Dec 8, 2011

和食は健康?

「食生活の欧米化により、日本人の食生活は…」よく耳にするこの表現。食べ物の話をするのに欠かせない枕詞のような気さえもします。だけど、欧米化した食生活よりも和食は本当に健康的なのでしょうか?

天ぷら、すきやき、ラーメン、ぎょうざ、ちゃんぽん。炭水化物が多めな日本料理。


一言で「欧米化」とは言うけど、定義が広くて難しい。例えば「朝:スムージー、昼:フェイクミートのハンバーガー&クスクスのサラダ、夜:フムスとピタパン」というのは見事に欧米化された食事ですが、普通の和食よりも遥かに健康的に思えます。まず、オムライスやカレーライスは欧米の食べ物ではないでしょう。それらはもはや和食です。一方で、フムスやファラフェルなど、コッシャーの食べ物は和食以上に健康的そうですが、これらは立派な欧米の食事です。「欧米化」の定義を考えないといけません。何も高脂質/高たんぱく質の食事だけが欧米化だけではないはずです。その意味では、コッシャーやベジタリアン、ビーガンの食生活を参考にして「欧米化」される分には大歓迎でしょう。


では、和食の問題は?と言えば。


一つに炭水化物の多さだと思います。確かに脂質は少ないだろうけど、たんぱく質が少なくて炭水化物が多い。まさしくアトキンスの天敵。社会人になって初めた一人暮しで多少痩せたのは、気づいたら炭水化物をあまり食べなくなっていたことが大きな要因だと思っています。白米があまり好きでないのが幸いしました。そもそもキッチンのない寮生活で、わざわざご飯を炊くなんて面倒臭いのです。そう考えるとアトキンスには一理あります(やりすぎは禁物だけど)。丼ものや、ラーメン&うどん定食は体に良くないはずです。まだバーガーキングのワッパーの方が、トマトとレタスが入っている分、良いかも知れません。


米飯摂取と糖尿病の関係について、おもしろい記事をネットで見つけたので引用しておきます。
「米飯摂取と糖尿病との関連について」←国立がん研究センター
「White rice raises risk of type 2 diabetes」←Scientific American


二つ目は野菜やたんぱく質(肉・魚)中心の食事をとる難しさ。いわゆる「おかず食い」があまり良い習慣でないとされているから、どうしても主食=炭水化物の摂取が食事のベースになる。主食/おかず、という垣根を捨てて、せめて夕飯くらいは主食=炭水化物を抑えてもいいと思います。それに野菜やたんぱく質(肉・魚)は何気に値段が高い!実は日本は食料品の値段が他の先進国より高く、日本のエンゲル係数は比較的高めだという問題もあります。日経新聞に記事が載っていました。日本の農業や畜産業は非効率的なのか、生鮮食料品は決してべらぼうに安くはありません。


成長期には全ての食事をバランスよく食べる必要があるけれど、大人になってからは自分の体に合わせて食を選ぶべきですね。少なくとも主食/おかずの役割分担を必ずしも厳密なものとは考えないで、主食=炭水化物の量を減らすことが大事だと思うんです。

Oct 16, 2011

フィリップスコレクション(アメリカンモダンアート)

10月の3連休、帰省ついでに「フィリップスコレクション」を見に行きました。六本木の国立新美術館で開かれています。久しぶりの六本木。ミッドタウンの前にはメルセデスコネクションというショールームが出来てました。あいかわらず港区だなー。

フィリップスコレクションは、ワシントンDCにある私立美術館。鉄鋼業で財を成したフィップス家が築いたコレクション。「ヨーロッパに限らず、現代アメリカンアートでも自分のお気に入りがある限り飾り続ける」というのがフィリップス氏のモットー。自国の同時代の現代アートを支えたいという思いを持つ一方で、偏った愛国主義や一時的な流行とは距離を置いていたそうで、そのバランス感覚がいいですね。ヨーロッパ至上主義とでもいうか、「"おヨーロッパ"こそが文化の主流」という考え方は好きではないので、フィリップスの適度なバランス感覚に惹かれました。それがこの展覧会に興味を抱いた大きな理由の一つでした。

