Nov 21, 2013

ポートランドのボヘミアンネイバーフッド(ミシシッピ通り)

ポートランドの魅力はボヘミアンな雰囲気の街並み。もちろん自転車で周ると最高です。ダウンタウンから出発し、最近注目を浴びているノースミシシッピ・アベニュー(North Mississippi Ave.)を目指します。まだまだラフでインダストリアルな雰囲気は残っていますが、個性派ぞろいの面白い店が立ち並んでいました。地元の人達の休日を真似てみました。
 早速ダウンタウンで自転車を借りました。Waterfront Bicycleという店は、路面電車MAXのSkidmore Fountain駅の近くにあります。日本からネット予約をしておくと便利です。一日40ドルと高めの値段ですが、それ見合いの立派な自転車を貸してくれます。アメリカでは日常的なハイブリッドタイプの自転車で、快適にスピードを出せて気持ちが良かったです。ヘルメットとU型ロックも忘れずに借りましょう。とても親切なおじさん店員。ルートプランニングも手伝ってくれました。交通量や舗装状態によって走りやすさが色塗りされた地図を入手しました。初めての街でも時折地図を確認すれば安心。それにしても、どこに行っても自転車屋の店員は親切です。ナパバレーでもそうでしたが(過去記事)、ゆとりがある雰囲気。アメリカの自転車文化は日常生活に根ざしたものでありながら、何か特別なものがあるのかも知れません。そもそも値段からして、結構高いのです。比較的ゆとりがある人向けなのでしょうか?

まずはNorth Mississippi Aveのスタートへ。路面電車MAXに自転車を乗せて向かいました。途中までの道が分かりづらかったからです。ポートランドでは路面電車に自転車を乗せられるので、疲れたり道に迷った時には、路面電車に頼るのもありです。車内ではスタンドがあり、前輪を頭上のフックへ吊るし、後輪は床のガイドに通します。自転車をぶらさげておくイメージです。

Albina Mississippi駅で降ります。周囲はちょっと寂しい雰囲気。やはりミシシッピ地区は最近注目を浴びてきたばかりなのです。現在進行形の街並み。工場や倉庫、廃墟も立ち並んでいて、タフでインダストリアルな雰囲気ですから、暗くなってからは止めた方がよいと思います。さっそくNorth Mississippi Aveを進みます。最初の15分は辛抱。寂しい景色、そして何気に坂道が続きます。それでも道は一本で分かりやすい。ロサンゼルス・ダウンタウン(チャイナタウン方面のあの乾燥した孤独な雰囲気)のようなイメージです。
そして坂を上りきるとお待ちかねの街並み。 どうでしょう、なかなかボヘミアンな雰囲気です。写真よりも数ブロック北に移動した、Beech St周辺が一番賑やかでした。ビンテージ服ショップにレストラン、マイクロブルーワリーも発見。気の向くままに店を眺めましょう。地元の人達で賑わう、穏やかで美しい休日の昼間に心が和みました。タコスで有名なタケリア(メキシコ料理屋)の"Por que no?"はFremont Stを過ぎたところにあり、さすがの行列でした。のんびりした雰囲気が好きな人におすすめの街並みです。そして店舗や商業施設のデザインやディスプレイを知りたい人にもおすすめで、個人経営の小さな店をやっている人には、一つ一つの要素が参考になるかも知れません。計算してないように見せながら、徹底的にマーケティングしている店ばかり。お店ガイドは、地元の商工会議所?とも言える団体が運営するこちらのサイトをどうぞ(http://www.mississippiave.com/)。
ミシシッピ通りは人通りがあるのですが、一歩路地に入ると途端に寂しい雰囲気になります。再開発が注目されるということは、その裏にある歴史を知っておく必要があります。ミシシッピ地区は、かつて第二次世界大戦を通じて軍艦等の造船が盛んになり、大量の労働者を確保すべく、アフリカ系アメリカ人が流入してきた街。戦後にコロンビア川の大洪水が起きた際、大変な状況で彼らは残されてしまい、決して恵まれた状況に置かれなかった地区なのだそう。そんな歴史を持つ地区の再開発を、ジェントリフィケーションと呼ぶのか、それとも活性化と呼ぶのか。つくづくアメリカは興味深い社会だなと実感しました。

ポートランドのまとめです。ご参考。
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/11/blog-post_4735.html

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