まずはBARTのDowntown Berkeley駅からスタート。サンフランシスコから気軽にアクセス出来ます。駅を出たらShattuck Aveを歩くこと約10分。今回のメインエリアに到着します。周囲はのんびりした住宅街。ローカルで賑う界隈では、男性だけの家族連れ(父・父・長男・次男)に出会いました。とてもバークレーな光景ですね。
昼飯には遅い14時くらいでもこの賑わい。さっそく、The Cheese Board Collectiveに 入りました。ピザ、ベイエリアのクラフトビール、オープンテラス、太陽と風、ローカルバンドのラテンジャズ。もう言うこと無しですね。ピザは、誰しもがお いしいと思い描くピザがそのまま形になったって感じ。普通においしかったです。ボリュームもあるのにお手頃(1スライス/2.5ドル)。基本的には日替りピザの1種類。グラスワインもあるし、クラフトビールも数多く揃っています。5月はとてもさわやかで、たまたま演奏されていたラテンジャズとも相まって、よい雰囲気でした。平日なのにこのリラックス感。全てのものがあるべき状態にあるというか、落ち着いています。経済的な豊かさという次元を超えて、アメリカというかバークレー/ベイエリアの底力を感じたような気がします。
究極のオープンテラス笑。待ちきれない人達はShattuck Aveの緑地でピザを食べていました。日本では恥ずかしくて出来ないアメリカンな光景ですね。日本ではせっかくの夏なのに気温と湿度が容赦ないから、なかなか難しい。ベイエリアの適度な気温と、何よりも湿度の低さがうらやましいです。これだけ恵まれた天候だと、仕事や勉強にどうやら集中できそうな気がします。世の中を驚かせる数々のアイデア、サービス、製品が生み出される背景には、この恵まれた気候も多く区影響しているのかも知れません。こちらの人達は太陽に浴びたり(シェリルクロウの歌ではないですが、soak up the sunという英語の表現は好きです)、外でピクニックをしたり、外にいることが好きなんでしょうね。ヨーロッパにも通じる、どちらかというとコケイジャンの文化なような気がします。
若い時の原体験は本当に大事なものです。そしてどのような形で生かされるかは分からないけれども、プライベート以上に仕事の方面でつながった時は素晴らしいと思います。そうすれば生活の為の仕事がもっとおもしろいものに昇華するはずです。仕事の目的は生活の為、というそもそもの原理を否定するつもりはないし、そこを見失うとやっかいなことになります。それでも、原体験はいつまでも大事にしたい。またパリで感じた、フランスへのリスペクトというのも大事なこと。「ヨーロッパが本物」というヨーロッパ崇拝はあまり気に入りませんが、それでも皆が「本物」を求めるのであれば、 そこを狙うべきです。Shattuck Aveがグルメゲットーとして名を馳せるのも、本物を求めるレストランの姿勢が、時代の流れも手伝って評価されたことにあるのだと思います。もちろんベイエリアならではの土壌(目の超えた人々、彼らを支える経済力)もあるでしょうし、60年代からバークレーに続く文化が資本主義を根底から覆し否定することなく、全うな形で21世紀風に進化と転化を遂げることが出来たという証であるのかもしれません。
ただただおいしいだけでなく、色々と頭の中で考えるのも楽しいバークレーのグルメゲットー。もちろん本当においしいものを食べている時は、そんなことは頭の中に浮かんでこないし、それに食事中はもっと楽しい会話をしたいですね笑。ただ、こうなんというか、少し背伸びして妙に知的さを気取るというか、勝手に思うそんなバークレーの雰囲気は好きです。
【トラベルチップ】
・BARTは少しややこしいです。赤色に乗れば直接バークレーに行け、黄色に乗った時はオークランドで乗り換える必要があります。クリッパーという、ICカードがあると便利です。ベイエリアの色々な乗り物で使えます。
BART(http://www.bart.gov/)
クリッパー(https://www.clippercard.com/ClipperWeb/index.do)
・ベイエリアは乗り物が便利です。サンフランシスコ市内はもちろん、BARTやフェリーやカルトレイン、バスに乗ればレンタカーが無くてもそんなに不便ではありません。511というサイトを使えば乗換え案内も調べることが出来ます。
511 Transit(http://tripplanner.transit.511.org/)