初めて見る絵が数多くあり視野が広がりました。それにしても、東京の展覧会は自分と同じ20代のお客が多い!自分と同じ年代で絵に興味がある人が数多くいることに救われる思いがします。展覧会に来ている若い人の多さは、イコール東京(首都圏?)の文化水準の高さを示しているとまで言うのは、さすがに言い過ぎでしょうか笑。

展覧は時代別に分かれつつも、それぞれにテーマが設けられています。一番気にいったのは「都市」に関するコーナー。ニューヨークの都会模様を描いた絵が何点かありました。大都会に対する感情と質感を見事に描いた絵ばかりで、かなり見入ってしまいました。
 
 
(http://american2011.jp/highlight.htmlより引用)


エドワード・ホッパー「日曜日」「都会に近づく」
ジョン・スタローン「冬の6時」
エドワード・ブルース「パワー」

この4点が最高でした。これらの絵を眺めながら思ったこと。JAY-Zとアリシャキーズの曲である"THE EMPIRE STATE OF MIND"がとても似合うなということ。ヒップホップがお似合いの絵画展なんて、なかなか存在しないかも知れませんね。

例えば"I USED TO COP IN HARLEM"の頃はホッパーの「日曜日」に登場する男性のようなイメージでしょうか。成功する前は誰だってこんな姿でほっつき歩いているもの。もっとも当時はマクドナルドも、レクサス(オフホワイト)も無かった時代ですが。そして成功する前の彼はきっと、「都会に近づく」の様なイメージの場所で活動していたはずでしょう。この絵はきっと、メトロノースがグランドセントラルに近づくにつれて、地下に潜っていく所だと思うんです。ちょっと物騒そうなあの界隈。ちなみに「冬の6時」もニューヨークでしょうか?お隣の人はシカゴだと言っていましたが(確かにシカゴのエルっぽい)、自分はニューヨークの地下鉄だと思います。とはいえニューヨークは夢をかねるための町。その内に"I'M THE NEW SINATRA"になった彼は、トライベッカ(デニーロのそば)に住みだすようになるのです。そこに登場するのが「パワー」の絵。その名もパワー。この作者自身が起業家として成功した人物だそうで、自己陶酔している面が多少あるかも知れません笑。なんたってパワーなんてタイトルをつけるくらいなもので。この絵とても気に入りました。文字通り"CONCRETE JUNGLE WHERE DREAMS ARE MADE OF"です。これ程に素晴らしい街ならば、「日曜日」でしょげている彼が座っている通りも"THESE STREETS WILL MAKE YOU FEEL BRAND NEW"だから、今すぐにがんばって欲しいもの。

モダンアートなので、全体的に雑誌の"ニューヨーカー"の表紙を見ているような印象を受けました。昔ホイットニー美術館に行って以来、モダンアートが好きになりました。日常生活で自分が感じる質感や電波を表してくれ、感動を与えてくれるのがモダンアート。こてこてのクラシックもいいですが、今に生きる人々にこそモダンアートが訴えるものは大きいと思いました。

Feb 15, 2011

今年のグラミー賞

グラミー賞が発表されました。



今年は何と言っても、Lady Antebellum。いわゆるコテコテのカントリーでなくて、とても聴きやすいし、歌詞もいいですよね。しんみり来ます。


そしてグラミー賞はマイナーなカテゴリーもおもしろい。もはや消えてしまったポルカ。ネイティブアメリカン、ハワイアン、ケイジャンといったカテゴリーもあります。アメリカが内に抱える歴史への配慮というか、多様なジャンルがあってこういう所がグラミー賞の奥深さかも。ちなみにハワイアンに関しては、こちらの記事が興味深い。


そして日本人受賞者。ビーズの松本さん、上原ひろみさんといい、さすがですね。誇らしい。とはいえ上原ひろみさんのように、日本/日本人という国境を越えて活躍する方には、純粋に"世界人"としてのご活躍をお祝いした方がよいのでは?「日本人"が"」という視点ばかりではなく。ただたんたんとグラミー賞を報道してくれればよかったのにと思いました。

Feb 5, 2011

スバル

車が欲しいなとたまに思います。ないよりは、あった方が便利です。例え街中に住んでいても。

インフィニティG(INFINITI HPより)。日本名はスカイライン。日産のインフィニティライン(スカイライン&フーガ)は、イチローや松久信幸さんを宣伝に起用していて、センスが秀逸。特に昨年モデルチェンジしたフーガ。あの質感を堂々と日本に売り出した営業方針には脱帽。垢抜けた帰国子女って感じですね。




