Nov 21, 2013

本当にあったフェミニストのための本屋

フェニミストのための本屋を見つけました。リベラルな気風で知られるオレゴン・ポートランドの"In other words"という、なかなか衝撃的な店。コメディドラマのポートランディア(Portlandia)に登場するフェミニスト書店の舞台にもなっているこの店。とにかく店の中に入って見てください。ただ一言、驚きの世界です。
ダウンタウンからは少し離れた場所にあります。車か自転車あればベストです。ポートランド北東地区("NE"と良く記される)NE Killingsworth Stと、N Williams Aveの交差点に店はあります。路面電車MAXイエローラインのN Killingsworth駅から、バスのRoute 72に乗って、同交差点で降りればよいと思います。交通局(Trimet)のホームページから、Route 72を選択すると時刻表やルートが分かります(http://trimet.org/schedules/index.htm)。観光で訪れるのならば、思い切ってダウンタウンで自転車を借りて、MAXで途中まで移動する、もしくは人気のミシシッピ地区の北側にあるので自転車でNorth Mississippi Aveから来るのもありです。参考は過去記事をどうぞ(ポートランドのボヘミアンネイバーフッド/ミシシッピ通り)。

ドラマPortlandiaを観たことがある人なら、外観で分かるはずです。あのToniとCandaceが出てくるWomen and women firstです。店の外では"おにいさん達"が写真を撮り合っていました。ちょっとした観光地でもあります。As seen on PORTLANDIAと書かれていました。

実際に店内に入ると、まさに女性2人の店員さんがいました。ハーイ、と挨拶。カウンターの背後にはドラマでお馴染みのカレンダーボード。ミーティングスペースも兼ねた広い店内。本だけに限らず雑貨もあります。もちろんコミュニティーセンターなので、イベントの案内や様々な情報が手に入ります。色々ありましたが、一番の発見はまさかのViginaアート。Vigina塗り絵に、Viginaペンダント。うーむ。
知る人ぞ知る世界だと思いますが、こうした書店はニューヨークにもありました。ブルーストッキングス(Blue stockings)という店で、ローワーイーストサイドにあります(http://bluestockings.com/)。店自体は同じコンセプトを感じますが、違いは立地する場所の雰囲気が与える影響です。Blue stockingsはニューヨークでも、ローワーイーストサイドにあるので、良い意味で都会的にゴミゴミしたエリア。何やら緊密な雰囲気です。ジェイン・ジェイコブスが讃えるあの質感。一方で、ポートランドはのんびりしています。空が広いなと感じるこの感覚。戦う雰囲気さえも感じたニューヨークと、ひたすら自分の道を探求する雰囲気のポートランド。場所や環境の雰囲気が、人間の思考や議論に与える影響は無視できません。

それにしても、Portlandiaはおもしろいです。スケッチコメディなので、様々な種類の笑いが含まれていますが、中でも「知的さ」という点では、Women and women firstが登場するフェミニスト書店のシーンがおもしろい。「政治性と下ネタを織り交ぜた過激でぶっとんだ知的さ」はなかなか日本のコメディーでは見られず残念です。コメディという手法を借りれば、より効果的に社会的なメッセージを伝えられるのに。あくまでも笑いながら、でも時折まじめなことを考えさせられるのは、フレッド・アーミセン達、番組スタッフの天才的な手腕ですね。

"In other words":http://inotherwords.org/
 昼間から夜7時まで。日曜日と月曜日はお休みなので、気をつけてください。

ポートランドのまとめです。ご参考。
http://mytkychronicle.blogspot.jp/2013/11/blog-post_4735.html

POPULAR POSTS