ワシントンDCのジョージタウン/Georgetownなら、旅行中に雨が降ったって構いません。イギリスらしい街並みは更にしっとりと趣きを重ねていましたから。メインストリートのMストリートを歩き、ウィスコンシンアベニューで有名なマーティンタバーンで夕食。どんよりとした空、しとしと降る雨は旅行中を台無しにする所か、よりよい思い出を作ってくれました。
地下鉄が便利なワシントンですが、ジョージタウンには通っていません。デュポンサークルからサーキュレーター/DC Circulatorというバスに乗りました。地下鉄の駅からバス乗り場が分かりにくかったので、事前にグーグルマップを見ておくと便利かも知れません。(アメリカのグーグルマップはバス停の表示が詳しくて便利、次のバスの時間も出てくる!)中心街からであれば、それほどのお金は掛からないので、タクシーも間違いなく便利だと思います。
まずはジョージタウン大学を散歩していたので、キャンパスからメインのMストリートまで歩くことにしました。とにかく坂を下ればたどり着くので分かりやすい。ジョージタウンは意外と高低差があるエリアです。坂道がある街は景色に変化が生まれてよいですね。そして途中にはさっそくこの景色。絵本の世界?歴史的にもイギリスの影響を大きく受けているであろう地域ですから、この景色なのでしょう。アメリカと一口にいっても、特に東海岸はこういうヨーロッパ雰囲気も味わえて楽しいです。アメリカの多様性に飽きることはありませんね。そしてこの建物はジョージタウン大学の寮なのだとか。都市にキャンパスがある大学で寮が併設しているのは素晴らしいこと。仮にキャンパスと寮を往復する生活になったとしても、息抜きが出来ますよね。精神的なビタミンとして重要です。自分の学生時代は幸いキャンパスと自宅が近かったのですが、いっそ寮があって共同生活を体験していれば、より一層思い出に残る学生生活になったかも知れません。東京にある大学もぜひキャンパスに隣接した寮に住めるようになるといいですね。
いよいよMストリートに到着(写真はウィコンシンアベニュー)。Mストリートとウィスコンシンアベニューを散歩すれば、一通りジョージタウンを楽しめると思います。時間があれば、ぜひ路地入って住宅街を歩くと雰囲気あります。イギリスに行ったことがある人に聞きたいのですが、きっとこんな街並みではないですか?道路を挟んで低めの建物が立ち並ぶ。看板や宣伝は決してけばけばしくないけど、数多くの店があって賑わっている。日本の街から電柱柱はもちろん、看板(特にのぼり)や広告を無くしてしまいたいですね笑。若干ハイソな街ゆえにこうした景観が保たれているのでしょうが、それにしてもって思ってしまいました。美的センスに差がある、とまでは決して言いませんが笑。
街並みもおもしろいのですが、ひそかに運河も流れています。世界史の授業で習った「産業革命」って無味乾燥に覚えるだけだと退屈ですが、きっとこんな光景が当時は広がっていたのだと思います。"絵になる産業遺産"という感じの趣きでした。チェサピーク&オハイオキャナルの跡地がこのように公園になっているのです。それでも産業遺産が単なる公園で終わらないのが現代アメリカのたくましさで、写真にあるレンガの建物はショッピングモールになっています。Dean&Delucaや、アンソロポロジー/Anthropologieなどが入っていました。ハイソですね。買い物は特に興味がなかったのですが、ちなみに近くには、Urban Outfittersがありました。コメディ"Portlandia"の本を買ったら、番組の素晴らしさを店員に力説されました。確かにおもしろいですからね。こういうフレンドリーなサービスを行いなさい、というのが店側のマーケティングの一環だったら、計算され尽くしたヒップ&ボヘミアン感を恐ろしく感じますよ笑。
そしておなかも空いたので、ウィスコンシンアベニューにある、マーティンズタバーン/Martin's Tavernで夕食。クラブケーキサンドを食べました。とても贅沢な味でおいしかったです。ミートローフがシグネチャーらしいです。食事はもちろんのこと、店内やお客さんの雰囲気、店自体の歴史を含めて、ここで食事をすること自体が"経験"なのかも知れませんね。ケネディー大統領がジャクリーンオナシスにプロポーズをしたのもこの店なのだとか。比較的カジュアルな雰囲気に感じましたが、それでもお客さんが醸し出す雰囲気はなかなかクラシックで、それなりにクラス感を感じるので、年配の方とワシントンDCを訪れる機会があった時に向いている店かも。ちなみに店内では自分が唯一のアジア系でしたので、文字通りエイジャン(アジアン)レペゼンでした笑。きっと、店員にあしらわれるのかなと期待していたら、にこやかなおじさんが案内してくれて、会計を済ませて店を出る時には、握手までしてきました。こういう何気ない出来事が旅行のよい思い出になりますよね。
ワシントンDCの中心街のように決して目立つ場所ではありません。なので、何となく街歩き&散歩をするのが好きな人におすすめだと思います。あと写真を撮るのが好きな人にも。とにかく絵になる街なのです、しかも自然なバランス感で。クラシカルでハイソな雰囲気がありつつも、カジュアルさも兼ね備えている。何時間でも散歩してみてください笑。
ワシントンDCのまとめページです。ご参考にどうぞ。
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/07/dc_17.html
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