とはいえ目の前に立ち塞がるのは予算という現実の壁。なかなか厳しい。そこで手の届きそうな範囲で欲しいなと思うのはスバル。昔は全く興味が無かったけど、最近のスバルは好き。日本のセールスが厳しいから、一挙北米市場に賭けてみた。その結果、今までに無かった程、垢抜けて日本に帰ってきた来ましたよ、という子。そんな風にとらまえています。


スバルすごい。(ウォールストリートジャーナルより)値段は手頃(現代のソナタとさほど変わらず)なのにフル4WD。車の性能、質感も問題なし。超メジャーブランドではないかもしれませんが、よいポジションですよね。相当な賭けだったんだとうなと、苦労が思われます。

3ナンバーになって車体が大きくなってしまった。レガシイのデザインが何だか気に入らない。こんな意見もあると思います。それでもそういう意見がありつつも、北米チックなスバル、留学から帰国して見違えるように垢抜けたスバルに惚れ直した人も少なからずいるのでは。


YOUTUBEで見つけたこのCM。版権の関係等で難しいでしょうが、つべこべ言わずこのCMをこのまま(シンプルに日本語字幕だけで)日本で流す。それだけでいいと思います。


ちなみに写真はブルックリンで見かけたインプレッサ。こういう青色の車が欲しい!


スバルのLOVEキャンペーン。シンプルだけど、それ故のメッセージ性に脱帽。

Jan 30, 2011

ビーチサイクリング(サンタモニカ~マンハッタンビーチ)

ロサンゼルス旅行最大の難点は、車がないと不便なこと。車移動が前提な街だけにバスや電車での移動は大変。ましてや慣れない土地でのレンタカー移動は結構不安なもの。そこで思いついたのはサイクリング、自転車での移動("Los Angeles on $100 a Day" NYタイムズより)。どうせなら気持ちよい道を走りたいと思い、サンタモニカからマンハッタンビーチまでサイクリングを2010年GWに試してみました。

今回のコースは約20キロ。自転車ノンストップだと約1時間くらいでしょうか。のんびり寄り道しながらが楽しいので、最低半日は時間を費やす価値ありです。道は基本的に自転車専用レーンが続いています。単純にビーチを走るだけですが、途中のマリーナデルレイのみ少々複雑。曲がるポイントは地図上の"!"をご参考に。


動きやすい格好、水、最低限のお金は必需品。そして出来れば持ち歩きたくないですが、パスポートも。レンタル時にIDとして必要でした。日本の免許証で許してもらえませんかね??これだけそろえれば準備完了。

有名過ぎるこの場所から出発。サンタモニカピアの看板をくぐり、進行方向左側からビーチへ降りる。SEA MIST RENTALSという店でレンタルしました。1日借りて15ドル。レンタル時にはIDが必要なのでパスポートをお忘れなく。ついでに自転車用のカギ(ワイヤーとカギ)を借りると便利。店に立ち寄る時など、パイプなどに結び付けて止めておけます。カゴも貸してくれるので、荷物が多くなりそうな方はぜひ。種類も台数も数多くあり、スタッフも親切なのでお気に入りの1台を。

サンタモニカ~ベニスビーチは人通りが多い。特にベニスビーチは道が混んでいました。道が結構砂に埋もれていて、部分部分降りて押さないといけなく、結構しんどかった。広いビーチでバレーをする人達、ベニスビーチならではの胡散臭いお土産屋。想像していた通りの光景だけど、日差しと風の質感だけはどんなにがんばっても文字では表せない。なんていう質感なんだろう。


ベニスビーチまではビーチを道沿いに走ればOK。ベニスビーチの終点からマリーナデルレイに入る曲がり角が分かりにくいので、一つ目の"!"を参考にしてください。交差点の近くにはレストランがたくさん。標識を見た上で、WASHINGTON BLVDに入っていれば大丈夫。WASHINGTON BLVDをまっすぐ進み(公道だけど自転車レーンあり)、二つ目の"!"を右折。このポイントで道路上の自転車レーンが消えますが、右手の小道に続いてます。

