コメディ番組"Portlandia"はIFC (Independent Film Channel) というアメリカのケーブル局が放送している人気番組。NBCのSaturday Night Live (SNL)で人気を博したフレッド・アーミセン/Fred Armisenと、キャリー・ブラウンステイン/Carrie Brownsteinが競演しています。オレゴン州ポートランドを舞台に、個性的な街の住民(愛すべきヒップスター達)を描いたスケッチコメディです。かつて日本で人気を博した「ワンナイ」のような雰囲気といえば分かりやすいでしょうか。当時のワンナイはSNLをお手本にしていたそうであり、その点で風刺の度合いが他の番組よりも鋭かったので大好きでした。
そして番組に登場するキャラクターが、"Toni and Candance"というフェミニスト書店の店員です。これは実在するフェミニスト書店を模しています。ポートランドにある"In Other Words"というお店です。店への訪問記は過去の記事(「本当にあったフェミニストのための本屋」)を参照してください。このコントにちなんで、フェミニストによるスーパーボウル実況ツイートが行われたのでした。
How many bowls of vegan chili is too much? Seven(teen)? help.
試合観戦に欠かせないのが食べ物。間違ってもバッファローウイング(Locally grownかも、free rangedかも分からないので)ではありません。
COIN TOSS.
そして試合開始です!
fur coat is doing
しかし欠かさずこのコメント。PETAですか?
what is a first down? As it the first time you went down? On who?
That person just ran a long way with the ball and now everyone is cheering. What's going on?
もちろん、ゲームについてはあえて触れません。
Peyton Manning: feminist?
来ました!
I AM FREAKING OUT RIGHT NOW. CLOWNS! WOMEN IN BIKINIS. where are their pants?
いよいよ本領発揮。試合展開について言及は無いのですが、中継中のコマーシャルや時折写るお客さんについて、どしどし突っ込みが始まりだしました。男性が登場する自動車のCMについて、突っ込みが相次ぎます。
that person isn't wearing a shirt. at least there are pants.
レッチリについて。ハーフタイムショーですね。
For the 1st time in recent history all of the
プログレス、時代の進化。
People in tight pants. Hugs. Glitter. Cameras. Crying. Pacific Northwest. A True Blessing. HAPPY PRIDE Y'ALL! Equality for everyone.
そしてシアトルの勝利で幕を閉じました。前半で試合が見えてしまった為、ハーフタイムショー以降のツイートは割愛します。
ここまでやるか?という徹底的なギャグで笑わせてくれるのが番組の面白さです。知性とお笑いの結合です。こうすることで、知的な議論が等身大の姿を保ちつつ、その要素を社会に知らしめることが出来ると思うのです。中途半端なポピュラリティに陥ることなく、こうしたお笑いが存在していることは、見習うべきことの一つなはずです。