ナパバレー最北の街、カリストガは素朴な街並みの田舎町です。セントヘレナからサイクリングで到着しました。自転車で約1時間。きれいな田舎町は心が落ち着きます。
セントヘレナからサイクリングでやって来ました(前回記事)。Silverado Trailからカリストガのダウンタウンへは住宅街を抜けていきます。道が少し分かりにくいので迷ってしまいました。とはいえ、Silverado Trailから、Lincoln Stに入って、まっすぐ進めばよいだけの話でした。住宅街のどんなに分かりにくい道でも名前が付いているので助かりました。メインストリートはLincoln Stなので、そのまま進めばダウンタウンに到着します。
それにしても新緑がきれいでした。住宅街でありながら、視界いっぱいに緑が入ってくる景色は本当にアメリカならではです。こういう景色を見る度にちょっと感動します。うらやましいですね。そして放課後の地元の中学生達がのんびりと歩いていました。地元感満載です。ローカル気分を思う存分満喫できるのが、サイクリングのよさ。自分でいつでも気軽に行きたい所を選ぶことができるのが魅力です。
歩いてすぐに回れる小さなダウンタウン。セントヘレナに比べると素朴な雰囲気です。より地元感に溢れています。それもそう、元から鉱山と温泉で栄えて来た街なのだそう。カントリーウエスタンな雰囲気さえも漂ってきますね。とはいえここはナパバレー。ザガット掲載のレストランもちらほら見掛けました。さすがです。交差点付近のグリルの店がおいしそうでした。
気に入ったのはこの小さな本屋。Copperfields's Booksという店で、ナパ&ソノマ地域に展開する本屋だそうです。アメリカの小さな町に行く度に本屋に立ち寄ります。売っている本がベストセラー中心だとしても、小さなローカルの店だから織り成せるこの雰囲気。ホームページも興味深いですよ。ただ本を売るだけの小売店という存在を越えて、読書文化を支えよう!という感じの思いが伝わってきます。ビジネス上の利益を追い求める一方で、きっちりと哲学も持つ。バランス感覚が上手だなと思います。
今の時代、ただ物を売るだけならインターネットで十分ですよね。それでも本屋に行くのは、やっぱり本が好きだから。そして読書や活字に親しむ自分が好き、というナルシズムを含め、活字好きが集まる場所がやはり必要なのです。アマゾンは確かに便利。アマゾンが地域の本屋を破壊するのは致し方ない事実です。それに電子書籍。特に洋書は高いし、分厚くて持ち運びも大変だから便利です。とはいえ、そんな時代でも本屋は生き残るはずです。インクのにおい(特に洋書ならではのやつ)、紙の質感を忘れることは出来ませんね。
それにしてもぶらりと立ち寄るのにぴったりな街でした。そして今回のナパバレーの旅では、セントヘレナを楽しみ、カリストガまでサイクリングも満喫しました。ナパバレーのエッセンスを楽しめたと思います。次回また機会があれば、宿泊をしたいし、いっそソノマにも足を伸ばしてみたいです。ナパ最高!
【ナパレポート】
・車なしでナパバレーに行く方法
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/07/blog-post_28.html
・セントヘレナのおいしいもの
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/07/blog-post_29.html
・ナパでサイクリング(サイクリングガイド)
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html
Sep 8, 2012
ナパでサイクリング(セントヘレナ~カリストガ)
ナパのサイクリング最高でした!セントヘレナからカリストガまで、片道15キロ、約1時間のライドです。往復しても2~3時間あれば十分。疲れ過ぎない程度の距離が程よかったです。自分のペースで周れるのがよいですね。
さっそくセントヘレナからスタート。自転車屋のおじさんにルートプランニングを手伝ってもらいました。セントヘレナからカリストガまで、シルベラードトレイル(Silverado Trail)を通ることにしました。ルート29と、Silverado Trailの2つのコースがあります。おすすめはSilverado Trail。車が少なく快適で安全ですし、景色もよりゆったりとしてリラックス出来るはずです。(自転車屋&セントヘレナの街については「前回記事(セントヘレナのおいしいもの)」を見てください)
さっそくセントヘレナからスタート。自転車屋のおじさんにルートプランニングを手伝ってもらいました。セントヘレナからカリストガまで、シルベラードトレイル(Silverado Trail)を通ることにしました。ルート29と、Silverado Trailの2つのコースがあります。おすすめはSilverado Trail。車が少なく快適で安全ですし、景色もよりゆったりとしてリラックス出来るはずです。(自転車屋&セントヘレナの街については「前回記事(セントヘレナのおいしいもの)」を見てください)
さっそくスタート。St Helenaダウンタウンから横道に入りSilverado Trailに合流。Pope St、Pratt Aveのどちらからでも大丈夫。前者はきれいな住宅街、後者はさっそくナパらしいブドウ畑を眺めることが出来ます。Pratt Aveでは何かのロケ中。何のロケかも分からないし、おじさん俳優がカントリー風の服装で道を歩くシーンでした。シーニックな景色も手伝って、良いシーンだなと思いました。太陽がまぶしいのに、どことなく悲しげな光景でした。
そしてこのきれいな住宅街。何気ない住宅街の景色が心に残ります。それにしてもなぜこうもきれいなのでしょう?フロントヤードがあって家が道路に直接面していない。庭木や街路樹が広葉樹なので質感が柔らかくて、かつ太陽を浴びてきれい(常緑樹にはない魅力)。何よりも樹木の絶対量が多くて目に入る緑の割合が高い。理由はこんなもんでしょうか。もちろん収入にゆとりがある人が多い地域だからというのが最大の理由かもしれませんが、きれいな場所でした。
そしてSilverado Trail。2車線の田舎道で走りやすくて最高!もちろん右側通行で走りましょう。ぶどう畑、林の中、ワイナリー、スパ、景色に変化があって飽きません。道は全体的に緩やかです。途中でアップダウンを繰り返す区間がありましたが、たいしたものではないです。下り道では、とにかく風が気持ちいい!天気がよくて結構暑かったですが、湿度が低いし風も気持ちいいし、やっぱりナパ最高。日差しが強いのですが、光の質感が素晴らしい。空気中のちりが少ないのか、湿度が低いからなのか、ナパの光はきれいです。もっともナパに限らず、北アメリカは全体的にどこでも光の質感が美しいように思います。
カリストガが近づくに連れてホテルやワイナリーが増えて来ました。こういう田舎でもナパのブランディング力はすごいです。高いレベルで保たれていて、俗っぽくないんです。小汚い看板や、道端の粗大ゴミなどがなくて、あたかも自然界のディズニーランドのようです。ワイナリーも見た目はしゅっとしているけれど、カジュアルでリラックスしていてバランス感が絶妙。お客さんも酒が入って賑やかだけど、決してしょーもない酔っ払い(おっちゃん)は見かけませんでした。何をどうしたら、この高いレベルを保つことが出来るのか?なかなか難しいことですよね。
【ナパガイド】
・ナパで自転車を楽しむ"Napa valley Vine Trail"
・セントヘレナの自転車屋と、街の楽しみ方
・ナパバレーの行き方(車がなくても大丈夫)
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