しばらくマリーナデルレイのハーバーをぐるっと周ります。これが現実の風景なんですよ笑。鈴木英人さんの絵の世界を実現したらこうなるんだろうな。冗談ですが、こういう何気ない景色がとっても絵になる!この近くにあるハンバーガー屋(THE COUNTER) はオススメ。カスタムビルドで自分の好きなハンバーガーを作れる楽しい店です。


ハーバーを抜けたら、地図上の細い部分(川沿いを走ります)を通って、またビーチに戻ります。ここから先は地味なビーチが続きます。かなりローカルな雰囲気。地味だけどあいかわらずいい感じ。




ロサンゼルス空港が近づいてくると、景色はむさくるしくなる。インダストリアルエリアを通過します。空港、石油基地、発電所、大型コンテナ船。むさくるしいはずなのに、SOCALの質感がエフェクトを効かせてました。滑走路から飛び立つ飛行機の真下を走るのは大迫力。発電所(EL SEGUNDO)もなんだか爽やか。こんな場所にまで芝とヤシの木があるんです。


いよいよマンハッタンビーチに到着。ランドマークの桟橋です。この左手が急坂でマンハッタンビーチの賑わいが盛んな通りでした。ローカルな雰囲気だけど、相当に洗練されていてきれいな場所。居心地が良すぎて、逆に居心地が悪い、肩身の狭い思いを若干することになったくらいなもんです。

ジャンバジュース。雑貨屋。ギャラリー。夢の世界かと思ったくらい笑、洗練されてました。他の場所に比べても、一段上なような気がした。確かに居心地は最高。けれど同じくらい居心地の悪さというか、若干の気まずさも感じた。おとなしくジャンバジュース飲んで帰りましたよ。居心地がよければよい程、同じくらい肩身の狭さを感じるというのが、よくも悪くもアメリカに行く度に思う感想の一つでした。

来た道を帰りましょう。夢の世界にも別れを告げます。レンタサイクルの返却(=閉店)時間を確認しておいてください。営業時間内に返せないとややこしい。疲れもあるので、来た時間の1.5倍を見込んだ時間にマンハッタンビーチを出ます。 来た時間を計っておくと便利かも。






そして再びサンタモニカに帰って来ました。いやー、疲れました。爽快な疲れです。レンタルサイクル屋の脇にビールスタンドがあったので、さっそく乾杯。なんて段取りのよさなんだろう、みんな考えていることは同じなのか?

風と日差しの質感、socalのエフェクトをじわじわと感じた一日でした。車がないとロスを周れない、貧乏旅行だから自転車に乗る。そうではなくて、重要なのは発想の転換。自転車だからこそ、見れるものがありました。環境にも健康にもよい自転車旅行をこれからも機会があれば、体験していきたいです。

Dec 26, 2010

サウスウエストチーフの旅(シカゴ~ロサンゼルス)その2

そして2日目。アムトラックはやたら揺れますが、ぐっすり寝れました。1日以上乗るならば多少お金を払っても寝台にすべきですね。ヘビーな夕飯でお腹が空いてこないので、売店でジュースを買って飲みました。トランプやシャツなどおみやげもありましたよ。売店のスタッフも相当にフレンドリー。朝からよい気分。


まだまだ平原が続きます。いくらなんでも飽きてきた。それにしてもよく見てると驚きます。なんて効率的な農業のやり方をしてるのだろう。お百姓ではなく、もはやビジネスマン。

イリノイを過ぎてカンザスなどの地域に入ると、景色は少し変わってきます。農業というよりかは、畜産業なイメージ。その日の昼に食べたハンバーガー、 前日のイタリアンビーフにステーキといい、なんて肉がうまい国なんだろう。赤みが多くて肉肉しい所が好き、肉ばかりで不健康というか、しっかり栄養が取れている感じで元気が出る!この景色を見ていると、映画"No Country for Old Man"の始まりの方で出てくるシーンを思い出しました。

たまには小さな町に停まります。 サウスウエストチーフはルート66を一部なぞっているので、こんな町並みを見ているとルート66気分を味わえる気がします。それにしても田舎町はどこも似た様な景色。小説"The Main Street"で言っていることが分かるような気がします。どの国でも、どの時代でも、やはり都会の方が常に個性的なのでしょうね。


