Apr 4, 2017

ポートランド(ただしメイン州)

オレゴン州では無く、メイン州ポートランドの旅行記です。アメリカ最北東部に位置する同州は、地産地消のグルメ・クラフトビール・コミュニティ文化・変人達を通じて日本にさえも影響を与えているオレゴン州ポートランドの様な華やかさはありませんでしたが、じわじわと伝わって来る魅力がありました。地味好きにおすすめ。


今回はゴールデンウィークに訪れました。日本からの直行便はありませんが、東海岸に朝早く到着して、真っ先にポートランドへ向かうスケジュールがベスト。滞在時間を少しでも確保しましょう。 東京からJALでニューヨークへ行き、JFK空港でJet Blueに乗り換えました。朝早くニューヨークに到着するJAL便は便利でした。

また帰りはポートランドからボストンまで列車(AmtrakのDown Easter号)に乗りました。その日は伝統のレッドソックス戦の日、ファン達は一足早く列車の中でビールで盛り上がっていました。普段着のアメリカを眺められるAmtrakもおすすめ。しかしボストンではNorth Stationに到着します。ここから他の都市(ニューヨーク・フィラデルフィア・ワシントンDC)に向かう列車はSouth Stationから出発するので、この乗換えが少し面倒臭い。往路は飛行機利用が楽で良いと思います。荷物を持って街中を移動する手間もないので。

Jet BlueはエンブラエルE190。隣の女性はバナナにピーナッツバターを塗って食べていました。また狭い機体なので、空港に到着した際に通路側のお客さんが隣の人の為に頭上キャビンから荷物を降ろしてあげる姿も見かけました。見知らぬ人にも優しくしてあげる姿勢は、見習うべきだなと思う光景の一つです。

早速、薄曇りのポートランドに到着。小さな空港なのですぐに荷物をピックアップ出来ます。出口付近のラックには、ポートランドの地図があったので、入手しておくと便利。主だった観光地のパンフレットもあります。ダウンタウンへは、タクシーで向かいます。空港アクセスの公共交通機関が少なくて不便なのは玉に瑕。タクシーは30分&20ドルでダウンタウンに行けます。台数は少ないですが、その場で車を拾えました。さすがに最北東部なので、ゴールデンウィークは日本の季節が一つ戻ったかの様な気温でした。アウターが必要です。

ダウンタウンのホテルへ向かう途中、エチオピアから来たという運転手と話をしました。以前仕事をしていたボストンと異なり、ゆったりと流れる時間が気に入っている。日本車のタクシーは故障が少ないから好ましいけれど、俺はアメリカ車(その車はマーキュリー)に特有の、フワフワと揺れる乗り心地は好きだ。こう語ってくれました。

寒い、そして曇りという旅行にとって最悪の組合せと思われる気候も、ダウンタウンに到着する頃には不思議と馴染んできます。暖かい晴天と、冷たい曇天。海辺の街を訪れて、不思議と後者に魅力を感じる人には最適の街。メイン州ポートランドに旅行したことを語ったり、 Facebookに投稿してもきっと周囲からの反応は薄いこと間違い無しですが、地味な魅力は独り占めするに限ります。

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