくなるベイエリアならではの気候がうらやましい!高温多湿の国では難しいですね。斜面に作られた芝生広場を見ていると、どういう訳か大岡山の東工大のキャンパスがデジャブしました。この雰囲気、大好きです。
そして(あまり知られていない?)穴場だと思ったのは、UCバークレー付属のボタニカルガーデン。 キャンパスの敷地内にありながら少し距離があるので、キャンパスバスに乗ると便利です。時間がある人にはおすすめです。リラックス出来ます。園内はとても広いです。そして世界中の植物が集められていて、地域毎にエリアが分かれているので、ちょっとした世界一周旅行気分も味わえるかも知れません。それほどにバークレーは恵まれた気候なのですね。
まず見掛けるのは「アフリカ地区(写真左)」と「世界の砂漠(写真右)」。どちらも背が低く、とても地味な雰囲気。だけど生命力の強さを感じます。
次に「日本ガーデンエリア」。日本人として誇りを感じる瞬間です。そして何とも言えない懐かしさ。しかし日本で見掛ける日本庭園と決定的に異なる点は、カリフォルニアならではの"光の質感"。どちらかというと落ち着き・わびさびの佇まいが魅力の日本庭園が、とにかくゴージャスに見えるのです。カリフォルニア・エフェクトです。それ故に、ニューヨークにある、ブルックリンボタニカルガーデンの日本庭園とは、アメリカにある日本庭園同士でありながら、若干趣が異なる様な気がするのです。ちなみに話は変わりますが、クレイジーケンバンドの横山剣さんは、横浜にある「三溪園」のことを、「カリフォルニアにある日本庭園のような雰囲気を感じる」とかつて指摘していました。天才的な感性です。
ごく自然に調和した風景が魅力的。樹木は山に生えているかのように自然な配置、もちろんガーデンもいい感じ。計算し尽されているのに、計算されてないように見える素朴な景色。やっぱりアメリカが本気になるとすごい。芝生広場脇の庭園(写真左)、そしてハーブガーデン(写真右)もありました。ちなみにバークレーですけど、庭園にあるのは、あくまでもまじめな方のハーブです笑。
左の木は、パシフィックノースイースト。。右の木は、イーストコースト/ミッドアトランティックって感じがしませんか?ある土地のイメージには、樹木によって織り成される自然の風景も含まれると感じた瞬間です。左のような木は、少なくともニューヨークのセントラルパークや、東京の日比谷公園に生えているとは思えないのです。
子供達も遊びに来ています。幼い時から、こういう環境で遊べる子供達がうらやましい。そして子供達を見ていると、こちらの文化圏に生きる子供達に「社交性」がどのように培われているのか、瞬間を垣間見ることが出来ました。 社交性が求められ時折プレッシャーにさえ感じられることはあるのでしょうが、なかなか良い光景でした。彼らが遊んでいる時に、別の親グループに連れられた子供達が芝生広場にやって来ました。彼らはごく自然に鬼ごっこを始めました。その時に当然鬼を決めるのですが、まずはお互いにきちんと自己紹介。その仕草が、まるで大人同士がパーティーか何かで自己紹介をしあうかのような様子なのです。幼稚園児にして、社交性が身につき始めている様子でした。ちょっと感心です。
最後にキャンパスに戻り、キャンパスショップを訪れました。商売魂で色々販売していますが、アンダーアーマーのトレーニングシャツを買いました。さりげなく、UCのクマのマークがプリントされています。アンダーアーマーは、キャンパスコレクションのラインナップも豊富ですね。ついでに、あまりにみんなが持っているので、Jansportのバックパックを買いました。意外と安いです。そしてとにかく実用的。とにかく背負いやすいです。真っ黒でしゃれっ気も何も無いけど、実用的で、ある意味ブランド品?とされている辺りが気に入りました笑。
植物園の自然でリラックス。そして学生の雰囲気はリラックスしているように見えて、本気モード。大学を卒業して数年経った今だからか、学生時代にやっておけばよかった後悔が今更ながら思い浮かびました。一方で、学生を見ていると、今の自分には、かつての学生時代に感じていたエネルギーや刺激が徹底的に不足しているとも感じました。やる気の再充電です。これだから、大学のキャンパス巡りはリチャージという意味で、とても有意義なことだと毎回感じるのです。
【トラベルチップ】
・UCバークレーは広いので、キャンパスマップをプリントして持って行くと便利。
UC BERKELEY MAP(http://berkeley.edu/map/)
・時間があれば、Telegraph Aveも散歩するとおもしろいかも知れません。大学美術館を併せて、バークレーは見所豊富ですね。