夕方になるとすっかり、ザ・西部な景色に変わりました。早めの夕飯を食べ、ラウンジカーでくつろいでいる時の光景です。その日の晩はグリルチキンに舌鼓。クリスマスに食べるみたいなグリルチキンがなんと2本も。大満足!それにしてもこういう食事は確かにカロリー高いと思うけど、栄養は豊富だと思います。食事の量が多いので、肉はともかく、おのずから野菜の量も多くなる(サラダ、付け合せのインゲンソテー)。これで肉と野菜はばっちり。おまけに日本みたいに主食=おかず、の組み合わせの発想がないからなのか、炭水化物は小さなパンがあっただけで、ローカーボン。食事の仕方を間違わなければ、確実にアメリカの方が健康的な生活を送れると思います。日本料理は炭水化物が多いし、塩と砂糖が何気に多く、栄養価も高くないような気がします。もちろん全てがそうではないけど、日本料理が本当に健康にいいかと言えば一概には言えませんね。

同席したのは自分と歳が近い(と思われる)ロス市住宅局の人。会議で出張した後に休日と重ねてアムトラックに乗ることに決めたそう。ロスに行くんだ、と言ったら色々と情報を教えてくれました。今彼的にブームなのは、「プルコギタコ」だそう。タコスの中にプルコギが入っているのだとか。韓国もメキシコ料理も好きなので、ぜひ食べてみたかった。そしてロス市住宅局の人ですから、ロスの住宅環境や再開発(特にダウンタウン方面)について興味深い話を教えてもらいました。正直な所、気が疲れる話でした。リバンプの意味を含む再開発なので、それ故に失われる、追い出される物が生じてしまう。ロスほどに人種や経済力が多様になりすぎると、ダイバーシティーの負の側面(結局まとまりがつかなくなる)しか見えてこないと思います。

とはいえ、リバンプとしての再開発(ただ漠然と建替えるだけではなく)は日本にも必要だと思ってます。心地よさの演出に必要となる社会の軸は質量共に少ないけれども、あくまでもプラスの空気を構築する、ある種の格闘的要素を持った手法でのリバンプを定期的に行っていないと、街は落ちぶれる気がします。

ちなみにロスって「行く前に抱いていたイメージほどはよくなかった。」というのが正直な感想。一方でサンフランシスコやSFベイエリアは、「行く前にそこまでイメージなかったけど、よかった」と昔に思いました。


そして最後の夜を向かえ、翌朝目を覚ますとそこはカリフォルニア。ずっと乾いた景色ばかりが続いたので朝日がまぶしい。まさにGolden State。"I'm not in Kansas anymore"です。朝食にグラノーラを食べました。こんなにおいしいものだとは知りませんでした、初めてのグラノーラ。シリアルの他にも、フレンチトーストもあったりしてバラエティ豊かです。そしてカリフォルニアに入ってからはあっという間。しばらく郊外が続いたと思ったら、むさくるしいインダストリアルエリアを通り、ダウンタウンのスカイラインが見えてくるとユニオンステーョンに到着。何気に予定より早く到着しました。何か意外。

めちゃめちゃきれいな駅。時間があれば、駅の向かいにあるEl Pueblo Historic Areaを散歩するのもおすすめ。一気にラティーノな雰囲気ですね。

とにかく時間が掛かるのでまとまった休みにしか経験できないアムトラックの旅。ぜひまとまった休みの時に、出来れば寝台車に乗り大陸横断はいかがでしょうか。フレンドリーなスタッフ、アメリカの景色、(想像とは違って何気に)おいしい食事、他のお客とのふれあい。ふとした瞬間にこそ旅行の何気ない大きな思い出が潜んでいます。また違うルートで大陸横断を経験してみたいです。

Dec 23, 2010

サウスウエストチーフの旅(シカゴ~ロサンゼルス)その1

アムトラックのサウスウエストチーフ(Southwest Chief)の思い出です。2010年GWにシカゴからロサンゼルスまで旅行しました。サウスウエストチーフ号は、シカゴからロサンゼルスまで2泊3日(約40時間!)のアメリカ大陸横断の旅。ルート66をたどります。中西部の大自然、かざらないアメリカを眺めながらゆったりと時間を過ごせました。

