Jun 6, 2015

2015年池子フレンドシップデー

池子が日米共同利用となって始めてのフレンドシップデー。確かにセキュリティチェックがなくなりました。家族でも楽しめる落ち着いた雰囲気は健在でした。飛行機・艦船、武器の展示はありませんが、緑溢れる静かな環境でリラックスして楽しめる貴重なフレンドシップデーでした。
最寄は 京急の神武寺駅。間違って横須賀&三崎方面行きに乗らないで下さい。新逗子行きに乗りましょう。駅からは徒歩約7~8分。改札を出たら右に進み、通り沿いにしばらく歩き(線路沿いの道でもいいです)京急の踏切を渡ったら、そこが池子住宅地区です。住宅地区の一部は「池子の森自然公園」として日米共同利用が始まりました。エリアの奥にある森も近いうちに公開されるとのこと。住宅地区があったことで、森が保存されてきたことは事実の一つだと思います。
確かに今回からセキュリティチェックがありません。ご覧の通り、トラックを中心としてブースが立ち並びます。家族連れを中心にとても落ち着いた雰囲気です。ピクニック用のシートがあれば完璧でしょう。
今回は米軍、逗子市共に、日米共同使用開始ということもあってか、市長を始め、厳かに開会式が執り行われました。国歌演奏、国旗を掲げた行進もありました。開会式が終わると、さあイベントの始まりです。バンド演奏も健在。第7艦隊のバンド・オリンタルエクスプレス/Oriental Expressが盛り上げてくれました。曲目は3月の横須賀フレンドシップデーと同様のチョイス。イベントにもよるのでしょうが、基本的に現在進行形で流行っている曲を演奏してくれます。Happy by Pharrell Williams、Fireball by Pitbull、All About That Bass by Meghan Trainorなどなど。それこそ数年前のイベントでは、Katy Perry、Nicki Minaj、漢南スタイル(もちろん韓国語で)も演奏してくれました。ただ不思議と、ラップ音楽は聞いたことがありません。Kanye West、Jay-Zはまだしも、Snoop Doggになると連邦政府が関係するイベントでは厳しいでしょうか。All About That Bassの歌詞は、やはり米軍らしい全世界に向けたメッセージ。ありのままがいい。こうして自由は守られるべきです。エクセサイズが無理に強いられるべきではありません。エクセサイズと規律を重んじる軍隊が、リバタリアニズムの価値観の福音を宣教しているのは、不思議な光景ですが。
食べ物や飲み物も買えます。何気にシシケバブ、ファラフェルサンドの店が人気があるようで、食べている人を良く見かけました。米軍の店もありますが、ちょっと残念なホットドッグ。ナチョスの店が盛り上がっていました。Marine FASTPAC (海兵隊で艦船のテロリスト対策を行うチーム)のブースではTシャツを買えたり、フェイスペインティングをしてもらえるのですが、いかんせん隊員達がいかつすぎるので、子供が近寄らない一方で(しかし隊員達はとても楽しそう)、奥さんやお子さんがサンプルを配ったり、呼び込みをしているブースには人が集まっていました。一番のおすすめはMRW (福利厚生チーム)が運営する中央にある大きなブースです。ビールも飲めますから、やはり電車で来て正解でした。

フレンドシップデーを楽しめるのは、神奈川に住んでいることの楽しみの一つです。フレンドシップということで、特に何か大げさなことをやるというのではなく、あくまでも米軍の穏やかな休日に私達が溶け込んでいくというイメージです。この自然体な雰囲気が好きです。時代がとまってしまったかのような、古めかしい異国情緒ではなく、現在進行形で全世界に展開し、活動を繰り広げている米軍。その米軍の周辺では、現在進行形の国際交流がじわじわと互いの境界を少しづつ融解しながら、接触を試みているのです。クールジャパンなどという、お誂えの国際交流の現場では到底感じることの出来ない、緊張感と現実性を帯びたものです。数十年後には消えてなくなるかも知れないイベントですから、現在のお互いの関係性を楽しむべきなのです。

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