JAL便での到着は午前中なので、出発時間までシカゴ観光が出来ます。シカゴ・オヘア空港から電車(エル)に乗り、約50分。Clinton駅で降りて数分歩くと立派なUnion Station。(碁盤目の街なのに、地上に出ると東西南北感覚が分からず意外と迷いやすい…。)予約はアムトラックのHPからネット&クレジットカードで出来るので、駅に置いてあるチェックインマシンにカードを通すだけですぐに発券されます。荷物を預ける場合は受付へ、預けない場合はそのまま改札に向かうだけ。個室に乗るならば、小型のキャリーケース1つなら室内に持ち込めるスペースがありました。大きい荷物の場合は、身の回りの物だけバッグに移して、後は預けた方が楽かもです。予約システムの便利さ、お得さは日本よりも進化してます(早期予約はかなりトク)。

駅にはコインロッカーがあるので、観光するなら預けると便利。シカゴでは改札近くの待合室の脇にありました(乗り口に近い所です)。コインロッカーはシカゴにはありますが、ロスにはありません。その代わりロスでは、荷物預かり場所にいる駅員に預かってもらえます。(降車後に預けた荷物を受け取る場所、Baggage Claimと聞けば教えてもらえます)。またシャンプーや歯ブラシ、飲み物やスナックなど旅行グッズは駅の売店ではちょっと高め…。駅を出た所にCVS Pharmacyがあるので、そこで買うといいと思います。(ちょっとしたおみやげも買えます。トラベルコーナーもあり小入りのシャンプー、トラベル歯磨きセットもありました。)ちなみに個室ならばシャワールームを使え、タオルは自由に使えます。無料の石鹸はプアなので、シャンプー、ボディーソープ、歯磨きは持参の方がベターかも。あと、サンダルがあると車内で何気に快適なので、オススメ。

シカゴではイタリアンビーフ(フレンチディップ?)に大満足。エルに乗ってER気分を味わって、ミレニアムパークを散歩。よく晴れた春の一日でとても気分が良かったです。Saturday in the parkな気分。そうこうするうちに時間になったので、駅に戻り改札へ。そしていよいよ乗車。軽く2~3階建くらいの高さの車両に驚きます。入り口にはアテンダントがいて、フレンドリーに暖かく迎えてくれます。アムトラックのアテンダント、車掌はフレンドリーな人ばかりで、楽しくなりますね。

そしていよいよ出発!

シカゴの摩天楼に別れを告げます。新旧が交じり合うシカゴの摩天楼は独特です。中西部の全てが集結するシカゴ。ニューヨークやロスに比べると地味かも知れませんが、あらゆる意味でアメリカ最大の地盤を背後に抱えたシカゴは魅力的な街だと思いました。「シカゴは最もアメリカらしい街だ」と聞きました。カリフォルニアやニューヨークだけじゃない!





きれいすぎる郊外の住宅街。しばらく走っているとこの景色。木漏れ日の質感。緑の美しさ。このきれいさは世界中のどんな国が頑張ってもかなわない。
更に郊外の住宅街。前に比べるとグレードダウン?もし自分が駐在員になったなら、どの程度の家に住む余裕があるのかな?と思ってしまった。写真奥に見えるゴルフのピンみたいな広告塔?がアメリ感。いかにもって感じの典型的な住宅街。
そしていよいよ穀倉地帯へ。Great Prairie。アムトラックのイリノイ州はずっとこんな感じが続きます。昔見たStraight Storyという映画の景色そのものでしみじみ。(ウィスコンシンが舞台だけど)ぼーっと景色を見ているだけで、リラックスできます。アムトラックの旅行ならではの、最高に贅沢な一瞬ですね。


中西部はアメリカの真髄なのかもしれないと思いました。究極のアメリカの平均像なのかもしれませんね。(最近読んだ"The Main Street"(シンクレア・ルイス)にもそう書いてあった)ただとてつもなく広大な面積、盛んな農業畜産業、大きな経済基盤。そしてこの中西部がアメリカに巨大な国内市場をもたらすことで、アメリカ企業はイノベーションを世界中のどこの市場に先駆けて実験することが出来るのかも。どんなにグローバルに展開するアメリカ企業でも、中西部を基盤とした確固たる国内市場があるから、収益基盤をしっかり確立することが出来ているのではないでしょうか。グローバル企業と言っても、自国の市場が収益面で支える効果は全ての基本だと思います。


そしてのんびりしている内に、夕食の予約の時間になりました。個室に乗れば、全ての食事代がチケットに含まれています。朝食以外、アテンダントが部屋まで 予約を取りに来てくれて、時間を教えてくれます。受け取った予約券の時間がアナウンスされたら、ダイニングカーに向かいます。呼び出される時間は正確では ありませんでした。(ちなみに部屋にいる時はドアを開けておいた方がいいと思います。そうしないとアテンダントが声を掛けてくれないこともあると、言って いました)ちなみにチップがマストです。1ドル札を数枚事前にくずしておくと便利!ちなみにお酒は有料(ビール、ワイン、カクテルがありました)。あまりお酒を飲んでいる人がいなかったので、自分もやめておきました。公共の場、電車の中でアルコールの制限が働いているのはよい文化だと思います。新幹線の中はともかく、普通の通勤電車の中(新快速の中とかで!)で一杯やったり、山でも海でもどこでもアルコールが入るのも、何だかなと思ってしまいますよ。(自分も酒好きだけど、好きだからこそシチュエーションを選びたい)


食事は他のお客さんと相席になります。ただこれが楽しいというか、アムトラックの醍醐味の一つだと思いました。見知らぬ人との社交タイムはアジア人にはちょっと馴れなくて大変ですけど…。年配夫婦の旅行客、小さい子供がいる家族連れが多いなと思いました。後、軍隊関係者には特別割引があるそうで、米軍関係者も結構乗っていました。年配夫婦は日本を含め、アジアに興味を持ってくれる人が多かった印象があります。(「カリフォルニア行きだから、カリフォルニ ア人が多い。カリフォルニア人はアジア人に接する機会が多いから、そういう人も多いんだ。」と、一緒になったおばあさんが言っていました。本当かどうか知 りませんが。)軍隊関係者は日本駐留経験がある人もいるので、日本の話で盛り上がれますよ。またアイフォンで家族の写真を見せてくれる人もいたので、デジカメやケータイに家族の写真を入れておくと、話が盛り上がっていいかも知れません。こういうかなりフレンドリーな交流、社交性が社会に根ざしているのでしょうね。日本でやったら若干変人扱いされるかも知れませんが、こういう文化も大事ですよね。


その日 の夕飯はミシシッピ川(Mighty Mississippi)に沈む夕日を眺めながら、おいしいステーキとチーズケーキに満足しました。(メインディッシュをビーフステーキ、チキン、 BBQ、パスタとかから選べます)普通に食べたらそれなりの値段だけあって、結構おいしかったです。想像とは違って。ボリュームもあるので、味・量共にう れしいですね。地味に付け合せのマッシュポテトがうまい!


その日に同席したのは、サンタバーバラの自宅に帰るという年配夫婦でした。旦那さんは元ネイビーで厚木に駐留していたそう。「君は、東京タワーが建てられ ていた時代なんて知らないだろうね」とのこと!在日米軍駐留経験者は結構気さくに話しかけてくれるのでいいですね。(昔ハワイのベニハナでも、岩国の人に 話しかけられましたよ)奥さんはホームステイの日本人をかつて受け入れてから、日本にハマったそう。日本を度々旅行をしたこともあるんだそう。カリフォル ニアならではなのかも知れませんが、こういう人達がいて心からうれしい。日米フレンドシップの現場に接することが出来て心が暖まりました。あとこういう方 達は拙い英語を丁寧に聞いてくれるし、ゆっくり話してくれてありがたい!しかも色んなことを教えてくれました。テキサスはクレイジー、次にアメリカに来る ならニューオーリンズがおもしろい。アメリカの地名(地名を見ればどこ系の入植者が多いのかが分かるとかなんとか。)君から見れば白人は同じに見えるかも知れないけど、イギリス系、フランス系、ドイツ系…色々いるよと。自分たちからしてみれば、日本・中国・韓国人の違いが分かるように、彼らの中にも何となく違いがあるのでしょう。


そして彼らに別れを告げ、その日はぐっすりと就寝。部屋から見える星空、時折響く汽笛の音。すっかりアメリ感チャージ出来ました。

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